2023/10/08

雪解け後の農道に現れたハタネズミの掘ったトンネル網

 

2023年3月下旬・午前9:10頃・晴れ 

深い根雪がようやく溶け去ると、田んぼの農道に浅いトンネル跡があちこちにうねうねと掘られているのが見つかります。 
秋にはこれほど目立たなかった構造なので、冬の積雪期に小動物が地表と積雪層の間にトンネルを掘って縦横無尽に移動していたようです。 
私は幼少期から見慣れていたものの、てっきりアズマモグラMogera imaizumii)の巣穴だと思い込んでいました。
ところが最近になって、ハタネズミMicrotus montebelli)の掘ったトンネル網のフィールドサインと知りました。 
トンネルの天井は積雪層で覆われていることになります。 
冬は地面が凍結しているため地中深くにトンネルを掘れないのかな? 
雪が降らない暖地では、もう少し深いトンネルを地中に掘るのでしょうか? 

氷の板のように薄くなった最後の残雪を地表から剥がしてみたときに現れるトンネル網も撮影したかったのですが、思いついたときにはもう時期が遅かったです。 
来年の早春にまた改めて撮影します。 

地表のトンネル網を見る限り、ハタネズミは農道脇の側溝を横切れないようです。 
つまり、コンクリート3面張りの側溝がハタネズミの移動を妨げるバリアとなっています。 
あるいはもしかすると、側溝の下をくぐる深いトンネルを掘って隣の刈田に侵入しているのでしょうか? 

早春から季節が進むと、ハタネズミが農道を掘り返したトンネル網はいつの間にか消失します。 (目立たなくなります。)
田植えする前に農家のお百姓さんが丹念に埋めたり踏み固めたりしているのでしょうか?
それとも雨が降ったり雑草が生い茂ったりすれば、地表の凹凸は自然に風化するのかな? 

さて、早春の雪解けした農道に現れる複雑怪奇なトンネル網が本当にハタネズミの仕業であることを、どうやったら証明できるでしょうか? 
「百聞は一見に如かず」をモットーにしている私は、自分の目で実際に見なければ本にもっともらしく書いてあることも鵜呑みにできません。 
仮にトンネルに罠を仕掛けてハタネズミが捕獲できたとしても、本当にハタネズミが掘った巣穴なのか居候している巣穴なのか区別できません。 
決まったトンネルに定住しているのであれば、小型カメラを冬季のトンネル内に設置してみたいものです。 
野外に巨大な飼育施設(コンクリートの箱)を作り、土を深く入れて雑草を生やしてから、生け捕りにしたハタネズミを放飼したらどうなるでしょう?
もし同じ構造のトンネル網が再現されたら、疑り深い私も納得します。 
しかし、そんな壮大なプロジェクトは素人の手に余ります。 

難しいことを考えなくても、夏の田んぼの農道にトレイルカメラを適当に(雑に)設置するだけでハタネズミの活動がよく写るのかもしれません。 
田園地帯でよくホバリングからの狩りをするノスリやチョウゲンボウなどの猛禽に獲物を見つけてもらうのが一番確実です。 
猛禽の背中や胸にGoProなどの小型カメラを仕込んで、田んぼのトンネルから出てきたハタネズミを狩る瞬間を自撮りしてもらえたら面白そうです。(夢想)

関連記事(2ヶ月後の撮影)▶ 草地でハタネズミの死骸を見つけた!


【追記】
ポケット版 学研の図鑑〈9〉『フィールド動物観察:足あと、食べあと、ふん』でハタネズミについて調べると、
 ハタネズミは、地表から地下50cmくらいにかけて、トンネルのような通り道をほって、中にかれ草などを集めた巣を作ります。畑や野原にすててあるベニヤ板などをどかすと、トンネルがあらわれることがあります。(p88より引用)
下線部が観察のヒントになりそうです。
例えばベニヤ板の代わりに透明なガラス板を使えば観察しやすいかもしれません。(他の本で読んだことがあるような…)


午後の雪解け田んぼに続々と飛来・着陸するコハクチョウの群れ【冬の野鳥:4K動画】

 

2023年3月下旬・午後・晴れ

雪が溶けた早春の刈田で採食するためにコハクチョウCygnus columbianus bewickii)の群れが続々と飛来します。 
小群で旋回して周囲の安全を確認し、滑空して優雅に着陸する様子を高画質の4K動画で何度も記録することができました。 
三脚を使った流し撮りの練習に最適の被写体で、飽きませんでした。 

コハクチョウは編隊飛行の間も鳴き交わしているようです。 
♀♂つがいまたは家族群を単位として行動しているのでしょう。 
着陸の際に離れ離れになることもありましたが、餌場で互いに鳴き交わして再会するはずです。 

着陸シーンを1/5倍速のスローモーションでリプレイ。(@5:18〜5:55) 
滑空で行動を下げ、羽ばたきながら少しずつ上体を持ち上げて減速し、最後に両足を前に出して着地すると、少し走ってから止まります。 

仲間が多く集まっている餌場の方が心理的に安心して合流できるようです。 
しかし、餌場で白鳥の密度が高くなると、限られた餌をめぐる競争が激しくなるはずです。 
夕方が近づき、このまま餌場にねぐら入りするためコハクチョウの大群が集結しているのではないか?という気がしてきました。 

つづく→

2023/10/07

遊歩道の溜め糞場を素通りするホンドタヌキ【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2023年3月下旬 

スギ山林の遊歩道にある溜め糞場opに通ってくるホンドタヌキNyctereutes viverrinus)の記録です。 
設置した監視カメラを警戒してか、慣れるまでなかなか溜め糞場opで排便してくれませんでした。 


シーン0:3/24・午後14:44・(@0:00〜) 
明るい昼間にたまたま撮れた現場の状況です。 
斜面を見上げた奥には残雪が見えます。 


シーン1:3/24・午後23:22・(@0:05〜) 
深夜にスギ林床の斜面でタヌキが立ち止まり、怪訝そうにカメラを見ていました。 
警戒を解くと溜め糞場opには立ち寄らず、左に立ち去りました。 
厳しい冬を越したばかりなのに、この個体は結構太って見えます。 
妊娠している♀なのかな? 
栄養は満ち足りてそうです。 
里が近いので、残飯を漁っているのかもしれません。


シーン2:3/25・午後21:04・(@0:16〜) 
翌日の晩に現れたタヌキが地面の匂いを嗅ぎながら、カメラの方に向かって真っ直ぐ斜面を下りて来ました。 
トレイルカメラを固定したスギの幹の匂いを嗅いでいるようです。 
私の残り香を気にしているのかな? 
最後は方向転換して右下に立ち去りました。 


シーン3:3/25・午後22:55・(@0:43〜) 
時間を空けて再びやって来たのは別個体でしょうか? 
個体識別できていないので、同一個体が戻ってきたのかもしれません。 
斜面で振り返り、カメラ目線をくれました。 

よく見ると、この個体はどうも左耳が前に折れているようです。 
感情表現ではなく安定した形質なら、個体識別に使えそうです。 

カメラの存在を警戒したタヌキは溜め糞場opには立ち寄らず、斜面を少し登ってから遊歩道を左に下りて行きました。 
排尿マーキングした♀の匂いを嗅ぎ取っているはずなのに、この個体はそれに対抗して小便をかけませんでした。 
おそらくつがいのパートナー♂なのではないかと想像しています。 


シーン4:3/27・午前2:57・(@0:58〜) 
2日後の深夜に登場したタヌキは林床の匂いを嗅いでから、左に立ち去りました。 


シーン5:3/27・午前22:56・(@1:07〜) 
20時間後の晩遅くにタヌキが再び写りました。 
自動センサーカメラの起動が遅れ、溜め糞場opを横切って右上に立ち去るところでした。 
しかも低温障害で録画が中断されていました。 
立ち止まって排便したのなら、さすがに動画に記録されていたはずです。 


シーン6:3/31・午前4:15・(@1:12〜) 
4日後の未明にもタヌキが登場したのに、カメラの起動が遅れて、左上に歩き去るタヌキの後ろ姿が写っただけでした。 
斜面を登って遊歩道に辿り着くと、緩やかな階段を左に下って行きます。 



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