2020/10/08

オトコエシの花蜜を吸うヒロオビヒゲナガ♀(蛾)【HD動画&ハイスピード動画】

 

  2020年7月下旬・午後16:40頃・くもり

低山を抜ける峠道の横に咲き始めたオトコエシの群落でヒロオビヒゲナガ♀(Nemophora paradisea)が訪花していました。
美しい小蛾がただ休息しているだけかと思いきや、マクロレンズで接写してみると、伸ばした口吻を小さな花の中央に差し込んで吸蜜していました。
側面から接写すると口吻がよく見えます。
この株では未だほとんどが蕾で、オトコエシの花は数えるぐらいしか咲いていません。

後で調べてみると、ヒロオビヒゲナガ♀はオトコエシの花の蕾に産卵すると知りました。
広渡俊哉, and 永池徹也. "ヒロオビヒゲナガに関する生物学的知見." 蝶と蛾 49.4 (1998): 288-294.  (全文のPDFファイルがダウンロード可能)
今回の映像では残念ながら腹端が翅に隠されていて、産卵の有無は不明ですが、産卵姿勢ではないと思います。

次は飛び立つ瞬間を240-fpsのハイスピード動画で撮ってみました。(@1:18〜)
オトコエシの花序を指で軽くつついて揺らすと、準備運動なしに羽ばたいて飛び去りました。
すぐ近くのヨモギの葉裏に隠れていました。
もう一度指で軽く触れると、慌てて羽ばたきながら落下し、ヨモギの葉にぶつかりながらも飛び去りました。

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