2024/11/29

収穫後の畑で野菜くずを食べ漁るハシボソガラスとハシブトガラスの混群(冬の野鳥)

 

2023年12月上旬・午後13:10頃・晴れ 

農村部で収穫の終わった畑にカラスが群がっていました。 
計8羽のカラスが畑に散開して、各々が採食しています。 
ハシボソガラスCorvus corone)の群れかと初めは思ったのですが、よく見るとハシブトガラスCorvus macrorhynchos)も少なくとも1羽含まれていました。 
つまり、カラスの混群が一緒に採食していました。 

手前にはハクサイ(白菜)の収穫時に外側の葉を剥いた野菜くずがまとめて捨てられていました。 
白菜の屑の山の上に止まって啄んでいたカラスが地面に飛び降りました。 
また、カボチャの割れた果実があちこちに散乱していました。 
割れたカボチャをカラスが啄むシーンも撮りたかったのですが、どうやらカメラを向ける私をカラスたちは警戒しているようです。 
次々に飛び去ってしまいました。 
このような野菜くずは、家庭から出る生ゴミ(ヒトの食べ残し)とは違い、作物残渣とか収穫残渣と呼ばれるのだそうです。


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2024/11/28

厳冬期の雪山で単独行動を貫くニホンカモシカ【トレイルカメラ:暗視映像】

 

2023年12月下旬〜2024年1月上旬〜2月上旬

シーン0:12/25・午後12:18・晴れ(@0:00〜) 
明るい昼間にたまたまフルカラーで撮れた現場の状況です。 
根雪が積もった里山で、ニホンカモシカCapricornis crispus)の溜め糞場sr1を自動撮影カメラで監視しています。 
画面の手前から奥に向かって、山の斜面を見上げています。 
手前はスギの植林地、奥の斜面には落葉性広葉樹が数本見えています。 
林床の雪面にはスギの落葉落枝が大量に散乱しています。 
画面の右には渓谷(山肌を深くえぐって流れる沢)があります。 
カモシカの登場シーンをまとめました。 


シーン1:12/27・午前9:19(@0:04〜) 
朝からカモシカが奥から斜面を下って来たようです。 
右から伸びる落葉灌木の細い枝先の匂いを嗅いだものの、眼下腺マーキングはしませんでした。 
林床の少し凍った雪をザクザクとゆっくり踏みしめながら、溜め糞場sr1には立ち止まらずに、手前へ通り過ぎました。 


シーン2:12/27・午後17:30(@0:20〜)日の入り時刻は午後16:29。 
同じ日の晩にカモシカが戻ってきたようです。 
朝とは逆に、手前から右上奥(谷の方)へ向かって歩いていきます。 
積雪はあまり深くないものの、蹄がズボズボ潜って歩きにくそうです。 
今回も溜め糞場sr1で用を足しませんでした。 


シーン3:12/28・午後23:32(@0:38〜) 
翌日の深夜に登場したカモシカは、スギの木の背後を通って左から右へ斜めに横切りました。 
雪面はクラスト(凍結)しているようです。 


シーン4:12/29・午後18:32(@1:00〜)日の入り時刻は午後16:31。 
翌日も晩にカモシカが同じルートで雪の斜面を左から右へ横切りました。 
一歩足を踏み出す度に、雪面にズボズボ潜って歩きにくそうです。 


シーン5:1/2・午前4:25(@1:25〜) 
年が明けた未明に、カモシカが珍しく右から左へ奥の雪斜面を横切りました。 
最低気温となる時間帯のはずなのに、一歩足を踏み出す度に雪面にズボズボ潜っています。 


シーン6:1/4・午後17:57(@1:34〜)日の入り時刻は午後16:35。 
2日後の晩にも同ルートで右から左へ横切りました。 


シーン7:1/8・午前10:35(@1:44〜) 
低温で監視カメラの起動が遅れたのか、左下隅にカモシカがちらっと写っただけでした。 
左下に立ち去ったようです。 
今回も溜め糞場sr1には長居しませんでした。 
もしかすると左から溜め糞場sr1にやって来たのに、カメラの起動音に警戒して逃げたのかもしれません。 


シーン8:1/8・午前11:21(@1:52〜) 
シーン8:1/8・午後12:25(@2:04〜) 
シーン8:1/8・午後13:49(@2:13〜) 
待望の雪が降っています。 
ときどき樹上から落雪するシーンがたまたま撮れていました。 
雪国以外にお住まいの視聴者には、こういうシーンも風情があるかなと思って入れてみました。 
強風が吹くと、それまで枝に積もった雪が一気に落ちて地吹雪のようになります。 


シーン9:1/5・午後18:18(@2:59〜) 
晩に雪の斜面を右に行きかけたものの、左へ戻って行きました。 
暗視映像の赤外線が遠くまで届かず暗くて、動物の光る目しか見えないのですが、おそらくカモシカだろうということで、追加しておきます。 


シーン10:2/6・午後22:15(@3:13〜) 
1ヶ月後、ようやく久しぶりにカモシカが写りました。 
新雪(パウダースノー)が積もったスギ林床を左下手前へ歩き去りました。 
カメラの起動が遅れても、雪面に残った蹄跡を読み解くと、画面の上から来て下へ向かったことが分かります。 
トレイルカメラの動体検知センサーは、画面の上下方向の動きに対して感度が鈍いことが知られています。 
今回もカモシカは溜め糞場sr1に立ち止まらず素通りしていました。 


※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 


【考察】 
ニホンカモシカは厳冬期の雪山でも群れを作らず、孤高の単独行動を貫きます。 
ニホンシカのように群れを作ったら、縄張り内の餌が枯渇してしまうのでしょう。
昼も夜も縄張りをゆっくり巡回して餌を食べ歩いているのでしょう。 
カモシカの個体識別ができていませんが、写っているのは複数個体なのでしょうか?(それとも1頭だけ?)

せっかくカモシカの溜め糞場sr1を監視しているのに、ここでは全く排便してくれなくなりました。 
縄張りが少し変わったのか、あるいはトレイルカメラの存在に気づいて警戒し、どこか別の場所に新しい溜め糞場を作り直したようです。
雪山でカモシカの足跡を再び追跡して、新しい溜め糞場の位置を突き止めるところからやり直さないといけません。



落葉したハクモクレンの樹上に見つけたコガタスズメバチの古巣



2023年12月下旬・午後15:10頃・くもり 

やや郊外の住宅地で、落葉した庭木の樹上にコガタスズメバチVespa analis insularis)の丸い古巣がぶら下がっているのを見つけました。 
冬芽(つぼみ)の特徴から、営巣木の樹種はおそらくハクモクレンだと思われます。
(春に咲いた白い花で確認できました。) 
ちなみに、ハクモクレンの隣にはシダレザクラが植栽されています。 

気温の低いこの時期(初冬)はコガタスズメバチのコロニーがとっくに解散した後ですから、落ち着いて古巣をじっくり観察することができます。
巣口があったと思われる面の外皮が削ぎ落とされたように壊されていて、中の巣盤の構造がよく分かります。
おそらく蜂の子を捕食した野鳥の仕業だと予想されます。


現場では気づかなかったのですが、撮った写真を拡大すると、興味深い発見がありました。
巣内の巣盤の下に何か謎の昆虫が潜り込んで隠れていたのです。
コガタスズメバチの新女王が古巣で越冬している可能性もありますが、謎の虫は体型が扁平です。
おそらくコガタスズメバチと同居していたゴキブリの一種(ヤマトゴキブリ?)ではないかと予想しています。

関連記事(3、8年前の撮影)▶ 



 

2023年12月下旬・午後14:40頃・晴れ 

2日後に晴れたので、古巣の動画を撮りに出かけました。 
完全に落葉したハクモクレンの枝先に吊り下げられたコガタスズメバチの古巣が風に揺れています。
雨や雪が降ると巣の外皮の上面は濡れる訳ですが、日陰では薄氷のまま溶けずに残っていました。

古巣を下から見上げると、育房の白い繭キャップが破れています。
これはコガタスズメバチの成虫が羽化した痕跡です。
巣盤の隙間に潜んでいた謎の虫の姿は居なくなっていました。
外皮の破損(鳥による食害?)が前回よりも明らかに拡大しているので、今後もときどき定点観察に通うことにします。


現場は交通量の多い車道(子供の通学路)の道端です。
スズメバチの巣が駆除されずに無事にコロニーが解散するまで営巣を全うできたのが奇跡です。
私も夏に何度も横を歩いて通り過ぎていたのに、樹上に生い茂った葉が散るまではコガタスズメバチの巣の存在に全く気づきませんでした。
コガタスズメバチのコロニーは通行人を刺したりしないで、ひっそりと暮らしていたようです。
ヒトとコガタスズメバチが「知らぬが仏」で共存できているという実例がまたひとつ増えました。
夏に大きくなる巣を放っておいても刺傷事故は起きなかった、ということです。
少なくとも当地(雪国の街なか)では、このぐらいの巣(コロニー)の大きさが限界で、これ以上は大きくなれないと分かってきました。
蜂嫌いの人々がすぐ感情的に反論してくるのが予想できるので、観察に基づいた私の主張は注意深く限定され、安易な一般論にしてないことにご注意下さい。
過去にスズメバチに刺された経験があり、次に刺されたらアナフィラキシー・ショックで死ぬと恐れている人は、エピペンを常に携帯していれば安心できます。

庭木のハクモクレンにコガタスズメバチが巣を構えたことで、周囲の様々な昆虫を日々大量に狩って捕食したはずですから、庭や家庭菜園に発生する害虫の数の抑制に貢献してくれたはずです。
益虫、天敵農薬生物的防除生態系サービスなどと様々な言い方に変えても、社会性のスズメバチ類を殲滅してはいけない理由を一般の人になかなか分かってもらえません。
生態系ピラミッド(食物連鎖)の上位に位置する捕食者が絶滅してしばらくすると、初めてその役割やありがたみが身にしみることになります。
ニホンオオカミを安易に絶滅させたせいで現代の山林でニホンシカなどが爆発的に増え、生態系に破壊的な打撃を与えています
年々悪化するシカ問題への対応(駆除や防除など)に未来永劫膨大なコストがかかり、日本経済への負担となっています。
これを教訓として、スズメバチ問題にも活かしてもらいたいものです。




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