2011/11/25

コカマキリ♀dの卵鞘作り@飼育容器天井(微速度撮影)

コカマキリ♀dの飼育記録
2011年10月下旬・室温20℃→18℃



身重のコカマキリ♀dが野外で鉄パイプの下面にぶら下がって何時間も静止して居ました。
いかにも卵鞘を産みそうな予感がしたので、飼育するため夕方に採集しました。
近くに居たアシグロツユムシ♀と同じ容器に入れて持ち帰ると、捕食していました(半分食べ残し)。
コカマキリ♀による卵嚢作製の微速度撮影をなんとか物にすることを今季の目標にしており、これが4匹目(a-d)の飼育です。



産卵を観察しやすいよう透明プラスチックのDVDスピンドル容器で飼うことにしました。
コカマキリ♀dは容器の天井に逆さまにぶら下がる姿勢で、なんとその日の晩に白い卵鞘を泡立て始めました。
夕方に鉄パイプの下にずっと止まっていたのは、やはり産卵の準備だったようです。


透明の容器越しに上から見下ろすアングルでカメラを三脚にセットし、3秒間隔のインターバル撮影を開始。
コカマキリ♀の腹面と卵鞘の裏側という珍しいアングルです(飼育下ならでは)。
まるで白い絵の具を塗るように泡立てていきます。
約2.5時間(PM19:40〜22:15)の行動を60倍速の早回しでお届けします。

卵鞘が完成するとコカマキリ♀は身繕いや徘徊を始めました。
一仕事を終えた♀の腹端に白い卵鞘の泡が付着しています。
ちなみに、この白い産卵痕は野生のコカマキリ♀にも認められます。


卵鞘は乾くと固くなって褐色になります。


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