2024/11/14

ヒャクニチソウの花蜜を吸い飛び回るモンシロチョウ♀夏型【FHD動画&ハイスピード動画】

 

2023年10月中旬・午後15:00頃・晴れ 

街なかで道端の花壇に咲いたヒャクニチソウ(百日草)の群落でモンシロチョウ♀(Pieris rapae)夏型が訪花していました。 
この組み合わせは初見です。 
秋晴れの陽射しを浴びたモンシロチョウ♀は、翅を半開きにしたままヒャクニチソウの花蜜を吸っていました。 

同じヒャクニチソウでも舌状花の花弁が色とりどりの品種が同じ花壇に咲き乱れています。 
私が見た限り、このモンシロチョウ♀個体は黄色または白(花弁の根元が赤)の花を選んで次々に吸蜜していました。 
花弁が真っ白な品種の花よりも、白い花弁で根元が蜜標のように赤い品種の花を好んで訪れていました。 
どうやらモンシロチョウは花の色に好みがあるようです。(赤色は認識しにくい?) 
品種改良の結果、花弁の色が違う品種では分泌する花蜜の量が異なる可能性も考えられます。

ヒャクニチソウの花から飛び立つ瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@0:57〜) 
花から花へ飛び回るだけでなく、羽ばたきながら歩いて移動することもありました。

2024/11/13

年末に冬眠から目覚めて夜な夜な巣外をのろのろ出歩く雪国のニホンアナグマ【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2023年12月下旬

シーン0:12/22・午後13:30・くもり・気温14℃(@0:00〜) 
シーン0:12/22・午後13:59・くもり・気温12℃(@0:03〜) 
平地の落葉した二次林にあるニホンアナグマMeles anakuma)の越冬用営巣地(セット)を2台のトレイルカメラで見張っています。 
根雪が積もって2つの巣口L、Rがほとんど埋もれてしまいました。 


シーン1:12/24・午前0:48・雪・気温-2℃(@0:07〜) 
小雪が降る深夜に巣穴Rから外に出てきた直後と思われるアナグマが写りました。 
冬ごもりを始めてからしばらくアナグマが写らなかったので、もしかしてタヌキに巣穴を乗っ取られてしまったのか? 凍死してしまったのか?などと悪い想像ばかりしていました。
久しぶりにようやくアナグマの無事な姿を確認できて、一安心しました。 

深雪のため、アナグマの顔がしっかり見えません。 
身震いしてから再び巣穴Rに入り直しました。 
巣口Rの周囲の新雪にアナグマの足跡がついていないことから、森の中に外出していないことが分かります。 
巣口Rが雪で完全に埋もれると中のアナグマは窒息しますから、玄関を雪かきしたのかな?


シーン2:12/25・午前1:41・気温-3℃(@0:33〜) 
翌日の深夜には、雪が降り止んで晴れていました。 
出巣R直後のアナグマが奥の二次林の方を見ています。 
一歩も動かず、風の匂いを嗅いでいるだけでした。 
動きが乏しいので、5倍速の早回し映像でご覧ください。 
短い冬眠からの覚醒後に体温を再び上げていたのかもしれない、と思いつきました。 
それにしては、持続的なシバリングも見られませんでした。 

アナグマは雪が積もる厳冬期でも完全には冬眠しないことが分かりました。 
ときどき覚醒して巣口にまでは出てくるようです。 

採餌には出かけないので、絶食状態のようです。 

シーン3:12/25・午前1:46(@0:45〜) 
4分後に監視カメラが再起動したときには、巣口Rのアナグマは少しだけ右に移動していました。 
新雪の雪面に鼻面を突っ込んだり、前脚でそっと掻いたりしています。 
もしかして、雪を見たことのない若い個体(当歳仔)なのかもしれません。 
体格は♀タイプでも、左右の目は均等でした。(@1:35) 

身震いしてから、右へゆっくり歩き始めました。 
雪質は湿雪で、アナグマが後脚を踏み出すと、深く潜ります。(ラッセル行動) 
タヌキと違って、雪を舐めたり食べたりすることはありませんでした。 


シーン4:12/25・午前1:48(@1:45〜) 
雪面をゆっくりゆっくり徘徊するアナグマは、巣穴Rからほとんど離れていないものの、カメラの方を向いていました。 
セットの雪面の匂いを嗅ぎ回っているようです。 
やはりホンドタヌキやホンドギツネなどの訪問客が通った残り香が気になるのかな? 
対抗して雪面にスクワットマーキングをすることはありませんでした。
前脚で雪を掻いて道を作りながら右へゆっくり進んでいます。 
とにかく動きが緩慢で、「イヌは喜び庭駆け回り」と童謡「ゆき」に歌われた犬の行動とは全く違います。 
ときどき身震いしているので、寒そうです。 

夏に通い慣れた獣道の通りに、右へ向かっているようです。 
ところが途中で雪面に残る足跡に気づくと方向転換して、手前に向かって足跡を辿り始めました。 
カメラ目線になりました。 


シーン5:12/25・午前1:56(@1:45〜)
6分後には、自分がラッセルした獣道を右から引き返してきました。 
アクセストレンチの名残をたどって巣口Rの手前まで来ると、身震いしてからゆっくり入巣Rしました。 
深夜の雪原徘徊が終了です。 
雪深い二次林で餌が取れるとは思えませんから、うろついても体力を消耗するだけだと思うのですけど、一体何をしているのでしょう? 
夏に利用していた溜め糞場stmpとは逆方向に向かっていました。 
この個体が♂ならば、早春の交尾期に備えて、近所で越冬している♀の巣穴の位置をすべて確かめておく必要があるのだと理解できます。
しかし、どう見ても、この個体は♀でした。


シーン6:12/25・午後22:10・気温-1℃(@4:29〜)
明るい昼間は巣内で寝て、同じ日の晩遅くに再び巣穴Rの外に出てきました。 
新たに雪は積もっておらず、雪面は腐れ雪の状態です。 
巣口Rに佇んで辺りを見回したり風の匂いを嗅いだりするだけでした。 
前夜にラッセルして作った獣道を辿って右に移動を始めました。 
足を踏み出す度に深雪にズボズボ潜って歩きにくそうです。 
立ち止まって頻りに風の匂いを嗅いでいます。 
トレイルカメラの存在に気づいて警戒しているようにも見えます。 
あれほど活発だった夏のアナグマとは見違えるようで、冬のアナグマはとにかく動きが緩慢です。 


シーン7:12/25・午後22:36・気温0℃(@4:29〜) 
次にトレイルカメラが起動したのは24分後でした。 
まさか雪原の同じ場所で呆然と静止していたのでしょうか? 
雪原の獣道を左へ戻り、身震いしてから入巣Rしました。 


シーン8:12/26・午前1:52・雨天?・気温-2℃(@6:44〜) 
日付が変わった深夜。 
巣口Lを高所から見下ろすアングルに設置したトレイルカメラに初めてアナグマが写りました。 
巣穴Rから出た直後のようです。 
雪に埋もれかけた巣口Lに顔を突っ込んだものの、中には入らずに左に通り過ぎようとしています。 


シーン9:12/26・午前1:57・雨天?(@7:44〜) 
約5分後にアナグマが左から戻ってきたようです。 
巣口Lの匂いを嗅いでいました。 
雪面に残る自分の足跡を辿ってゆっくり隣の巣口Rを目指しているようですが、 別カメラで入巣Rシーンが撮れてないのが残念です。 


シーン10:12/27・午前1:14・雪・気温0℃(@8:44〜) 
翌日もアナグマは深夜未明に活動を始めました。 
営巣地(セット)に積もった雪が雨でだいぶ溶けてしまいました。 
雪面の足跡も不鮮明になっています。 
雨が雪に変わったようです。 

出巣R直後のアナグマは、いつものように巣口Rにしばらく佇んで、風の匂いを嗅いでいます。 
しばらくすると、ゆっくり歩き始めました。 
雪面の雪質(腐れ雪)は雨で溶けたせいでますます悪化し、アナグマは一層歩きにくくなりました。 


シーン11:12/27・午前1:16・雪(@9:05〜)
腐れ雪の雪原を右へゆっくりゆっくり歩いて行きます。 

不思議なことに、この後で帰巣するシーンが撮れていませんでした。 
低温でトレイルカメラの調子が悪いせいだと思うのですが、どこか別の巣穴で外泊したのでしょうか?(例えば休耕地にある営巣地) 
もしかすると、ゆっくりゆっくり歩けば煩わしい監視カメラのセンサーが反応しないことをアナグマは学習したのかもしれません。 


※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 

個体識別ができていないので、この営巣地で計何頭のアナグマが越冬しているのか、分かっていません。
今回登場したアナグマが同一個体なのか、それとも別個体が交互に外を出歩いているのか、不明です。

ところで、トレイルカメラが夜に赤外線を連続して長時間照射すると、近くの雪が熱で溶けるのか?(撮影環境を改変してしまうのか?)という疑問がわきました。 
人工知能Geminiに質問してみると、 トレイルカメラで使用される赤外線は、雪を融解させるほどのエネルギーを持っていないのだそうです。 
コタツに使われる赤外線は波長の長い遠赤外線で、トレイルカメラに使われる赤外線とは性質が異なるそうです。 
結論として、長時間照射してもかなりの至近距離に積もった雪がわずかに溶ける程度なのだそうです。 


【参考文献】
冬季は約5ヶ月間冬眠するが、睡眠は浅い。(wikipedia:ニホンアナグマより引用)
福田幸広『アナグマはクマではありません』 という本の装丁でカバーの折り返し部分にニホンアナグマについての基本情報が簡潔に書かれています。
12月〜2月、♂は単独で、♀は当歳仔・1歳仔といっしょに冬眠する。
冬眠に関してこの簡潔な説明文を書くために、どれだけ先人が苦労してフィールドワークしたのか、自分で観察を始めてみると実感できるようになりました。 
更に本文から、冬の行動について書かれた部分を抜書すると、
 アナグマは冬ごもりをします。ただ、すんでいる地域によって眠り始める時期や期間に大きな違いがあるようです。春まで巣穴から出てこないクマなどの冬眠とは異なり、間隔をあけて巣から出てきます。 (p30より引用)
 冬ごもりメンバーは母とその年に生まれた子ども、さらに前の年の子も加わることもあります。時々、巣穴から出てきてはみんなでストレッチをしたり巣の手入れをしたりして、また巣に戻って眠ります。春には、2歳になる息子は母アナグマより大きくなっています。 (p34より引用)
文献検索すると、全文PDFが無料でダウンロードできる論文を見つけたので、読んで少し勉強しました。
船越公威; 松元海里. 九州南部に生息するニホンアナグマ Meles anakuma の冬季における活動について. 哺乳類科学, 2018, 58.2: 221-226.

【抄録】九州南部の鹿児島市において,ニホンアナグマMeles anakumaの冬季活動を知るため,2016年12月から2017年3月に自動撮影カメラを利用して調査した.冬季のねぐら場所は固定しており,2個体が利用していた.両個体の巣外活動は同調していた.巣外活動停止の開始は12月22日で,その主要な外因として気温よりも光周期が示唆された.夜間の巣外活動は12月下旬から著しく低下した.その後,比較的短時間の巣外活動が3月初旬まで断続的にみられた.外気温0~3°C下でも巣外活動がみられ,気温低下と巣外活動に関連性はみられなかった.巣外活動停止(3日以上)に周期性がみられ,その間隔は平均11日であった.巣外活動が3日以上停止した1月5日から3月5日を冬眠期間とすると,50日となった.この冬眠期間は,東京都日の出町や山口市のアナグマの冬眠期間より短く,低緯度の鹿児島市では冬眠期間が短いことが明らかになった.

雪深い東北地方に住むニホンアナグマの冬季の行動についてはあまり調べられていないようで、閲覧できる報告が見つかりませんでした。 
もしかすると他の地域の個体群とは何か微妙な違いが出てくるかもしれません。 





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雪山のスギ林で餌を探す年末のカケス【野鳥:トレイルカメラ】

 

2023年12月下旬 

シーン0:12/25・午後12:18・晴れ(@0:00〜) 
明るい昼間にたまたまフルカラーで撮れた現場の状況です。 
根雪が積もった里山のスギ植林地でニホンカモシカCapricornis crispus)の溜め糞場sr1をトレイルカメラで見張っています。 
画面の手前から奥に向かって斜面を見上げるアングルです。 
林床の雪面にスギの落葉落枝が散乱しています。 
画角の右外には渓谷(山肌を深く侵食した沢)があります。 

日中にカケスGarrulus glandarius)が来るようになりました。 
この地点でカケスが写ったのは初めてです。 


シーン1:12/28・午前10:47(@0:04〜) 
左に立つスギ大木の枝葉に1羽の鳥が止まっていました。 
横枝から横枝へ飛び移り、スギ幹の背後に隠れました。 
逆光で同定するのが難しかったのですが、ジェー♪という嗄れた鳴き声でカケスと分かりました。 
しばらくすると、スギに巻き付いた太いフジ蔓にカケスがぴょんと飛び移りました。 
ようやく右の雪面に飛び降りると、雪面に散乱したスギの落ち葉を調べたり凍った雪面を啄んだりしています。 
越冬中の虫が隠れていないか、獲物を探しているのかもしれません。 

1.5倍に拡大した上でリプレイ(@1:37〜)。 


シーン2:12/28・午前10:49(@3:08〜) 
20秒後にトレイルカメラが再び起動したときにも、カケスが居残っていました。 
スギの横枝にまた止まっています。
カケスがスギの球果や冬芽を食べるとは思えないので、越冬中の虫を探しているようです。
秋の間に貯食しておいたドングリを取りに来た可能性も考えられます。 
いずれにせよ、説得力のある証拠映像は撮れていません。 
横のフジ蔓に止まってから、上の横枝に向かって飛び上がりました。 

1.5倍に拡大した上でリプレイ(@3:39〜)。 


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。 
※ カケスの鳴き声が聞き取れるように、音声を正規化して音量を強制的に上げています。


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