2024/03/07

ニホンアナグマの母子が新しい巣穴に転出した後に取り残されたヘルパー♂【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2023年6月下旬 

ニホンアナグマMeles anakuma)の営巣地(セット)でヨチヨチ歩きの幼獣たちの姿をカメラトラップが捉えたのは、前回6/17が最後でした。 
それ以来、アナグマの出没記録がパタッと激減しました。 
おそらく、母親♀は4頭の幼獣たちを連れて別の巣穴に引っ越してしまったようです。 
母子が採食のために森の中を少しずつ遠出できるようになり、幼獣に体力が付いたら、引率して新しい巣穴へ引っ越しするのでしょう。
体重が増えた幼獣を母親♀が1頭ずつ咥えて遠くの新しい巣穴まで運び、その重労働を4往復もするのは無理だと思います。
アナグマ関連の本を読んでいて「幼獣が生まれた巣穴から母子はやがて引っ越す」という予備知識があったので、それほど動転したり落胆したりしないで済みました。 


新しい世界へ!
 それは突然でした。母アナグマは赤ちゃんたちが一緒に歩けるだけの体力がついたと判断したのでしょう。
 いつもはジェジェジェビームを使って赤ちゃんたちを巣の外へ連れ出すとビームはオフにするのですが、この時はオンのままです。
 赤ちゃんたちは教えられたとおり母アナグマの後をついてゆき、そのまま森へ消えてゆきました。 (福田幸広『アナグマはクマではありません』p90より引用)

トレイルカメラ2台に絶えず監視される生活が嫌になって母子が営巣地から逃去したのか?とか、天敵に襲われて皆殺しにされたのか?とか、あれこれ思い悩むところでした。
運悪くカメラの電池が切れていたため、引っ越しの行動が動画で記録できなかったのも残念です。 
転出先の巣穴がどこにあるのか、私は未だ見つけられていません。 
そして、この営巣地にはヘルパー♂が独り残されたようです。 


シーン1:6/22・午後17:48・気温18℃(@0:00〜)日の入り時刻は午後19:08。 
日没前の夕方に右上から登場したアナグマが獣道を通って奥の二次林に立ち去りました。 
1台の監視カメラの設置アングルに失敗してしまい、巣口Lをしっかり狙えていませんでした。 


シーン2:6/27・午前4:10・気温17℃(@0:20〜)日の出時刻は午前4:15。 
5日後の日の出直前に右から久しぶりにアナグマが登場。 
なんとなく、♀ではなくヘルパー♂のような気がします。 
ここ数日は幼獣の姿を全く見かけません。 
2つの巣口LRの中間地点に佇んで、辺りを警戒しています。 

実は約3.5時間前に、タヌキがアナグマの営巣地に来ていました。(映像公開予定) 
タヌキの残り香を嗅ぎ取って警戒しているのかもしれません。 


シーン2:6/27・午前4:19・気温19℃(@1:20〜) 
日の出直後に奥の巣穴Rから外に出てきたアナグマが、2つの巣口LRの中間地点に座り込みました。 
左の林内を見つめています。(警戒?) 
腹面に乳首が見えなかったことから、この個体もヘルパー♂だと思います。 
同居していた家族が急に減って寂しいという感情があるのでしょうか?
巣口Lの横を通り過ぎ、左へ立ち去りました。 


シーン3:6/27・午前4:20・気温17℃(@2:21〜) 
別アングルに設置したトレイルカメラによる広角の映像に切り替えます。 
5倍速の早回し映像でお届けします。 
左奥の灌木林の中をアナグマが頻りにうろついています。 
林内でおそらくミミズなどを採食しているのでしょう。 


シーン4:6/27・午後13:26・気温23℃・晴れ(@2:35〜) 
明るい真っ昼間にアナグマが奥の巣穴Rに潜り込みました。
しばらくして再び出巣Rしたアナグマが、林縁の広場で身震いしてから左奥の二次林へ走り去りました。 


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日光浴中のアオダイショウに集るムネアカオオアリ♀【FHD動画&ハイスピード動画】

 

2023年6月下旬・午前11:50頃・晴れ 

砂利が敷かれた山道にアオダイショウElaphe climacophora)が長々と横たわっていました。 
私が近寄っても逃げないので、車に轢かれた死骸(ロードキル)なのか?と初めは思いました。 
ムネアカオオアリCamponotus obscuripes)のワーカー♀が群がって体中を這い回っても、蛇は全く無反応です。 
アリが眼球に触れても瞬きしませんでしたが、そもそも蛇にはまぶたが無いので、生きた蛇も瞬きすることはありません。 

周囲の森から聞こえる澄んだ美声は、オオルリ♂(Cyanoptila cyanomelana)の囀りさえずり♪ですかね? 

私が広角で動画を撮りながら蛇にゆっくり近づき、背後から回り込んでも、逃げようとしません。 
アオダイショウは頭部だけ日向に居て、残りの体は日陰に居ることが分かりました。 
ヘビの生死を確かめるために動画を撮りながら足で軽く小突いてみようとしたら、遂にアオダイショウが舌を出し入れし始めました。 
風の匂いを舌で鋤鼻器じょびきに送り込んで嗅ぎ取る行動です。 
アオダイショウが先の割れた舌を高速で出し入れする様子を240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@1:46〜2:34) 
頭部を左右に揺らしながら、かすかに前進していることが分かります。 

ピンクの舌を素早く出し入れしながら砂利道をスルスルと蛇行して横切り、道端の草むらに潜り込みました。 
林道の左右はスギ植林地でした。 


関連記事(2ヶ月前、1年前の撮影)▶  

2024/03/06

スギ林床にあるニホンアナグマの溜め糞場に夜な夜な来る野ネズミ【トレイルカメラ:暗視映像】

 

2023年6月下旬 

スギ防風林にあるニホンアナグマMeles anakuma)の溜め糞場stmpにカメラトラップを設置して見張っていると、野ネズミ(ノネズミ)が夜な夜な写っていました。 

画面の右に斜めに転がっている細長い棒状の物体は、林床に不法投棄された手押し車(猫車)の朽ちた金属フレームです。 
アナグマはこれを目印にして、溜め糞場stmpに来ているのかもしれません。 


シーン1:6/22・午後19:56(@0:00〜)日の入り時刻は午後19:08。 
晩に野ネズミが登場しました。 
起動したトレイルカメラに驚いたようで、溜め糞場の上に乗ったまま野ネズミが静止(フリーズ)していました。 
一体何をしていたのでしょう? 
我々ヒトの衛生感覚からすると考えられませんが、野ネズミは素足で溜め糞の上に乗っても平気なようです。 
警戒を解くと手前に立ち去りました。 

このときは溜め糞場stmpの主の正体がまだ不明で(アナグマの排便シーンが写る5日前)、まさか野ネズミが排便に通っているのか?と意外に思ったりしました。 
しかし、ネズミの糞にしては形状が明らかに異なりますし、野ネズミが同じ場所に繰り返し排便して溜め糞の山を作るという習性も聞いたことがありません。 


シーン2:6/22・午後21:54(@0:16〜) 
スギの落葉落枝が敷き詰められた林床をチョロチョロと走り回って餌を探しています。 
その通り道にアナグマの溜め糞場stmpがあるようです。 


シーン3:6/23・午前0:57・気温(@0:27〜) 
溜め糞の匂いを嗅ぎ、辺りをうろついてから、手前に立ち去りました。 
手前の切株に野ネズミの巣穴があるのかな? 


シーン4:6/25・午前0:13・気温(@0:45〜) 
溜め糞stmpの右上で、林床のスギ落葉の中に顔を突っ込んでいました。 
おそらく獲物となる虫を探しているのでしょう。 
諦めて奥に立ち去りました。 


シーン5:6/26・午前1:34・気温(@1:22〜) 
野ネズミが深夜にスギの林床を奥から手前にやって来ました。 
アナグマの溜め糞場stmpの匂いを嗅いだだけで通り過ぎました。 


画面の左下隅に写っているには、朽ちた切株です。 
(トレイルカメラに近過ぎて、赤外線が白飛びしてしまっています。) 
実はその根元に、オニグルミ堅果の殻が大量に散乱していました。 
クルミの殻には2個ずつ穴が開いていて、アカネズミApodemus speciosus)の食痕と分かりました。(映像公開予定) 
近くにオニグルミの木は自生していないので、アカネズミが秋にオニグルミの落果を拾い集めて切株の隙間などにせっせと貯食したのでしょう。 
冬に貯蔵庫のクルミを食べた後のゴミ捨て場になっていたのです。 
今回トレイルカメラを設置してみて、野ネズミの出現頻度が高いことから、おそらく巣穴が近くにあるのだろうと予想できます。 




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