2023/10/23

廃屋の庭をうろつくキジ♂(野鳥)

 

2023年4月上旬・午後14:30頃・晴れ 

山麓の農村部で廃屋の荒れ果てた庭をキジ♂(Phasianus versicolor)がうろついていました。 
ばったり出くわしたときには近過ぎて、お互いにビックリ!
警戒して、採食行動もなかなかしてくれません。 
ハトのように1歩ずつ頭を動かしながら歩き始めました。 
倒木の陰でようやく何か餌を啄みました。 
立ち止まって背伸びしたので、縄張り宣言の母衣打ちするかと期待したものの、私を気にしてか披露してくれませんでした。 
私から隠れようと物陰に移動したがります。 

背景が緑の草むらでもキジ♂の赤い顔が一際目立ちます。 
よく晴れているため、キジ♂の豪華な羽の色が美しく輝いています。 

庭の地面を覆うように伸び始めた緑の園芸植物?が気になります。 
見覚えがあるのに名前が分かりません。 
手前に植栽された落葉樹は、幹に棘があるのでタラノキだと思います。

2023/10/22

昼も夜も吹雪でも溜め糞場を素通りして春山の縄張りを巡回するニホンカモシカ 【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2023年4月上旬〜中旬

里山に植林されたスギ林の上端部にて、カモシカの溜め糞場srを自動センサーカメラで監視しています。 


シーン0:4/3・午後12:00・気温19℃(@0:00〜) 
明るい日中にたまたま撮れた現場の様子です。 
斜面を下から見上げるアングルで、対面に見えるスギ大木の下に溜め糞場srがあります。 
(立木の影が濃くて見えにくいですね。)
木の根元から雪が溶けていき、斜面の上部には未だ残雪が広がっています。
冬に冠雪の重みで折れた太い枝が右下に転がっています。 


シーン1:4/3・午後23:44・気温3℃(@0:05〜) 
深夜に右から登場したニホンカモシカCapricornis crispus)はスギの落ち葉を踏みしめながら溜め糞場srを素通りし、左下に立ち去りました。 


シーン2:4/4・午後22:23・気温7℃(@0:18〜) 
翌日も晩遅くにカモシカが右奥から登場。 
起動したトレイルカメラに気づいたようで、スギの木の右で立ち止まり、左前脚を上げた状態でフリーズしていました。 
警戒を解くと、スギの木の背後を通って左に歩き去りました。 


シーン3:4/6・午前10:42・気温12℃(@0:38〜) 
2日後は明るい午前中にカモシカが左からやって来ました。 
残雪の上ではなく露出した地面をゆっくり歩いてスギの背後を右へ。 
雪崩谷の岸に立つスギの下で立ちどまり、幹に顔をゴシゴシ擦り付けて眼下腺マーキングしたようです。 
残念ながら画角の外に肝心の頭部が見切れてしまいました。 
この後、カモシカは雪崩の残雪で埋もれた渓谷を渡ったでしょうか? 
春先の溶けかけたスノーブリッジこそ踏み抜いたり崩落したりする危険が最も高いので、カモシカの安否が心配です。 


シーン4:4/7・午前3:52・気温8℃(@1:05〜) 
翌日の未明にカモシカがスギの背後を左から右へ通過しました。 
どうやら同じ巡回ルートを辿っているようです。 
赤外線が遠くまで届かず、右端で眼下腺マーキングしたかどうか不明です。 


シーン5:4/9・午前2:28・気温-1℃(@1:25〜) 
2日後の深夜、寒の戻りで吹雪が横殴りに降っています。 
気温も氷点下まで下がりました。 
しかし地温が高いため、林床に降った雪はすぐに溶けてしまい積もりません。 

悪天候でもニホンカモシカはいつものコースでスギの背後を左から右へ。 


シーン6:4/10・午後15:33・晴れ・気温13℃(@1:49〜) 
翌日の午後はよく晴れました。 
標高が高くなくても春の里山は寒暖差が激しいです。 
カモシカが珍しく右から登場しました。 
スギの木の右下に立ち止まって耳をそばだてながらカメラをちらっと見ました。 
スギの背後を通って左へトボトボと立ち去りました。 


シーン7:4/13・午前11:12・晴れ・気温12℃(@2:14〜) 
3日後の晴れた昼前に来たカモシカは、スギの背後を通って右から左へ。 
歩きながら左耳をピクピク動かしたのは、顔の周りを飛び回る吸血性の昆虫を追い払ったのでしょう。 
春になって気温が上がると吸血性の昆虫が再び活動を始めるので、哺乳類の野生動物にとって煩わしい季節が始まります。 


※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施して明るく加工しています。 

私の予想(期待)に反して、カモシカはなかなか溜め糞場srで排便してくれません。 
溜め糞をするのは冬季限定なのかな?
それとも溜め糞場という推測がそもそも間違っていたのでしょうか? 
個体識別できていないので、同一個体のカモシカが繰り返し写っているのか複数個体なのか分かりません。



台所の濡れ布巾を舐めて吸水するイエユウレイグモ(蜘蛛)

 

2023年4月上旬・午後23:20頃 

深夜に水を飲もうと暗い台所に行って照明を点灯すると、驚きの光景を目にしました。 
皿を洗ってから、キッチンカウンター(ワークトップ)の水滴を拭いた雑巾を絞って広げ、乾かしています。 
その上でなんと、イエユウレイグモPholcus phalangioides)が吸水していたのです。 
イエユウレイグモの飲水行動は初見です。 
というか、そもそも造網性クモが自発的に水を飲むシーンを見たことがありませんでした。
慌ててカメラとハンディカムを持ってきて、薄暗い台所で動画撮影することにしました。

補助照明としてハンディカム内蔵の白色LEDを点灯しても、かなり薄暗いです。 
ハンディカムを近づけても、クモは逃げませんでした。
歩脚が長いイエユウレイグモが、うずくまるような前傾姿勢で濡れ布巾に口を直接付けています。 
天井からぶら下がっている「しおり糸」は見えませんでした。 

まったく動かないので、死んでいるのかと心配になりました。 
雑巾の繊維に絡まって身動きできないのでしょうか? 
私が左手の人差し指でイエユウレイグモの歩脚にそっと触れると、慌てふためいて「引き糸」を登り返し、シンク(流し)の真上から照らす蛍光灯のフードに辿り着きました。 
その辺りにはイエユウレイグモの不規則網が張り巡らされているのですが、映像では見にくいです。 
大慌ての逃避行動を1/5倍速のスローモーションでリプレイ。(@1:09〜) 

この個体は喉が渇くと不規則網から夜な夜なシンクに懸垂下降して水分補給しているのでしょうか? 
監視カメラを設置してみたら面白そうです。
もし私が邪魔をしなければ、濡れ雑巾から延々と吸水を続けていたかもしれません。
濡れ雑巾は決してきれいではなく、アンモニア臭(雑巾臭)がしたりします。
イエユウレイグモはむしろ、雑巾が吸い取ったミネラル成分やアンモニアなどが気に入って摂取していた可能性もありそうです。

時期的にイエユウレイグモの幼体または亜成体と思うのですが、しっかり調べるためには一時捕獲して採寸したり外雌器の状態を精査しないといけません。
少なくとも触肢の発達した成体♂ではありませんでした。

世の中にはイエユウレイグモをモデル生物(実験動物)として飼育している研究者もいるそうです。
飼育下ではどうやって水を飲ませているのでしょうね?


関連記事(8、9、12、14年前の撮影)▶ 

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