2023年3月下旬
スギ山林の遊歩道にある溜め糞場opに通ってくるホンドタヌキ(Nyctereutes viverrinus)の記録です。
設置した監視カメラを警戒してか、慣れるまでなかなか溜め糞場opで排便してくれませんでした。
シーン0:3/24・午後14:44・(@0:00〜)
明るい昼間にたまたま撮れた現場の状況です。
斜面を見上げた奥には残雪が見えます。
シーン1:3/24・午後23:22・(@0:05〜)
深夜にスギ林床の斜面でタヌキが立ち止まり、怪訝そうにカメラを見ていました。
警戒を解くと溜め糞場opには立ち寄らず、左に立ち去りました。
厳しい冬を越したばかりなのに、この個体は結構太って見えます。
妊娠している♀なのかな?
栄養は満ち足りてそうです。
里が近いので、残飯を漁っているのかもしれません。
シーン2:3/25・午後21:04・(@0:16〜)
翌日の晩に現れたタヌキが地面の匂いを嗅ぎながら、カメラの方に向かって真っ直ぐ斜面を下りて来ました。
トレイルカメラを固定したスギの幹の匂いを嗅いでいるようです。
私の残り香を気にしているのかな?
最後は方向転換して右下に立ち去りました。
シーン3:3/25・午後22:55・(@0:43〜)
時間を空けて再びやって来たのは別個体でしょうか?
個体識別できていないので、同一個体が戻ってきたのかもしれません。
斜面で振り返り、カメラ目線をくれました。
よく見ると、この個体はどうも左耳が前に折れているようです。
感情表現ではなく安定した形質なら、個体識別に使えそうです。
カメラの存在を警戒したタヌキは溜め糞場opには立ち寄らず、斜面を少し登ってから遊歩道を左に下りて行きました。
排尿マーキングした♀の匂いを嗅ぎ取っているはずなのに、この個体はそれに対抗して小便をかけませんでした。
おそらく番 のパートナー♂なのではないかと想像しています。
シーン4:3/27・午前2:57・(@0:58〜)
2日後の深夜に登場したタヌキは林床の匂いを嗅いでから、左に立ち去りました。
シーン5:3/27・午前22:56・(@1:07〜)
20時間後の晩遅くにタヌキが再び写りました。
自動センサーカメラの起動が遅れ、溜め糞場opを横切って右上に立ち去るところでした。
しかも低温障害で録画が中断されていました。
立ち止まって排便したのなら、さすがに動画に記録されていたはずです。
シーン6:3/31・午前4:15・(@1:12〜)
4日後の未明にもタヌキが登場したのに、カメラの起動が遅れて、左上に歩き去るタヌキの後ろ姿が写っただけでした。
斜面を登って遊歩道に辿り着くと、緩やかな階段を左に下って行きます。
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