2026/03/11

水溜りの岸で泥を舐めていたイカリモンガ(蛾):ミネラル摂取

 

2024年10月中旬・午前11:50頃・くもり 

山林にある湿地帯で湧き水が年中貯まっている水溜りの岸にイカリモンガ(Pterodecta felderi)が翅を閉じたまま静止していました。 
てっきり泥濘から吸水しているのかと思って対岸からズームインしても、口吻を伸ばしてはいませんでした。 
それでもきっと、直前までは泥を舐めてミネラル摂取していたのでしょう。 

関連記事(3年前の撮影)▶ 吸水中に排尿するイカリモンガ(蛾):ミネラル摂取

ところで、同じ水溜りの岸辺に生えていたキノコが気になりました。
大きさを採寸するのを忘れたのですが、右横にホオノキの落ち葉が写っています。
左のキノコは倒れていて、白っぽい柄が見えます。
子実体の傘を裏返してヒダの状態を見るべきだったのに、横着して離れた位置から写真に撮るだけで済ませました。
この日私は長靴を履いておらず、靴を泥で汚したくなかったのです。



Gemini AIに周囲の状況を説明した上でキノコの写真を見せて、名前を推定してもらいました。
すると、ナラタケまたはその仲間ではないか?と教えてもらいました。
この回答が合っているのか、それとも誤同定やハルシネーションなのかどうか、キノコに疎い私には判断できません。

A1: 山形県の湿地、しかも10月中旬の泥濘から生えていたとのこと、非常に興味深いシチュエーションですね。

お写真と、スギ植林地・ホオノキの落ち葉・湿地という環境条件から推測すると、このキノコはナラタケ属(Armillaria sp.)、特にその中でも湿地や倒木周辺を好む種類の可能性が高いと考えられます。

推定される名称

ナラタケ(広義)

山形県では「カクヒ(モダシ)」などの呼称で親しまれている非常に有名な食キノコですが、実は複数の種に細分化されています。


特徴の分析

  1. 傘の形状と色:

    左側の個体に見られる、中央部が濃褐色で周囲に条線(スジ)が見える黄色~茶褐色の傘は、ナラタケ類の特徴と一致します。

  2. 白い柄:

    「左側のキノコは倒れていて、白い柄が見える」との点ですが、ナラタケの柄は繊維質で、上部は白っぽく、下部にいくほど暗色になる傾向があります。

  3. 発生環境:

    ナラタケ類は切り株や倒木から発生することが多いですが、地中の根や埋没した木材から発生するため、一見すると泥や地面から直接生えているように見えることがよくあります。

  4. 共生関係:

    ナラタケは「ツチアケビ」という光合成をしない植物と共生(寄生)することでも知られており、湿った環境にも適応します。

似た環境に生える他の候補

もし、傘の表面がヌメリに覆われていた場合は、ヌメリスギタケモドキなども考えられますが、写真の質感からはナラタケの方が有力に見えます。

⚠️ 注意事項

キノコの同定は写真だけでは非常に困難です。ナラタケに似た猛毒の「コレラタケ」などは、同じように湿った地上や朽木に発生することがあります。また、ナラタケ自体も生食は厳禁で、体質や調理法(加熱不足など)によって消化器系の食中毒を起こすことがあります。

自己判断での食用は絶対にお控えください。

もし可能であれば、このキノコの**「ツバ(柄のリング状の組織)」がはっきりあったかどうか、あるいは「ひだ」の色**を覚えていますか?それらが分かると、より詳しく絞り込めるかもしれません。


Q2: 「ナラタケ自体も生食は厳禁」とのことだが、ナラタケを食べる野生動物はいないのか? 実はその水溜りに通って来る野鳥や野生動物を見張るためにトレイルカメラを長期間設置していたのですが、水溜りの岸から生えてきたキノコを食べる動物はいませんでした。

A2: 結論から言うと、食べる動物はいますが、好んで「主食」にするほどではないというのが現実的なところでしょう。

トレイルカメラに映らなかった理由として、いくつかの興味深い視点があります。


1. ナラタケは「毒」がある?

あなたが調べられた通り、ナラタケには生の状態だと**消化器系の毒(主に細胞膜を壊す成分など)**が含まれています。

  • 人間の場合: 生食すると激しい下痢や嘔吐を引き起こします。

  • 野生動物の場合: 多くの哺乳類(シカ、イノシシ、リスなど)は、経験や本能、あるいは嗅覚で「これは腹を壊す」と判断し、避けることが多いです。

2. 食べる動物の正体

もし食べるとしても、大型の獣よりは以下のような**「小さな隣人」**たちがメインになります。

  • 昆虫(キノコバエの仲間):

    ナラタケの傘をよく見ると、小さな穴が開いていたり、中にウジ状の幼虫がいたりします。彼らにとっては最高のゆりかごです。

  • ナメクジ・マイマイ:

    彼らは毒に強く、キノコを削り取るように食べます。

  • リス・ネズミ(稀に):

    乾燥させて毒を抜いたり、特定の時期に少しだけかじったりすることはありますが、ナラタケよりはドングリやクルミ、あるいはもっと無毒なキノコ(イグチ類など)を優先します。

3. なぜカメラに映らなかったのか?(考察)

トレイルカメラの岸辺に生えたナラタケが放置されたのには、いくつかの理由が推測できます。

  • 「水辺」という立地:

    動物たちは水溜りに「水を飲み」に来ているため、警戒心が強まっています。ゆっくり食事をするよりも、用(飲水)を済ませて素早く立ち去ることを優先した可能性があります。

  • 鮮度とタイミング:

    キノコは発生してから数日で老化し、タンパク質が分解されて嫌な臭いを発し始めます。動物たちはその「鮮度の落ちたサイン」に敏感です。

  • もっと美味しいものがある:

    10月中旬の山形といえば、ブナやミズナラのドングリ、クリなどが豊作な時期です。わざわざ腹を壊すリスクのあるナラタケを食べなくても、高カロリーで安全な木の実が周囲にたくさんあったのかもしれません。


ナラタケの「賢い」生存戦略

ナラタケは、動物に食べられて種(胞子)を運んでもらう必要がありません。

彼らは**「菌糸束(きんしそく)」**という、まるで植物の根のような強力な紐状の組織を地中に伸ばし、自力でどんどん移動して領土を広げます。

面白いポイント

むしろ食べられないことで、傘をしっかり開いて風に胞子を乗せる時間を稼いでいる……とも解釈できますね。

次の観察へのステップ

トレイルカメラの映像に、キノコそのものを食べる姿は映っていなくても、**「キノコに寄ってくる虫を食べに来る小鳥」**などは映っていませんでしたか?

キノコを中心に、水辺の小さな生態系がどう動いているのか、もし面白いシーンがあればぜひ教えてください!


2026/03/10

熟果の採食を終えたニホンザルが立ち去るのを待って、カキノキに集まって来るカラスの群れ【冬の野鳥:トレイルカメラ】

 



2024年12月中旬〜下旬

シーン1:12/19・午前8:53・くもり・気温1℃(@0:00〜) 
落葉したカキノキの樹上からニホンザル(Macaca fuscata fuscata)の成獣が隣接する落葉灌木(樹種不明)を伝って地上に降りました。 
成獣はやんちゃな子猿のように跳び下りずに、慎重に幹を下りました。 

しばらくするとカラスaが飛来し、左手前のオニグルミ樹上に留まりました。 
更に別個体のカラスbが左から飛来し、カキノキの梢に留まりました。
カラスbはもっと上の枝に移動し、画角の外へ一旦消えてから、また下の枝に降りてきました。
カキノキ樹上の熟果を採食しているのでしょう。
次のカラスcが左から飛来し、落葉したアンズの木に留まりました。 
アンズの枝から枝へ少しずつ移動し、慎重にカキノキへ近づいています。 


シーン2:12/21・午前10:29・くもり・気温9℃(@1:06〜) 
2日後、冬至の日の様子です。 
黒い首輪を装着したニホンザル♀個体が、カキノキの根元で落柿を探しています。 
その猿が獣道を手前に歩き去ると、強い競合相手が居なくなったので、雪原に居たカラスの群れがどんどんカキノキに近寄って来ました。 
カラスの歩き方はウォーキングもホッピングも両方見られたので、ウォーキングが得意なハシボソガラス(Corvus corone)とホッピングが得意なハシブトガラス(Corvus macrorhynchos)との混群かもしれません。 
やや遠いので、嘴の形状でカラスの種類を見分けられませんでした。 
カラスたちは怖い鬼(猿)の居ぬ間に、カキノキの下に散乱している落柿をのんびり啄んでいます。 


シーン3:12/21・午前10:08・晴れ・気温7℃(@2:11〜) 
編集の都合で、少し時間をさかのぼります。 
画面右奥の赤い丸で囲んだ林縁に注目してください。 
(奥には暗いスギの防風林があります。) 
いつの間にか、ニホンザルの母子が来ていました。 
幼い子猿が母親♀のそばで、落葉灌木(樹種不明)に登って独り遊びしています。 
林縁の雪上に座って日向ぼっこしている母親♀の胸に、遊んでいた子猿が飛びつきました。 
子猿の遊ぶ様子は、いつ見ても微笑ましいですね。 

カキノキ樹上にニホンザルが居ないので、カラスが次々に飛来し、集まってきます。 


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。 
※ カラスの鳴き声が聞き取れるように、編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。


【考察】
カキノキの果実という限られた餌資源を巡って、雪国のニホンザルとカラスは競合関係にあります。
猿がカラスを攻撃的に追い払うことはなくなりましたが、依然として緊張関係が見て取れます。
ニホンザルの方が強いという力関係がはっきりしたので、猿が食餌を終えるまでカラスは遠慮して待っているようです。
猿が退去した後は、ようやくカラスの天下になります。
待ちかねたようにカラスの群れがカキノキに続々と集結して、樹上の熟柿や雪面の落柿を採食し始めます。



 



カモシカの溜め糞場で見つけたスッポンタケ【キノコ】

2024年11月中旬・午後12:30頃・くもり 

里山で渓谷沿いのスギ植林地にあるニホンカモシカ(Capricornis crispus)の溜め糞場sr1を定点観察に来ました。 
最近カモシカは通ってきてないようで、薄暗い林床に新鮮な糞粒は見つかりませんでした。 

嬉しいことに、カモシカ溜め糞場sr1のすぐ横で、スッポンタケの立派な子実体を見つけました。 
長い柄が地表すれすれに倒伏しながらも伸びていました。 





真っ白な柄の先端部で深緑色の粘液に覆われたグレバに鼻を近づけて匂いを直接嗅ぐと、アンモニアのような弱い刺激臭がしました。 
不思議なことに、悪臭を放つグレバにハエ類は1匹も群がっていませんでした。 
晩秋(11月中旬)の山中とは言え、正午過ぎで気温はそれほど低くなかったので、やはりスギ林は昆虫相が貧弱なようです。
見つけたときには周囲をシダの群落に囲まれていたので風通しが悪く、グレバの匂いが拡散しにくかったのかもしれません。




周囲のシダ植物やスギ落ち葉などを慎重に取り除いてから、改めてスッポンタケの写真を撮りました。 
スッポンタケの白い柄の根元付近で、スギの落ち葉が真っ白な菌糸が覆われていました。


15cm定規を並べて採寸







薄暗い林床で撮影している間は気づかなかったのですが、ストロボを焚いて撮った写真を帰宅後に拡大すると、微小なアリがグレバに来ていました。 
このアリの種名を知りたいので、こんな写真でも見分けられる方がもしいらっしゃいましたら、ぜひ教えてください。 





今季見つけた2個目のスッポンタケが成長・分解する様子を再度タイムラプス撮影すべきか迷いました。 
スッポンタケの柄はおそらく既に伸び切っているようです。
  1. この地点ではスッポンタケのグレバにハエ類が全く誘引されないのか? 
  2. グレバから胞子を放出し終わった後は、子実体の柄が前回と同じくポキリと自然に折れるのか? 
  3. スッポンタケを食べに来るナメクジやカタツムリはいるか?
という3つの疑問を確かめたかったのです。 

関連記事(1週間に平地で撮影)▶ 

しかし山行で疲れていた私は、離れた場所に設置してあるトレイルカメラを取り外して持ってくるのが億劫で、やりませんでした。 

当地のスッポンタケは、晩秋の11月に見つけやすい(よく発生する)のでしょうか。
それとも、私がスッポンタケを最近発見したばかりだったので、フィールドでまた見つける眼力が養われたのかもしれません。


【考察】 
今回見つけたスッポンタケについて、Perplexity AIに色々と質問してみました。 

Q1: スッポンタケの子実体を、ニホンカモシカの溜め糞場の近くで見つけました。これは偶然だろうか? それとも、いわゆるアンモニア菌のようにスッポンタケも動物の排泄物(獣糞)を栄養として育つことがあるのか? 


A1:  スッポンタケ科は基本的に「豊富な有機物を含む腐植・マルチ・堆肥」由来の腐生菌で、典型的なアンモニア菌リストには挙がっておらず、「糞専属」というタイプではなさそうです。agcrops.osu+2

スッポンタケの好む環境

  • スッポンタケ(Phallus impudicus など stinkhorn 類)は、腐った木片、落ち葉、マルチ、堆肥、よく肥えた土壌など、有機物に富む場所でよく発生するとされています。mdc.mo+2

  • 栽培法でも、基質としてオガ粉・木質マルチなどを用いており、特に糞や尿を必須とする記述はありません。patents.google+1

アンモニア菌との対比

  • 典型的なアンモニア菌は、タヌキ糞場やモグラ雪隠、人・犬の放尿跡など、「たんぱく質分解後のアルカリ性・高窒素パッチ」に局在して発生する種群として整理されています。jstage.jst.go+2

  • これらは「糞・尿由来のアンモニアが主なキー要因」であるのに対し、スッポンタケ類は「広く有機物に富む腐植環境」で見られるとされており、アンモニア菌として扱われてはいません。soil.evs.buffalo+1

カモシカ溜め糞場との関係の解釈

  • ニホンカモシカの溜め糞場は、局所的に有機物・窒素・微生物量が高いパッチであり、周辺の腐植・落ち葉層の分解が進みやすい環境になっていると考えられます。

  • スッポンタケがその近くに出ていたのは、「動物糞を一次基質としたアンモニア菌」というより、「糞場によって肥沃化・保湿された落ち葉・腐植パッチをうまく利用した腐生菌」という位置づけで見るのが妥当そうです。agcrops.osu+1



Q2: 山林で見つけたスッポンタケの子実体にアリが群がっていた。スッポンタケのグレバが悪臭でハエを誘引するのは有名だが、アリについては知られているか? 

A2:  スッポンタケのグレバにアリが群がるという観察はよくあるようですが、「アリを利用した胞子散布」が機能的に示された研究報告は見当たりませんでした。wikipedia+1

既知の散布様式

  • スッポンタケ科は「強い悪臭を放つグレバでハエ類を誘引し、身体表面や消化管を介して胞子を拡散させる」“虫散布型(主に双翅目)”として記載されています。tonysharks+2

  • 一般向け解説・図鑑レベルでも、誘引対象として一貫してハエ類が挙げられており、アリへの特記は見当たりませんでした。morinowa.exblog+2

アリが集まる理由として考えられること

文献・図鑑類で明示的な説明は見つかりませんが、観察事例から推測できる可能性としては以下がありえます(いずれも仮説レベルです):

  • グレバ中の糖・脂質・アミノ酸などを「餌」として摂取している可能性(腐肉・腐敗果実などに来る雑食性アリと同様の行動)。

  • グレバに集まったハエや他の小昆虫をアリが捕食・スカベンジャーとして利用している可能性。

  • 強烈な匂いに対する単なる探索行動の結果として、一部のアリが集まっているだけの可能性。

現状、これらを検証した実験的なデータや、「アリによる胞子散布」を示す研究は確認できませんでした。

まとめ

  • スッポンタケの既知の受粉(胞子散布)システムは、ほぼハエ類に特化して記載されています。wikipedia+2

  • アリがグレバに群がる現象自体はフィールドでは珍しくないと思われますが、その生態学的意義(単なる採餌か、散布への寄与があるのか)は、少なくとも一般的な文献・図鑑レベルでは「知られていない/言及されていない」と言ってよさそうです。


Q3: 海外産のハキリアリが巣内でキノコを栽培するのは有名ですが、日本のアリでは聞いたことがありません。日本産のアリでキノコを好んで食べる種類はいるのか? 


A3: 日本産アリで、ハキリアリ類のように「キノコを専門的に栽培・専食する」種類は知られていません。菌類栽培は、新世界産の菌食アリ類の特殊な進化形と考えられており、日本産アリには該当しないとされています。academist-cf+1

一方で、「キノコをまったく食べない」わけではなく、以下のような形で菌類を利用する可能性は高いと考えられます(ただし系統的な研究例は非常に乏しいです)。

  • 腐朽木や林床リターを利用する種が、そこに生える菌類や菌糸を副次的に摂食する(腐食食・雑食の一部として)。

  • ハチミツアリのように糖質に強く依存する種が、子実体表面の分泌物・分解途中の糖類を舐め取る。

ただし、これらは「キノコを好む専食性」というより、「雑食性の一部として機会的に菌類も利用する」レベルとみなされます。日本産アリ相で、ハキリアリのような高度な菌類農業(巣内培養・専食・共進化)が報告されていない、というのが現在の理解でよさそうです。global+1


Q4: スギ林の林床からスッポンタケの子実体が伸びていたのだが、白い柄の根元付近で、スギの落ち葉の一部が白い菌糸で覆われていました。これはスッポンタケの菌糸と考えてよいか? 

A4:  「そうだと考えてよい可能性は高いが、断定はしない方が安全」というくらいの答えになります。

スッポンタケの菌糸の位置と広がり

  • Phallus impudicus は「落ち葉下の腐植層や埋没木片上に菌糸を広げ、そこから卵状の幼菌と子実体を伸ばす」腐生菌とされています。archive.bio.ed.ac+2

  • 地中では、基質(腐朽木・粗朶など)に白色の菌糸束(リゾモルフ様)で付着していると記載されており、子実体基部周辺のリターが白い菌糸に覆われていても不自然ではありません。mushroomexpert+1

「白い菌糸=そのキノコ」と言い切れない理由

  • 林床の落ち葉に見える白い菌糸は、実際には多くの腐生菌・白色腐朽菌で共通の外観をとり得ます。dorukusu+1

  • 同じ地点に他の腐朽菌(フミヅキタケなど)が入っていると、やはり落ち葉表面が白い菌叢で覆われるため、「見た目のみ」で菌種を特定することは困難とされています。[sizenkansatu]​

現場での判断の目安

  • スッポンタケの卵(幼菌)や子実体基部と連続する太めの菌糸束・菌糸索が、その白い菌糸に直接つながっているのが確認できれば、「スッポンタケの菌糸である可能性が高い」と見なせます。archive.bio.ed.ac+1

  • 一方、少し離れた落ち葉にパッチ状に白い菌糸があるだけで連続性が不明な場合は、「スッポンタケの可能性もあるが、他菌類の菌糸かもしれない」というレベルにとどめるのが無難です。[sizenkansatu]​

結論的な言い方

  • スギ林のスッポンタケ子実体の根元周辺で落ち葉が白い菌糸に覆われているなら、「それがスッポンタケの菌糸である蓋然性はかなりある」。

  • ただし、白色腐朽菌など他の腐生菌の菌糸も同様に見えるため、掘って幼菌・基部の菌糸束との連続を確認するか、培養やDNA解析 などをしない限り「スッポンタケの菌糸と断定」はしない、というスタンスが適切だと思います。mushroomexpert+2



Q5: 菌糸で真っ白になっていたスギの落ち葉を持ち帰って上手く培養・栽培すれば、スッポンタケ(または別種のキノコ)の子実体が育つことが期待できるか? 


A5: 「白い菌糸付きのスギ落ち葉をそのまま持ち帰って培養すれば子実体が出る」とまでは期待しない方がよく、条件をかなり整えないと難しいと思います。tan.tobiiro+1

理屈の上では「不可能ではない」

  • 一般論として、キノコは「十分量の生きた菌糸体+適切な基質と環境」が揃えば子実体を形成し得ます。[tan.tobiiro]​

  • スッポンタケも、鋸屑マルチや落ち葉混じりのオガ粉など有機物豊富な基質で培養し、菌糸が基質をしっかり占有したのちに、屋外のマルチ層で子実体を出させる栽培法が特許レベルでは提案されています。picturethisai+1

落ち葉片からの培養が難しい理由

  • 林床の落ち葉に生えている菌糸は、他のカビ・キノコ類・細菌と混在している可能性が高く、「そのまま持ち帰ると雑菌優占になりやすい」ことが大きなネックです。[tan.tobiiro]​

  • シイタケなどの菌床栽培では、オガ粉や糠を混合した培地を高温殺菌し、無菌的に種菌を接種してから培養するのが基本で、野外のリターを直接種菌とすることはほとんどありません。rakuten.ne+1

現実的にやるとしたら

  • その白い落ち葉片を「純粋培養の種菌源」と見なすのではなく、あくまで「もしかしたらスッポンタケ等の菌が含まれているかもしれない混合菌源」として扱うことになります。

  • 殺菌したオガ粉や落ち葉堆肥などの培地を別途用意し、小片を埋め込んで培養すれば、いずれかの菌(何かのキノコ or カビ)が優占して菌床化する可能性はありますが、それがスッポンタケであり、かつ子実体まで至る保証はありません。patents.google+1

結論

  • 観察・試行として「培養を試してみる」こと自体は面白いですが、

    • 菌種は特定できない

    • 雑菌汚染のリスクが高い

    • 子実体まで持っていく再現性は低い
      という意味で、「期待値は低めに見積もる」のが妥当です。picturethisai+2


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