2024/06/07

ニホンアナグマの旧営巣地を深夜にうろつく野ネズミ【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2023年9月中旬・午前3:40頃 

深夜未明に野ネズミ(ノネズミ)ニホンアナグマMeles anakuma)の旧営巣地に現れました。 
右からゆっくり歩いてくると、アナグマの巣口Rを点検しただけで中には入らず、左へ立ち去りました。 

その後はトレイルカメラのレンズの至近距離をザトウムシの一種が横切りました。 
レンズの視界を遮って赤外線を至近距離で反射するので、白飛びしてしまいます。 
夜間に起動するトレイルカメラの発熱が好きなのか、トレイルカメラをどこに設置してもザトウムシが頻繁に写ります。 
個人的にザトウムシは好きな生き物なのですけど、トレイルカメラのプロジェクトでは肝心の撮りたい被写体が見えにくくなってしまう「お邪魔虫」です。 
ザトウムシ対策の忌避剤(虫除け)をトレイルカメラに噴霧しようか真剣に悩みます。 
しかし野外に設置したトレイルカメラから異臭がすると、嗅覚に優れた哺乳類の行動に何らかの悪影響を及ぼしそうなので、自重しています。 
木の幹に固定したトレイルカメラにザトウムシが近寄らないようにするために、化学的な忌避剤ではなく、何か物理的な障壁を考案すべきかもしれません。 
ザトウムシは木の幹を伝ってトレイルカメラに近づいているはずなので、例えばトレイルカメラを挟んで幹の上下に粘着テープを巻いてみるのはどうでしょうか?


つづく→

真夏日に側溝に集まって水を飲むセイヨウミツバチ♀の群れ【FHD動画&ハイスピード動画】

 

2023年9月上旬・午後12:25頃・晴れ 

郊外の道端で側溝の中をセイヨウミツバチApis mellifera)のワーカー♀が何匹も飛び回っていました。 
コンクリートで三面が固められた側溝の中には浅く水が流れていました。 
流水の上を複数のミツバチが低空で飛び回っています。 
水路にチョロチョロ流れ込む水音やミンミンゼミ♂が周囲で鳴く声♪が喧しいのですが、耳を澄ますとミツバチがブンブン飛び回る羽音がかすかに聞こえます。 

水際の岸壁に着陸するとミツバチは口吻を伸ばし、水で湿った緑のコケを舐めていました。 
コンクリート岸壁の隙間に潜り込んで水を飲んでいる個体もいます。 
吸水中も激しく腹式呼吸しています。 
どの個体も後脚の花粉籠は空荷だったので、蜜源植物で採餌するついでに吸水に立ち寄った訳ではありません。 
側溝内であちこち移動して水を飲み続けています。 



水を飲んで腹一杯になると、セイヨウミツバチ♀は飛び去りました。 
真夏日なので、おそらく帰巣した蜂は巣を冷却するために水を吐き戻し(散水)、扇風行動に従事するのでしょう。 
水で濡らした巣に風を送ると、気化熱(蒸発熱)を奪うことで巣を効果的に冷やすことが出来るのです。


ミツバチの集団吸水行動を動画に撮れただけで私は満足してしまい、肝心の気温を測り忘れて画竜点睛を欠きました。 
あまりの暑さで私も頭がぼーっとしていた(熱中症気味)ようです。 
少なくとも30℃を越えていたのは間違いありません。 

側溝内の水質は決してきれいではない点が気がかりです。 
下水道がまだ整備されていない地区のようで、近隣住宅から垂れ流される生活排水が側溝にチョロチョロと流れ込んでいたのです。
白い汚濁が常に流れている様子が見えます。
洗剤混じりの汚水なんか味見したただけで臭くて不味いはずなのに、意外にもミツバチは全く気にしていませんでした。 
それとも日照り続きで他のきれいな水源が干上がってしまい、仕方なく側溝を流れる汚水を飲んでいるのかもしれません。
今回は巣の冷却水として使うだけだと思いますが、生物濃縮による健康被害が心配になります。 
このミツバチの巣箱から採れた蜂蜜はどれぐらい汚染されているでしょう?(知らぬが仏)

側溝の水際に離着陸するセイヨウミツバチ♀を240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@3:14〜) 
飲水後に飛び立つと、ホバリング(停空飛翔)しながら濡れた足先を互いに擦り合わせています。(@3:55〜) 

肉眼では水面スレスレで飛ぶミツバチの足がときどき着水するように見えました。 
しかしスーパースローで見ると、蜂の高速羽ばたきで水面に波紋が広がっているだけだと分かりました。 

岸壁で飲水中にうっかり足を滑らせてしまう個体がいました。(@4:43〜) 
幸いすぐに自力で岸壁に這い上がり、水路で溺れずに済みました。 

最後にセイヨウミツバチ♀同士の興味深いシーンが撮れていました。(@5:08〜) 
岸壁で水を飲んでいる個体aに対して、後から飛来した個体bがホバリング(停飛)しながらあまりにも接近するので、嫌がったミツバチaは歩いて離れようとしました。 
蜂bが飛び去ると、蜂aはホッとしたように岸壁で向きを変えながら飲水を続けます。 
後から飛来した個体bは着陸地点を探していただけだと思うのですが(無神経なトナラー?)、意地悪な嫌がらせ(誰何、牽制、追い払い)のようにも見えました。 
異なるコロニーから来たワーカー♀の間で水場をめぐる縄張り争いがあるのでしょうか? 
しかし、側溝の岸壁に沿って並ぶミツバチは未だ全然混み合っていないのに、わざわざ占有行動をするのか疑問です。




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2024/06/06

ヒト♂の立ち小便跡に対抗して排尿マーキングするホンドタヌキ♂【トレイルカメラ】

 



2023年9月上旬 

シーン1:9/7・午後14:08・晴れ(@0:00〜) 
二次林にあるニホンアナグマMeles anakuma)の旧営巣地(セット)の横を獣道が通っていて、その途中にある立木(樹種はミズキ?)にヒト♂(Homo sapiens)が立ち小便をしていました。


シーン2:9/7・午後17:36・気温25℃(@0:38〜)
約3時間半後の夕暮れに、ホンドタヌキNyctereutes viverrinus)が単独で手前から登場しました。 
辺りをぶらついてから、立木(ミズキ?)の根元でいつもと違う匂いを嗅ぎつけました。 
果たしてタヌキはどんな反応をするでしょうか? 
ヒト♂の立ち小便跡に対抗するように、タヌキ♂も左後脚を上げて排尿マーキングしました。 
排尿姿勢から、このタヌキの性別は♂と分かります。 
身長の違いから、ヒトの立ち小便跡の方が幹の高い位置から下に垂れているのですが、だからといって「縄張り内に謎の巨大動物が来てマーキングして行った!」とタヌキが恐れおののいたり、逆立ちして無理に高い位置にマーキングしたりすることはありませんでした。 

その後、獣道を右往左往するタヌキ♂は 身震いしてから、右上奥にトコトコ立ち去りました。 


シーン3:9/8・午前4:14(@1:29〜) 
日付が変わった翌日の未明にもタヌキがやって来ました。 
獣道の横に立つミズキ?の根元に小便臭を嗅ぎつけると、自らも排尿マーキングしました。
このとき片足を上げたかどうか、映像でははっきりしません。 

その後もアナグマの旧営巣地をうろついて餌を探しているようです。 
そこへ獣道の右上奥から別個体が走って来て、先行個体と合流しました。 
後続個体も立木(ミズキ?)の横で立ち止まったのですが、マーキングするかどうか見届ける前に、残念ながらトレイルカメラの録画が打ち切られてしまいました。 


シーン4:9/9・午前7:09(@2:29〜) 
更に翌日の明るい朝に、単独のタヌキがまたやって登場しました。 
右から来てアナグマの巣口Rの横を通り過ぎて左へ向かいます。 


シーン5:9/9・午前7:10・気温22℃(@2:29〜) 
続きが別アングルで設置した新機種のトレイルカメラに記録されていました。 
アナグマの巣口Lに慎重に顔を突っ込んで匂いを点検してから、右奥の獣道へ向かいます。 
立木(ミズキ)の幹の匂いを嗅いでから、左後脚を上げて排尿マーキングしました。 
この個体も♂でした。 
急に駆け出すと、獣道を右上奥に向かいました。 


※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 



【考察】
同じ立木にヒトとタヌキが小便でマーキング合戦を繰り広げたことになります。 
一方で、この期間に現れたアナグマは意外にも無反応でした。 
なかなか興味深い結果が得られましたが、繁殖期の野生動物の巣穴付近では面白半分に立ち小便をするとストレスを与えそうなので、やらない方が良さそうです。 
(撮影したのは繁殖期ではありません。)
予め用を足してから、野生動物の営巣地に向かうようにしましょう。

余談ですが、農作物を食害する野生動物に悩まされている場合、農地の周辺にオオカミの尿を撒いておくと、その匂いを怖がって近寄らなくなる効果があるのだそうです。
在来種のニホンオオカミはとっくに絶滅していても、本能的な忌避効果があるようです。
ウルフ・ピーという商品名でオオカミの尿が輸入販売されています。
機会があれば、ウルフピーの忌避効果を私も実験してみたいものです。
しかし、効き目がありすぎて野生動物が逃げてしまい、トレイルカメラに二度と写らなくなるようでは、個人的に困ります。





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