2024年6月上旬・午前10:55頃・くもり
この時期はまだ創設女王のはずですが、体格が小型の個体なので、早く羽化したワーカー♀なのかな?
関連記事(10年前の撮影)▶ ウツギの花で採餌するオオマルハナバチ♀
正当訪花を繰り返して吸蜜しています。
ウツギの雄しべの葯は黄色で、まだ花粉がありそうなのに、オオマルハナバチ♀の後脚の花粉籠はほぼ空荷でした。
近くでオオヨシキリ♂の囀り が聞こえます。♪
座った後に首を伸ばし、鼻から荒く吸気するのは呼吸困難の兆候で、特に努力性呼吸(苦しさから意識的に吸おうとする)です。咳だけでなく「座った直後に症状が強くなる」のは、胸腔内圧変化によって苦しさが増す肺疾患の典型パターンです。頭の上下動は、気道開通性を改善しようとする無意識的な補助動作であり、人でいうオーソプネア(起座呼吸)に類似します。
謎の深呼吸が努力呼吸らしいと分かったのは大きな収穫です。
しかし、なぜ息が苦しいのに、カモシカは口呼吸ではなく鼻呼吸を続けているのでしょうか?
■ 鼻呼吸にこだわった理由について
動物は通常、口呼吸よりも鼻呼吸を優先します。これは:
鼻腔が加湿・加温・濾過の役割を果たすため(特に乾燥時や気温が高いときに重要)
口呼吸は**異常時(熱中症、重度の呼吸困難、ストレス)**に限られる
カモシカが一生懸命鼻で吸おうとするが、吸い切れずに口を軽く開けていたという描写は、呼吸補助筋を使って努力呼吸していた状態と合致します。
逆に明らかな喘鳴や開口呼吸がなかったことは、気道閉塞よりも、胸郭や肺自体の一過性の問題(外傷性、あるいは感染性)を示唆します。
カモシカの場合、皮膚に汗を出す汗腺がないので、体温の調節は犬と同じように口からの呼吸でする。夏に体重が減少した主な要因は、8月の気温が30度を上回ることにより、体温を調節するための呼吸に多くのエネルギーが消費された結果ではないかと考えられる。(大町山岳博物館編『カモシカ:氷河期を生きた動物』p98より一部引用。)
喘鳴がないということは、気道が完全に閉塞しているわけではなく、部分的な炎症や軽度の呼吸困難が関与している可能性が高いです。これを踏まえて、以下の疾患が引き続き有力です:マイコプラズマ性肺炎(特に乾いた咳と呼吸困難)肺虫症(線虫)(特に進行の初期段階)軽度の気道刺激(花粉や粉塵など)今回の症状は「呼吸器感染症または軽度の外傷(肺損傷)による一過性の呼吸障害」が最も可能性が高いように思われます。寄生虫性疾患の可能性も否定できません。 気胸であっても軽症であれば行動は維持されますが、野外で2日連続で見られること自体が**「体調不良で行動範囲が狭くなっている」サイン**とも受け取れます。喘鳴が聞こえなかったとのことですが、トレイルカメラの集音能力によっては聞こえないだけの可能性があります。気胸(pneumothorax)とは、肺から漏れた空気が胸腔にたまることで、肺が圧迫されて十分に膨らめなくなる状態です。これにより、呼吸困難や呼吸音の変化、乾いた咳などの症状が出ます。■ 野生動物における気胸の原因① 外傷性気胸(traumatic pneumothorax)これは外傷によって肺や胸壁が損傷されることで起きるもので、野生動物では比較的あり得るパターンです。車との衝突:ニホンカモシカは時に道路に出てくることがあり、自動車事故により胸部を打撲することで、肺に損傷が生じ、気胸になる可能性があります。転倒や落下:山地斜面で滑落した場合なども胸部外傷の原因になります。狩猟や銃創の名残(過去の違法行為含む):ごく稀ですが、弾丸や鋭利な外傷が過去にあった個体では慢性化した気胸のリスクも考えられます。② 自然発生性気胸(spontaneous pneumothorax)健康そうに見える動物でも、肺の嚢胞(ブラ)が破裂したりして起こる場合もありますが、野生動物ではあまり報告されていません。
③ 他個体との闘争
オス同士の縄張り争いは繁殖期(秋)に多いですが、5月〜7月の滞在中に他個体が侵入して体当たりや角突きなどの接触があれば、胸部に外傷を負った可能性は否定できません。