2020年7月下旬・午前11:20頃・晴れ
平地の池へ向かう農道を私が歩いていると、ホオジロ(Emberiza cioide)の幼鳥が水溜りの周囲でウロウロしていました。
きっと水浴したいのだろうと意図を察して私がフリーズしていると案の定、警戒を解いて行水を始めました。
正面を向いてくれたときに胸に縦斑があるので、♀ではなく幼鳥と判明。
山渓カラー名鑑『日本の野鳥』p498によると、ホオジロの幼鳥は胸に縦斑があるとのこと。
ホオジロ幼鳥は逃げ遅れたのか、ヒトに対して警戒心が薄い印象を受けました。
成鳥(親鳥)はとっくに逃げてしまったのでしょう。
水たまりに入ると少し深い所に身を屈め、こちらを向いたまま水浴を開始。
行水の合間に小声で鳴いているような気もしたのですが、聞き取れません。
翼を高速で小刻みに震わせ、水飛沫を跳ね上げています。
頭を水面に素早く浸けても、すぐに上げてしまいます。
カラスの行水のように頭を水中で左右に振らないのは、ホオジロ特有の作法なのか、それとも私を警戒しているためなのかな?
次に機会があればハイスピード動画で撮ってみたいものです。(実はホオジロも頭を水中で素早く左右に振っているのかもしれません )
ジュジュジュジュ…♪という鳴き声が近くのニセアカシア樹上から聞こえます。 (@1:50)
もしかすると先に逃げたホオジロ親鳥が警戒声を発しているのかもしれませんが、被写体から目線を切る訳にはいきません。( ただのスズメの鳴き声?)
水浴の合間に濡れた胸の羽毛を嘴で少し整えました。
ホオジロ幼鳥は水たまりの外にピョンと跳び出ました。
砂利道の路上で体を震わせて濡れた羽毛の水気を切ると、羽繕い。
2本脚を揃えて跳ぶホッピングで水たまりからどんどん離れて行きます。
やはり私を警戒しているようです。
砂利道に座り込んで羽繕いを始めました。
足で身体を掻いています。
せっかく水浴したのに、直後に土で汚すのは台無しだと素人目には思ってしまいます。
農道に座り込んで親鳥からの巣外給餌を待つのでしょうか?
しかし、ここでは保護色になっておらず、天敵(捕食者)に対して目立ってしまいます。
最後に突然、左上に飛び去りました。
平地でホオジロの行水を見たのは初めてです。
この日は温度計を持参していなくて、気温を測れず残念。
▼関連記事(7、8年前の撮影@山中の池)
・ホオジロ♂の水浴と羽繕い2012【野鳥】
・ホオジロ♂の水浴と羽繕い2013【野鳥】
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