2025/04/17

キジ♀が覗き込む巣穴の奥には死骸が埋まっている?【野鳥:トレイルカメラ】

 



2024年4月下旬・午後12:33・晴れ 

死んだニホンアナグマの営巣地(セット)を見張っていると、どこからともなくキジ♀(Phasianus versicolor)が現れました。 
巣口Lに頭を突っ込んで奥を覗き込んでいました。 
地味な♀は完全な保護色となり、全く目立ちません。 
巣穴Lの奥には侵入しないで、左にゆっくりと歩き去りました。 

この巣穴Lの奥で、下半身が麻痺した「いざりタヌキ」が死んでいるのではないかと私は疑っています。 
普通の鳥は嗅覚が鈍いとされているので、キジ♀が死臭を嗅ぎ取ったとは思えません。 
大量の虫が死骸に集まって食べ漁るかすかな音や気配を感じ取ったのだろうと想像しています。 
それにしても、カラスのようなスカベンジャー(腐肉食)ではないキジがどうして興味を示したのか、不思議です。 
ただ単純に巣穴に対して興味を示したのなら、キジ♀はもう一つの巣口Rも覗き込んだはずです。

ちなみに、木漏れ日の影を見るだけでも、春の二次林で若葉が生い茂って林冠が閉じつつあることが分かります。 

2025/04/16

春の旧営巣地で巣穴を点検したニホンアナグマ♂が跛行で逃走【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2024年4月下旬 

死んだアナグマの旧営巣地(セット)でニホンアナグマ♂(Meles anakuma)の登場シーンをまとめました。
春になると、交尾相手の♀が住む巣穴を探し求めて、近所に住むアナグマ♂が夜な夜な遠征してくるのです(夜這い)。 


シーン1:4/22・午後23:55・気温13℃(@0:00〜) 
右から来たアナグマ♂が巣口Rの匂いを嗅いでいました。 
巣口Rの縁でも地面の匂いを嗅いでから、尻の臭腺・肛門腺を擦りつけて匂い付けしました(スクワットマーキング)。 

巣口LRの中間地点でも再びスクワットマーキングしてから、キャットフードを木箱に入れて給餌した地点で頻りに匂いを嗅いでいます。 
約2時間前に来ていたホンドタヌキがキャットフードを先に見つけて食べ、餌箱ごと持ち去ってしまいました。 


タヌキが長居した残り香に対抗してアナグマ♂がスクワットマーキングしているようです。 


シーン2:4/22・午後23:56・気温12℃(@0:00〜) 
別アングルで設置した監視カメラでも撮れていました。 
 右の鼻面に黒っぽい汚れが付いているように見えます。 
穴掘りした後の泥汚れかもしれませんが、ひょっとすると怪我をした血痕ですかね? 
この時期はアナグマの交尾期ですから、強引に求愛して嫌がる♀に噛まれたのか、それとも♂同士の喧嘩による負傷かな?などと想像を逞しくしてしまいます。 
後者だとすれば、今後の個体識別に傷跡が使えるかもしれません。 

餌箱のあった地点の匂いを嗅いでから、スクワットマーキングで匂い付け。 

手前の林縁でも再度スクワットマーキングしました。 
しばらく経って、手前から戻ってきてから巣口Lの横を通り過ぎるところで、1分間の録画終了。 


シーン3:4/22・午後23:56・(@1:44〜) 
別アングルの監視映像に切り替えます。 
巣口Lのそばを通って、アナグマ♂が左へ立ち去りました。 


シーン4:4/22・午後23:57(@1:50〜) 
画面の右端をうろついています。 
実は、タヌキが持ち去った餌箱が画角の右外の辺りで転がっていたので、アナグマも林床にこぼれたキャットフードを拾い食いしていた(あるいは残り香を嗅ぎ回っていた)のかもしれません。 


シーン5:4/28・午前0:28・気温13℃(@2:00〜) 
6日後の深夜にもアナグマ♂が登場しました。 
獣道を右から来て、巣口LRの中間地点でスクワットマーキングしています。 


シーン6:4/28・午前0:28・気温13℃(@2:18〜) 
続きは別アングルの監視映像に切り替えます。 
 スクワットマーキングを何度も繰り返しながら巣口Rへ近づいたものの、結局巣穴Rの中には入りませんでした。 
右上奥の林内に立ち去りました。 


シーン7:4/28・午前2:07・気温16℃(@2:49〜) 
アナグマが獣道を右からセットにやって来ました。 
体型を見ると♀のようです。 (若いヘルパー♂かも? )
前脚と鼻面が真っ黒なのは、採餌や造巣で穴掘りした直後なのでしょう。 
アナグマは水場で水浴して泥汚れを落とさないのでしょうか? 
この時期、田んぼは未だ水入れしていませんが、用水路には水が流れています。 

いつものように、巣口LRの中間地点で通りすがりにスクワットマーキングしてから、左下へ立ち去りました。 


シーン8:4/28・午前2:07・気温17℃(@3:07〜) 
別アングルからも撮れていました。 
林縁でスクワットマーキングしてから林内の獣道に入り、右上奥へ。 


シーン9:4/28・午前2:09(@3:40〜)
監視カメラの起動が遅れ、いつの間にかアナグマがセットに戻ってきていました。(それとも別個体?)
珍しく巣口Rに頭を深く突っ込んで、中の匂いを嗅いでいます。 
「頭隠して尻隠さず」の状態となりましたが、尻尾の先だけ外に出ていました。 
しかし巣内に完全に潜り込むことはなく、そのまま後退して外に出てくると、足早に右へ立ち去りました。 

このときなぜか、右後脚をヒョコヒョコと跛行していました。 
それまでは跛行してなかったので、不思議です。 
巣内にはタヌキやアナグマ、キツネなど誰も住んで居ないはずですが、巣内に潜む虫に刺されたり噛まれたりして、アナグマ♂が逃げて行くところなのかな? 
しかし音量を上げても、喧嘩の鳴き声や悲鳴は聞き取れませんでした。 
以前この巣穴に住み着きかけたタヌキが、棘のある枝など侵入者撃退の防犯装置を設置したのだとすれば、面白い話です。 


※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 


【考察】
タヌキに先を越されたせいで、アナグマがキャットフードを食べるかどうか確かめられませんでした。 
野生動物の餌付けには色々と問題があるので、食いっぱぐれて良かったかもしれません。 

今回登場したアナグマは複数個体? 

春になると交尾相手の♀が住む巣穴を探し求めて、近所に住むアナグマ♂が夜な夜な遠征してきます。 
この営巣地に現在♀のアナグマは住んでいないことは、匂いで分かっているはずです。 
それなのに、ときどきやって来てはスクワットマーキングで縄張り宣言をしていくアナグマ♂は何が目的なのでしょう? 
自分がここに住み着くつもりでもなさそうです。 

歩き方に異常があるアナグマは以前も見たことがあります。 
平凡社『世界大百科事典』でアナグマを調べると、面白い記述を見つけました。 「アナグマの脚は山腹を歩きやすいように両側で長さが不ぞろいであるとの伝承があり,英語で badger-leggedといえば足の長さが違う人を指す。 跛行するアナグマは珍しくないのかもしれません。 


ヒメオドリコソウの花蜜を吸うミヤマセセリ♀【FHD動画&ハイスピード動画】

 

2024年4月下旬・午後13:55頃・薄曇り 

峠道の歩道に沿って咲いたヒメオドリコソ咲いたウの群落でミヤマセセリ♀(Erynnis montanus)が訪花していました。 
この組み合わせは初見です。 

翅を広げたまま吸蜜しています。 
とても小さな唇形花の開口部に口吻の先端を差し込むのに苦労しています。 
少し飛んでは隣の株の花へ移動して、次々と吸蜜します。 

性別は♀でした。
(ミヤマセセリの♀は)前翅表の中央部に白帯が現れ、(中略)前翅裏にある翅頂部近くの黄橙部は♂よりも広く顕著(フィールドガイド『日本のチョウ』p284より引用)
ミヤマセセリは幼虫で越冬するらしく、この個体は春になって羽化したばかりの成虫♀ということになります。 

ミヤマセセリ♀がヒメオドリコソウの花から飛び立つ瞬間を狙って、240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@1:15〜) 
春風が吹いて風揺れに悩まされたのですが、スローモーションにすると気にならなくなります。

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