2024/01/23

幼虫を運んで引っ越しをするトゲアリ♀の行列

 

2023年5月下旬・午後13:00頃・晴れ 

トゲアリPolyrhachis lamellidens)の行列が二次林の林床を横切るように移動していました。 
地面よりも細い落枝をなるべく選んで伝い歩きしているようです。 
仲間とすれ違う際には、触角で挨拶を交わします。 

トゲアリ大群の行列をよく観察すると、大顎で白い幼虫を咥えて運んでいるワーカー♀がいます。 
トゲアリが奴隷狩りをするという話は聞いたことがないので、おそらくコロニー全体が新しい巣へ引っ越すところなのでしょう。
・何らかの理由で環境が悪化すると、一旦乗っ取りに成功して繁栄した巣穴を捨てて、近距離の別所に引っ越す場合もある。

・本種は他のアリのコロニーに一時的に寄生する一時的社会寄生を行う。寄生するアリの種としては、クロオオアリ、ミカドオオアリ、ムネアカオオアリが確認されている[1]。 (wikipedia:トゲアリより引用)

右から左に向かって引っ越しているはずなのに、画面の左端で小さな幼虫を咥えた♀がなぜか逆行しようとして立ち止まっているのが興味深く思いました。(@0:53〜) 
ワーカー♀にも引っ越しをサボりたい個体がいるのでしょうか? 



アナグマの営巣地に向かう途中だった私は先を急いでおり、トゲアリの新旧の営巣地を確かめる余裕がありませんでした。 
若葉が鬱蒼と生い茂った林内は晴れた昼間でもかなり薄暗く、カメラのAFでもピントを合わせるのに苦労しました。

2024/01/22

朝から営巣地の森への侵入者を警戒するニホンアナグマ【トレイルカメラ】

 




2023年6月上旬・午前8:50頃・気温14℃ 

明るい午前中から珍しくニホンアナグマMeles anakuma)が巣口Rの外に出てきています。 
動画の冒頭で、画面の右を黒っぽい毛皮の獣が右に走り去りました。 
なんとなくホンドタヌキNyctereutes viverrinus)のように見えるのですけど、1/3倍速のスローモーションでリプレイしても、正体が何者かはっきりしません。 
アナグマのヘルパー♂が侵入者を追い払おうと、走って追いかけて行ったのかもしれません。 
巣口Rをガードするアナグマ(♀?)が林内を右へ逃げる動物を目で追わずに(眼中に無い?)、カメラ目線で仁王立ちしているのが奇妙です。 
その後も巣口Rの横で腹這いになって周囲を警戒しています。 

アナグマがこれほど警戒する天敵の正体が分からずじまいなのは残念でした。


赤い首輪で標識されたコハクチョウが雪解け田んぼで採食【冬の野鳥:10倍速映像】

 



2023年3月下旬・午後15:45頃・くもり 

早春の雪解け田んぼに集結して落ち穂拾いしているコハクチョウCygnus columbianus bewickii)の大群を撮影した動画を見直すと、赤い首輪を装着した個体が混じっていました。
コハクチョウは、北極圏の繁殖地と日本の越冬地を毎年行き来する渡り鳥です。 
渡り行動を研究するために、一時捕獲した個体に首輪や足輪を付けて放鳥するプロジェクトが続けられています。 
標識された鳥を見つけたら、世界中のバードウォッチャーが報告することになっています。 
撮影中に気づいていれば、この標識個体を重点的に観察したのに、残念です。 
微速度撮影中の私は三脚を立てて画角を決め録画を始めた後はひたすら寒風に耐えるだけで、何が撮れているかチェックしてませんでした。
長撮りする際はカメラの電池を節約するために、液晶画面(バックモニター)の表示をオフにしていたのです。


動画を拡大してみると、プラスチックの赤い首輪に白い文字で「C48」または「C4B」と書いてあります。 
 「標識コハクチョウ名簿」サイトで調べると、「首輪-赤C46」および「首輪-赤C48」が登録されていました。 
目撃情報から、おそらく「首輪-赤C48」だろうと判明しました。 
この個体は2年前の2021年8月1日にロシアの北極海に面するチャウン湾で標識されていました。
標識時には若鳥だったのに、2年後にはすっかり成鳥になっています。 
渡りの途中でも日本各地で何度か目撃されています。 
どうやら新潟県で越冬しているらしく、ここ山形県や北海道を経由してロシアに渡去していました。 
近くを流れる最上川を集団塒として山形県内で越冬するコハクチョウの個体群が餌場に通っていた訳ではありませんでした。

地道な個体標識プロジェクトの強み・凄みをまざまざと実感しました。
白鳥の大群を漠然と眺めているよりも解像度が格段に上がり、特定の個体の暮らしぶり(生活史)が浮かび上がってきます。 
個人的には、首輪による個体標識だけでは飽き足らず、どうしても白鳥にGPSやアクションカメラ(GoProなど)を装着して移動ルートの詳細なデータを取りたくなります(バイオロギング)。

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