2026年5月上旬・午後14:00〜14:30頃・くもり
交通量の多い街なかでハシボソガラス(Corvus corone)が電柱に営巣していました。
上から2段目の水平な腕金に多数の小枝を密に組み上げた巣が架けられています。
街中なのに、巣材に針金ハンガーなどの人工物は含まれていませんでした。
カラスの巣が電線そのものには触れていないので、漏電事故の心配はなさそうです。
巣内には3羽の雛が留守番していました。
採餌に出かけた親鳥を待っている間、雛鳥たちはのんびり羽繕いしたり、昼寝したりしています。
もう既に黒い羽根が生え揃っていますが、巣内で羽ばたきの練習をしていないので、まだ巣立ちそうな成長段階ではありません。
巣の上には強い日差しや雨を遮る屋根がなく、晴れた日は暑くなりそうです。
帰巣した親鳥が雛に給餌する合間に、巣の横にループ状に突き出した黒いケーブルによく留まっていました。
お気に入りの止まり場から周囲を油断なく見張っています。
親鳥が巣の方に向き直ると、巣内の雛は餌乞いを始めました。
やがて親鳥は、次の採餌へと出かけました。
コンクリート製の電柱の下部には、黄色く目立つテープが巻かれていました。
テープには「カラスの巣監視中」と黒字で書かれていて、注意喚起しています。
巣の真下を往来する歩行者や自転車に対して、ハシボソガラスの親鳥が攻撃することは幸いありませんでした。
駆除業者がカラスの巣を強引に撤去しようとしなければ、親鳥も意外に寛容になってヒトと共存できるようです。
糞害が心配かもしれませんが、カラスの巣の下の路上には雛の糞はまったく落ちていませんでした。
(電柱の側面に鳥の白い糞が少し垂れているだけです。)
育雛中の親鳥は、給餌の直後に必ず雛が排泄した糞を咥えて持ち去り、遠くに捨てに行くからです。(映像公開予定)
巣の真下を糞で汚すと、ネコやヘビなどの捕食者を誘引してしまうので、親鳥は細心の注意を払って排糞しているのです。
路面が鳥の糞でひどく汚れている地点をあちこちで見かけると思いますが、真上にある電線が鳥の塒 になっている場合であって、カラスの巣の有無とは独立の事象です。
後日、この巣からハシボソガラスの雛鳥が無事に巣立っていました。
今回、繁殖中のカラスの巣を安易に撤去しないで静観した関係各位(行政および東北電力)の対応を私は高く評価します。
以前はカラスの巣を見つけ次第片っ端から撤去していたのに、最近になって対応の方針が変わったのでしょうか?
近隣住人の愛鳥意識が高いのかな?
もちろん、親鳥が通行人に対して攻撃的になっている場合や、漏電のリスクが高い位置にカラスが巣作りした場合は、ケースバイケースで巣を撤去しているはずです。
つづく→
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