2026/07/25

落ちているオニグルミの堅果を次々に拾って隠したり食べたり持ち去ったりするハシボソガラス(野鳥)貯食行動

 

2025年4月上旬・午後14:10頃・晴れ 

蓮池の岸が少し斜面になっていて、スギの落ち葉やオニグルミの落果が大量に散乱しています。 
平地なので残雪はもう完全に溶けています。 

1羽のハシボソガラスCorvus corone)が土手を歩き回り、餌を探していました。 
オニグルミの落果を選り好みした後で、1個を咥えてトコトコ歩いて行きます。 
地面に浅く埋めると、落ち葉を被せて隠蔽しました。 
しかし貯食場所として適していないと判断したようで、クルミの実を再び拾い上げて運んで行きます。 
土手のもう少し上の地点に埋めて隠し直し、広葉樹やスギの落ち葉(枯葉)を被せて隠蔽工作も抜かりありません。 

探餌徘徊に戻ったハシボソガラスは、2個目のオニグルミ堅果を咥えたまま歩き去ります。
クルミ堅果を地面に置いて足で押さえつけながら嘴でつついたのは、地中に埋めるつもりだったのでしょう。 
ところがクルミの殻が割れてしまったようで、中身をほじくる採食行動に切り替えました。 
カラスが高所からの投げ落とし行動をしないでクルミの殻が割れてしまい、中身を食べたのは初見かもしれません。 

食後のカラスがホッピングして移動したのは、機嫌よくスキップした訳ではありません。 
池の岸に上陸していたカルガモを追い散らしたのです。 
ハシボソガラスの歩行はウォーキングを主体とするので、ホッピングする姿は珍しいです(ハシブトガラスと逆)。 
カルガモは池に飛び込んで避難しました。 

餌の探索に戻ったハシボソガラスが、落ちているクルミを吟味物色しています。 
3個目のオニグルミ堅果を選んで咥えると、歩いて運搬。 
土手を少し登った地点に浅く埋めると、落ち葉を被せて上手く隠しました。 

4個目に拾ったクルミの実を咥えたまま飛び立ちました。 
池の上空を低く飛ぶと、民家のトタン屋根を飛び越えながら脱糞し、市街地へ飛び去りました。 
今度は硬い路上に投げ落としてクルミの殻を割り、中身を食べるのでしょう。 


【考察】
落ちていたオニグルミ堅果をハシボソガラスが短時間に次々と貯食しました。 
落ちていた地点から少し歩いて運んでから埋め直したのがポイントです。 
クルミの実を隠した地点を全て記憶しておいて、後日食べに来るはずです。 
忘れたり食べ残してしまったオニグルミの堅果からやがて発芽するので、カラスはオニグルミの種子散布に協力していることになります。

2026/07/24

日が暮れても雨が降っても枯野の巣外で寝ていたホンドタヌキ3頭の家族が外出するまで【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2025年4月上旬・午後18:26〜18:46・雨天・気温8℃・日の入り時刻は午後18:11 

休耕地でホンドタヌキ♀♂(Nyctereutes viverrinus)家族の暮らす営巣地を自動センサーカメラで見張っています。 
巣穴の奥はまだ残雪で覆われています。 
晴れた昼間には家族水入らずでひたすら日光浴していたのですが、日没後に暗くなっても3頭のタヌキは巣外に留まったままでした。 
雨が降り出して毛皮が濡れても巣穴に入りたがらないということは、雪解け水が巣内にしみ出して居住環境がよほど劣悪なのだろうと想像しています。 

暗視動画で見ると、1頭の個体だけ両目のタペータム(輝板)がカメラの赤外線を反射していないことがよく分かります。 
両目失明した娘♀hが健常両親♀♂のヘルパーを務めていると考えています。 
両目失明の娘♀hが立ち上がって両親の間に割り込み、身を寄せ合って寝ています。 
発情期は両親が神経質になっていて、ヘルパー個体♀hは常に少し怯えている(気を使っている)印象でしたが、交尾が無事に終わるとまた家族で仲良く暮らせるようになったようです。

やがて寝ていたタヌキは立ち上がりました。
身震いしたり、背中を弓なりに伸ばすストレッチ運動をしたりしています。 
隣の個体と相互毛繕いしています。 

ついにタヌキの家族は1頭ずつ営巣地を離れて、夜の採餌に出かけました。
両親♀♂が先行し、両目失明の個体♀hがいつものように殿しんがりを務めます。 
夜目が効かなくても、鋭い嗅覚と聴覚でなんとか補えるようです。

※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 


つづく→

シダエダシャク(蛾)と春風

 

2026年5月上旬・午後14:40頃・くもり 

線路の土手(砕石バラスト)に生えた雑草の茎に地味な蛾がしがみついていました。 
この茎は赤くて棘が生えているので、キイチゴ類のようです。 
前翅を後翅に重ねて三角の翅形で留まっている蛾を写真に撮ってGoogleレンズで画像認識してもらうと、たちどころに名前が判明しました。 
シダエダシャクPetrophora chlorosata)の食草は、山菜として有名なシダ植物のワラビらしく、キイチゴは無関係でした。 

シダエダシャクが強い春風に翅が煽られて、地面に吹き飛ばされました。 
自発的に飛んだ(飛び降りた)と言えるかどうか、微妙です。 
地上で半開きの翅を上下に動かしています。 
翅をたたむと、触角が翅の下に隠れて見えなくなりました。 
翅が周囲の落ち葉と同じ薄茶色なので、じっとしていると紛らわしいです。 
見事な隠蔽擬態ですね。 

隣の田んぼ(刈田)でキジ♂が縄張り宣言の母衣打ち♪する鳴き声が聞こえます。

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