2026/05/09

雪国の森で厳冬期も樹上にぶら下がっているキカラスウリの熟果

 



2025年2月中旬・午前11:25頃・くもり 

スギ防風林で定点観察に来ると、隣接する落葉灌木(樹種不明)からキカラスウリの果実がいくつもぶら下がっていました。 
厳冬期の吹雪や嵐の後でもキカラスウリの熟果が落ちずにしぶとく残っているということは、蔓がよほど丈夫なのでしょう。 
キカラスウリの葉はとっくに枯れています。 
鳥につつかれた食痕がある熟果もありました。 

キカラスウリの果実は、ウリ状果(瓢果、液果の一種)に分類されます。 
その種子散布は被食型の動物散布です。 
実はこのキカラスウリ群落はホンドタヌキNyctereutes viverrinus)の溜め糞場wbcのすぐ横にあるので、種子散布の観点からも興味深いです。 
タヌキの溜め糞にキカラスウリの種子が未消化のまま含まれていることが実際に報告されているらしいのですが、私はまだ確かめていません。 

タヌキの溜め糞場wbcの近くで芽生えてスギ林床に蔓延り始めたキカラスウリ?の蔓や葉の写真を2023年7月下旬に撮り、この記事で紹介しています。

根雪が積もる前の初冬に見つけたキカラスウリの落果には野生動物の歯型が付いていました。 (前回の記事の写真を参照)
少し味見しただけで食べかけを捨てたということは、まだ不味かった(未熟果に多く含有するククルビタシンが苦かった)ようです。 
私としては、蔓にぶら下がっていたキカラスウリの熟果をもぎ取って味見したのはタヌキではなくニホンザルの仕業ではないかと疑っていて、いつかトレイルカメラに採食シーンが写るのではないかと期待しています。 


つづく→トレイルカメラで証拠映像を撮る 

2026/05/08

ホンドタヌキの巣穴がある雪原を昼夜うろつくホンドギツネ:2月中旬【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2025年2月中旬

シーン0:2/16・午後14:30・くもり(@0:00〜) 
雪深い休耕地でホンドタヌキの家族が越冬する巣穴を自動撮影カメラで見張っています。 
ホンドギツネVulpes vulpes japonica)の登場シーンをまとめました。 


シーン1:2/16・午後21:35・気温0℃(@0:03〜) 
尻尾がフサフサした個体が晩に現れ、タヌキ営巣地の雪原を横切りました。 
雪面は凍っていて、キツネが歩いても足跡が残りません。 
タヌキの巣口に立ち寄るかと思いきや、避けるように戻って行きました。 

余談ですが、レンズの至近距離にいつの間にか細い糸が張り巡らされていて、それが夜風に揺れています。 
変温動物のクモは休眠越冬しているはずなのに、厳冬期の夜にクモの糸が写るのは意外でした。 
どうやら、晴れて気温が上がる昼間にクモが覚醒して活動していたようです。 


シーン2:2/18・午前11:58・降雪・気温2℃(@0:24〜) 
なんと真っ昼間から、冬毛のキツネが登場しました。 
今回も尻尾がフサフサした健常個体です。 
雪が降る中、左から来たキツネが、なぜか突然、手前に向かって走り出しました。 
手前にある落葉二次林内に何か獲物でも見つけたのでしょうか? 
新雪にキツネの足跡が残ったものの、白飛びしていて見えにくいです。 


つづく→

隠れ家を補修するアカオニグモ♀(蜘蛛)

 

2024年10月下旬・午後13:45頃・くもり 

里山の斜面をトラバースする細い山道(ほぼ廃道状態)の草間にアカオニグモ♀(Araneus pinguis)が円網を張っていたようです。 
数枚の枯葉を綴った隠れ家で追加の糸を張り巡らして補強しています。 


クモが支柱としていた植物(種名不詳)の茎にヤマノイモの蔓が巻き付いて枯れ、むかごが付いています。

もしかすると隠れ家ではなくて、これからそこに卵嚢を産み付けるのかもしれません。 



先を急ぐ用事のあった私は、山道を通せんぼしていた網を破って進みます。

アカオニグモを見かけたのは久しぶりかもしれません。
このまま温暖化が進むと、アカオニグモなど北方系のクモは激減し、やがて姿を消すのではないかと心配です。
高山地帯にしか分布しなくなるのでしょうか。

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