2023/08/17

ニセアカシア真下の雪深い溜め糞場で排便する冬毛のホンドテン【トレイルカメラ:暗視映像】

 

2023年1月上旬〜中旬 

雪の積もった河畔林でニセアカシア(別名ハリエンジュ)大木の真下にタヌキが残したと思しき溜め糞場bLを新たに見つけました。 
早速トレイルカメラを設置して監視すると、タヌキではなく意外な珍客が何度も写りました。 


シーン1:1/7・午前2:15・気温-5℃・(@0:00〜) 
深夜に野生動物が登場し、監視カメラが起動しました。 
ニセアカシア大木に巻き付くフジの太い蔓にトレイルカメラを固定していました。 
根本の溜め糞場bLを見下ろすようにカメラ自体を俯角に設置すれば雨雪でレンズが濡れる心配はありません。 
ところが、直後に大雪が降ってフジ蔓の下部に雪が積もり、レンズ左側の視界を遮ってしまいました。 
レンズのすぐ目の前に雪が積もる可能性は全く想定外でした。 
自動ワイパーのような装置を付けたくなりますが、トレイルカメラの消費電力がますます増えそうです。
カメラの照射する赤外線を手前の雪塊が至近距離でほとんど反射してしまい、映像が眩しくて仕方ありません。 
手前の雪が露出オーバーで、肝心の奥が暗くなっています。 

動画編集時に逆光補正してみると、謎の獣の正体はタヌキではなく冬毛のホンドテンMartes melampus melampus)でした。 
ニセアカシアの根本の雪面を左から右へ横切り、雪に埋もれた溜め糞は素通りしました。 

同じ流域の河畔林で前の冬にテンがトレイルカメラに写っていたので、少し離れた今回の地点でもテンが撮れたのは不思議ではありません。(同一個体かも?)




シーン2:1/6・午後19:36・気温-2℃・(@0:07〜) 
順番が逆になりましたが、前日の晩にもテンが出没していました。 
右から登場すると、溜め糞場bLを横切って左の死角にスルスルッと消えました。 
テンは一体何をしに通っているのでしょう? 


シーン3:1/14・午後23:48・気温4℃・(@0:15〜) 
カメラの視界を遮っていた雪塊が溶け落ち、ようやく見晴らしが良くなりました。 
タヌキの溜め糞は新雪の下に埋もれています。 

深夜に登場した冬毛のホンドテンがニセアカシアの木の根元の匂いを嗅いでいるようです。
木の根元に尿でマーキングした可能性もありそうですが、この撮影アングルでは分かりません。 
やがて身を翻して画面右下に走り去りました。 
1/3倍速のスローモーションでリプレイ。(@0:33〜) 
胴体も尻尾も白く、足だけが黒い靴下を履いたように黒い毛に覆われています。 


シーン4:1/18・午前4:16・気温-7℃(最低気温を更新)・(@0:51〜) 
4日後の未明、遂にホンドテンの全身像を暗視映像で記録できました! 
林床の積雪が少し溶けた結果、タヌキ?の溜め糞bLが再び雪面に露出しました。 
右から登場した白いテンが、糞の匂いを嗅いでいます。 
驚いたことに、テンはニセアカシア大木に向かって(画面下を向いた姿勢で)排便しました! 
この溜め糞場bLは複数種の哺乳類の共同トイレだったのです!(タヌキ、キツネ?、ホンドテン) 
脱糞後のテンはニセアカシアの木の根元で何かしています。 
尿マーキングではないか?と予想するものの、監視カメラをもう1台増やして別アングルで撮らない限り分かりませんね。 
テンは方向転換して自分の糞の匂いを嗅ぐと、左へ立ち去りました。 
雪面には新鮮な細長い糞が1個追加されていました。 
未明の極低温(放射冷却現象?)により雪面はクラスト凍結してるので、テンが歩いても足跡は残りません。 

テンの排便シーンをしっかり動画撮影できたのは初めてです。


シーン5:1/15・午前2:01・気温4℃・(@1:14〜) 
順番が前後してしまいましたが、数日前の深夜にもテンらしき白毛の獣がちらっと写っていました。 
1/3倍速のスローモーションでリプレイ。(@1:17〜) 
溜め糞場には立ち寄らなかったようで、左に素早く移動する後ろ姿だけでした。 

ニセアカシアを主体とする河畔林は冬に落葉すると吹きさらしとなります。 
強風が吹くと、カメラを設置したニセアカシア老木が左右に大きく揺れ、センサーが誤作動しがちです。






ヒメウコギの花に集まるヒラタハナムグリ♂

 

2021年5月下旬・午後16:45頃・晴れ 

山形県南部では棘のある落葉灌木ウコギを生け垣として植栽し、若葉を食用とする伝統があります。 
民家の生垣で見慣れない微小の甲虫がヒメウコギに訪花していました。 
ヒメウコギの花粉や花蜜を食べているようです。 

コアオハナムグリにしては異常に小さいです。 
よく見ると、鞘翅にゴツゴツした小さな突起が2対あります。 
マクロレンズを装着して接写すればよかったですね。 

微小甲虫の名前が分からなくてずっとお蔵入りにしていた動画です。
最近『くらべてわかる甲虫1062種』という図鑑をパラパラと眺めていたら、ヒラタハナムグリNipponovalgus angusticollis angusticollis)だろうと判明しました。 
別の古い図鑑にも標本写真が載っていたのですが、原寸大のため印刷が潰れて細部が見えず、役に立ちませんでした。 
電子書籍の図鑑は写真を自由に拡大できるので便利です。

別の花序にもう1匹のヒラタハナムグリを発見。 
本気で探せば、ウコギの生け垣でもっと多数のヒラタハナムグリが集まっているのを見つけられたかもしれません。 
花に来るヒラタハナムグリは♂で、♀は朽木に集まるのだそうです。 
(ほんまか?と内心疑ってしまいます。私も調べてみたいので、こんなに小さな甲虫の性別を外見でどう見分けるのか、教えて欲しいです。) 

アリ(種名不詳)もウコギの花に集まり、吸蜜したり蜜源植物を防衛(ガード)したりしているようです。 
硬い鞘翅に守られている甲虫に対しても、アリは脚を噛んだりして攻撃できるはずなのに、ヒラタハナムグリ♂はアリに攻撃・排除されず見逃されているのが不思議でした。
まさか体表の組成を化学的にアリ擬態しているのでしょうか?
このアリの種類をどなたか教えてください。
クロヤマアリではなさそうです。
 

2023/08/16

獲物を求め三毛猫は枯野を駆けめぐる

 

2022年11月中旬・午後15:30頃・くもり 

山麓の農村部にて枯れ草に覆われた原っぱ(休耕地)を散歩するイエネコFelis silvestris catus)を発見。 
体色は白がメインで、所々に黒と茶色の模様がある不思議な三毛猫でした。 
下半身の模様も独特(左右非対称)で、右脚だけ茶色が入り、左脚は黒。 
遺伝学的な理由により、三毛猫は♀と考えてほぼ間違いありません。 
後ろ姿の股間で外性器を確認しようとしても、草むらに隠れてよく見えませんでした。 

枯れ草の茂みの奥に野ネズミ(ノネズミ)などの獲物が潜んでいるのか、三毛猫♀は尻尾の先を左右にくねらせながら様子を伺っています。 
枯れ草のトンネルを通り抜け、奥の土手を登ると、休耕地を探索しています。 
コオロギなどの虫を捕食しようと探し歩いているのかもしれません。

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