2024/11/05

雪山でスギの枝葉に積もった雪を味見するニホンカモシカ【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2023年12月中旬〜下旬 

シーン0:12/14・午後14:08(@0:00〜) 
明るい時間帯にたまたまフルカラーで撮れた現場の様子です。 
スギの木の下(画面の左下)にあるニホンカモシカCapricornis crispus)の溜め糞場sr1を自動撮影カメラで見張っています。 
場所は里山にあるスギ植林地の上端部で、斜面を下から上に見上げるアングルなので、奥には落葉性広葉樹も見えます。 
右には渓谷(沢)が流れています。 


シーン1:12/17・午後13:38(@0:04〜) 
暖冬でしたが、この日から雪が本格的に降り始めました。 
スギ林床も薄っすらと雪化粧しました。 


シーン2:12/19・午後12:00(@0:08〜) 
新雪が積もった林床を手前から歩いて来たカモシカが、溜め糞場sr1を素通りして右上奥の画角外に消えました。 
谷の方へ向かったのかと思いきや、しばらくすると右奥から画角内に戻って来ました。 
渡河地点を探して谷の左岸を上流へ向かって移動しているのかもしれません。 

スギ林に大雪が降っても常緑の枝葉にかなり積もるので、林床(地面)の積雪量は大したことありません。 
スギ樹上の冠雪は少しずつ落雪するのです。 
雪山でもスギ林の中は歩きやすいのですが、外に出ると一気に深雪となり、カモシカも一歩ずつ苦労して深雪をかき分けながら進まないといけないようです。(ラッセル) 


シーン3:12/21・午後16:39(@0:29〜)日の入り時刻は午後16:26。 
日没直後なのに、積雪があると雪明りでまだ明るいです。 
右の谷から来たカモシカが立ち止まり、目の前に垂れ下がったスギの枝葉に積もった雪を食べていました。 
直後にもぐもぐ咀嚼しましたが、まさかスギの葉(常緑)を採食したのでしょうか?
よほど飢えていないとスギの葉なんか食べないはずです。 

その後は溜め糞場sr1を素通りして、監視カメラに向かって一直線に歩いて来ました。 
角が細いので、若い個体のようです。 
死角に消えてからゴシゴシと物音がしたので、カメラを固定してあるスギの幹に眼下腺を擦り付けてマーキングしたかもしれません。 


シーン4:12/24・午後17:59(@0:59〜) 
3日後の真っ暗な晩に、カモシカが深雪をラッセルしながら雪山を右から左へ横切ると、スギの背後を通って左へ立ち去りました。 


シーン5:12/24・午後18:36(@1:16〜) 
約35分後に、同一個体と思われるカモシカが左から引き返してきたようです。 
スギの背後を通って右へ(谷へ)向かっています。 


シーン6:12/24・午後18:39(@1:31〜) 
4分後にカモシカが雪山の斜面を下ってきました。 
トレイルカメラに気づいたようで、ちょっとフリーズしてから、左下へ歩き去りました。 
溜め糞場sr1で排便するつもりだったのに、警戒して止めたのかもしれません。 


※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 


【考察】 
せっかく溜め糞場sr1にトレイルカメラを設置したのに、この辺りを縄張りとしてうろつくカモシカが排便してくれなくなりました。 
どこか別な場所に新たな溜め糞場を設けたのでしょうか? 
この動画に何頭のカモシカが登場したのか、しっかり個体識別できていません。 




夕方に塒を目指して飛び去るカラスの大群(冬の野鳥)

 

2023年12月中旬・午後16:15頃・くもり(日の入り時刻は午後16:24) 

日没直前の夕方に、市街地の上空を夥しい数のカラスが鳴きながら一斉に飛んでいました。 
集団塒(または就塒前集合場所)を目指して飛んでいるのでしょう。 
遠くてカラスの種類を見分けられませんでした。 
かすかに聞こえる鳴き声は、ハシブトガラスCorvus macrorhynchos)っぽいです。 
2種類のカラスの混群かもしれません。
カラスの大群を追いかけて集団ねぐらの場所を突き止めたかったのですが、この日は用事があって無理でした。 

これほどの大群を見たのは久しぶりで、壮観でした。 
最近ではカラスのねぐらとなる林が次々に伐採されたり、カラスが追い払われたりして、群れの規模がどんどん小さくなっている気がしています。 
群れで塒入りしたカラスの鳴き声がうるさかったり、糞害に悩まされたりして、近隣住民から苦情が出るのでしょう。 


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2024/11/04

二次林の深雪をかき分けたり潜ったりして進む雪国のニホンイタチ【トレイルカメラ】

 



2023年12月中旬〜下旬 

シーン0:12/11・午後12:55・くもり・気温21℃(@0:00〜) 
シーン0:12/15・午前7:22・くもり・気温1℃(@0:03〜) 
平地の落葉した二次林でニホンアナグマMeles anakuma)が越冬する営巣地(セット)を自動センサーカメラで監視しています。 

殺風景な林床に点在する緑の低木群落は、常緑のヒメアオキと冬緑性のナニワズ(別名エゾナニワズ、エゾナツボウズ)です。 


シーン1:12/17・午前10:49・気温0℃(@0:07〜) 
この日から雪が本格的に降り始めました。 
暖冬でしたが、ようやく根雪になりそうです。 


シーン2:12/19・午前9:28・くもり・気温0℃(@0:12〜) 
かなり大雪が積もった後で、アナグマ営巣地(セット)の景色が一変しました。 
深雪をかき分けて、茶色い毛皮のニホンイタチMustela itatsi)が活動しています。 
アナグマの巣口Lまで来ると後足で立ち上がり、右を見ています。 
方向転換すると、ラッセル済みの細い獣道を通って左へ駆け出しました。 

細いマルバゴマギの落葉灌木に雪が積もると、その重みで枝が折れ曲がり、営巣地の雪原に覆いかぶさっています。 
これが撮影の邪魔になっているのですけど、遮蔽物のおかげで野生動物は身を隠しながら安心して巣穴に出入りできるのでしょう。 


シーン3:12/19・午前11:46・くもり・気温2℃(@0:49〜) 
約2時間20分後にイタチが再登場。 
ラッセル済みの細い獣道を通って左から来たニホンイタチが、奥に向かいました。 
立ち止まると、後足で立ち上がって姿勢を高くすると、辺りの様子を伺っています。 
新雪をラッセルしながら進むかと思いきや、深雪にすっぽり潜り込んだまま、なかなか出てきません。 
しばらくすると、画面左上隅の雪面からイタチがひょっこり顔を出しました。 
辺りをキョロキョロ見回してから、再び雪の中に潜りました。 
深い新雪の中にトンネルを掘って移動しているようです。 

昼間に気温が上がると、マルバゴマギ落葉灌木の冠雪が少しずつ溶け落ち、折れ曲がっていた灌木が弾性で少しずつ戻ります。 


シーン4:12/22・午前7:03・くもり気温-8℃(最低気温を更新)(@1:35〜) 
3日後の朝、また新雪が積もった後で、雪は降り止んでいました。 
イタチが雪原をラッセルしながら左へ向かいます。 
細長い体で新雪の上を泳ぐように、しなやかな動きで移動していました。 
途中からはラッセル済みの獣道を利用したようです。 


【考察】 
真冬(積雪期)のイタチは昼行性になるのか、夜間には全く撮れていませんでした。 

この巣穴Lで越冬しているのは、アナグマではなくて、やはりイタチなのかもしれません。 
「同じ穴のむじな」だとすると、アナグマは巣内で寝ているのかな? 
雪で埋もれたアナグマの営巣地(セット)をイタチが勝手にうろついているだけなのか、それとも巣穴Lで越冬しているイタチが巣穴Lを拠点として活動しているのか、今のところ私には判断がつきません。 
巣口Lが積雪の下に埋もれてしまい、野生動物(アナグマまたはイタチ)が巣穴Lに出入りするシーンが撮れなくなったからです。 
トレイルカメラの設置アングルを変更すべきかもしれません。

隣接するスギ防風林にある根曲がり巣穴でもイタチが越冬しているようです。
どちらが越冬用巣穴として本命なのでしょうか?
ここアナグマ営巣地で越冬するイタチと別個体なのか、それとも同一個体が2つの巣穴を行き来しているのか、などと考え出すと問題がややこしくなるばかりです。



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