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岩塩を初めて舐めたニホンカモシカが近くのエゾユズリハに眼下腺マーキング【トレイルカメラ】
カモシカの生息地のソートリック(salt lick;塩舐め場)に似せて、飼育場内の岩の割れ目に岩塩をなすりこんでおいた。 (大町山岳博物館『カモシカ:氷河期を生きた動物』p140より引用)初めて味見した岩塩を気に入ってくれたようなのに、このニホンカモシカ個体がその後、塩場に通って来ることはありませんでした。
ニホンカモシカはフレーメン反応をすることが確認されています。
フレーメン反応は、動物がフェロモンなどの化学物質をより効率的に感知するために、上唇を巻き上げ鼻腔を広げる行動です。主に繁殖期に、オスがメスの尿や分泌物を嗅ぐ際にこの行動を示すことで知られています。
ニホンカモシカにおけるフレーメン反応の研究
ニホンカモシカに関する研究では、他の動物と同様に、繁殖期にオスがメスに対してフレーメン反応を示すことが報告されています。この行動は、メスが発情しているかどうかを判断し、交尾の準備をする上で重要な役割を果たしていると考えられています。
フレーメン反応が確認された理由
観察記録: 動物園などでの観察記録で、ニホンカモシカのオスがメスの尿を嗅いだ後にフレーメン反応を示す様子が確認されています。
比較研究: ウシ科の他の動物(アフリカスイギュウ、バーバリーシープなど)でもフレーメン反応が確認されており、ニホンカモシカも同様の行動を示すことが予想されていました。
フレーメン反応の意義
繁殖行動: メスの発情状態の確認や、交尾の誘発に重要な役割を果たしています。
個体識別: 個体ごとに異なる匂いを感知することで、個体識別にも役立っている可能性があります。
環境情報収集: 周囲の環境や他の個体に関する情報を収集する手段としても利用されていると考えられています。
まとめ
ニホンカモシカは、他の多くの哺乳類と同様にフレーメン反応を示すことが確認されています。この行動は、繁殖行動をはじめとする様々な生物学的意義を持つと考えられています。
したがって、カモシカの舌舐めずりはフレーメン反応ではないことがはっきりしました。
(ニホンカモシカは)特に餌づけが難しかった。(中略)ウシ科動物は塩が好物だとも聞いて、鉱塩と呼ばれる不純物の多い塩のかたまりを見晴らしのよい場所に置いて観察してみたが、日中それをなめに来ているカモシカは一度も見たことがない。(p24より引用)
怪しいタイトルですけど、決してオカルト本ではありません。
ネズミなどの小型哺乳類を専門とする動物学者が真面目に書いた本で、現代の動物好きが読んでも面白いです。
トレイルカメラが発明される前の時代ですから、夜間の観察を充分にしてないことになります。