2023/02/12

杉林道を歩くニホンカモシカの記録:2022年9月上旬〜中旬【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2022年9月上旬〜中旬

山のスギ林道を通りかかるニホンカモシカ(Capricornis crispus)が監視カメラに写った記録です。 
同じ日に何度もカモシカが登場することもあれば、空白期間が数日続くこともあり、規則性は認められません。
個体識別ができていないので、何頭のカモシカが行き交っているのか不明です。
カモシカは夜行性でもあり、昼行性でもあります(昼も夜も活動する)。


シーン1:9/3・午前1:12・気温20℃ 
どこから現れたのか、いきなり画面の右上に佇んでいました。 
林道脇の斜面(法面)を画面の手前から駆け下りて林道に出てきたのではないかと想像しています。
立ち止まって振り返り、カメラの方をちらっと見て警戒しています。 
地面に敷き詰められたスギの落ち葉の匂いを嗅ぎながら林道を左へ歩き始め、溜め糞場sの匂いを嗅ぎました。 
明らかに角が細く、若い個体のようです。 
トレイルカメラを固定したスギの根元で下草の匂いを頻りに嗅いでいます。 
林道脇のの法面をよじ登り始めたところで、録画が切れてしまいました。 


シーン2:9/3・午後17:46・気温21℃ (@1:00〜) 
16時間半後、カモシカがちらっと写りました。 
カメラに映らないように、林道の左端を歩いて右から左に通り過ぎたのか、それとも法面を登ったのか、不明です。 


シーン3:9/5・午前11:21・気温25℃ (@1:05〜) 
2日後の明るい昼間に、カモシカが林道を歩いて左から登場しました。 
顔を拝みたくても、頭を下げて歩くので見えません。 
カメラを設置したスギの根元の匂いを嗅ぎ、林道を右へ立ち去りました。 


シーン4:9/9・午前0:58・気温19℃ (@1:19〜) 
4日後の深夜、今度は右からやって来ました。 
林道の左端を歩くとカメラの死角になって姿が映りません。 
意図的にカメラを避けているのでしょうか? 
もう1台トレイルカメラを増設して逆方向からも狙うようにすれば、記録漏れが減るはずです。

シーン5:9/9・午後20:04・気温21℃ (@1:26〜) 
19時間後、今回は林道を左から登場。 
対面のスギ大木を回り込むと、右隣りに自生するコシアブラの灌木に顔を擦りつけているようです。 
画角外のため、残念ながら眼下腺マーキングしてる顔が写っていません。 
その後は林道の左端を歩いて右へ立ち去りました。 

林道上に残されたタヌキの溜め糞を監視するようにカメラの設置角度を決めると、奥のコシアブラが画角に収まらなくなってしまうので、どちらを取るか悩ましいところです。 
トレイルカメラをもっと高い位置に設置すれば両立できるかな? 


シーン6:9/9・午後23:35・気温21℃ (@1:50〜) 
3.5時間後の夜中に、右から登場。 
カメラになるべく映らないように林道の左端を歩いて通り過ぎます。 


シーン7:9/11・午後15:10・気温23℃ (@1:57〜) 
2日後の明るい午後に右から登場。 
今回も監視カメラを避けるように、林道の左端を歩きました。 




巣穴から土塊の搬出に失敗したモンスズメバチ♀【NGシーン】

 



2022年6月中旬・午前11:05頃・晴れ 

河川敷の地中に掘った巣穴から土塊を咥えて出てくるモンスズメバチ(Vespa crabro)のワーカー♀を動画に撮っていると、ちょっとしたハプニングが起こりました。

巣口の横から蜂が飛び立とうとしたものの、近くに生えたイネ科の草に衝突し、落下してしまいました。 
土塊を咥え直して再び地面から離陸を試みても、再び草の葉にぶつかりました。 
そそっかしいワーカー♀の搬出シーンを1/5倍速のスローモーションでリプレイしてみると(@0:23〜)、2度目に衝突した拍子に咥えていた土塊を落としていました。 
モンスズメバチ♀はそのまま飛び去り、すぐに空荷で巣穴に戻ってきました。 
(個体識別していないので、別個体が帰巣した可能性もあります。) 

スズメバチやアシナガバチの仲間では、営巣地の周辺に生えた邪魔な草を刈り取ることが知られていますが、私は未だ実際に観察したことはありません。 
巣口の周辺で離着陸の障害となる草をきれいに刈ってしまうと今度は、最大の天敵であるヒトに巣が見つかりやすくなり、駆除されてしまうリスクが高まりそうです。
初期巣の段階では敵から見つかりにくいように雑草をそのままにしておき、ワーカーの個体数が増えてコロニーの防衛力が上がれば 草刈りをするようになるのでしょうか?


2023/02/11

右目を失明したニホンイノシシが夜の林道で下草を食べ池畔の水を飲む【トレイルカメラ×2:暗視映像】

 

2022年9月上旬・午後19:35頃 



里山の林道で水溜りのある区間を監視カメラで見張っていると、ある晩にニホンイノシシ(Sus scrofa leucomystax)が通りかかりました。 
林道上に生えたミゾソバなどの下草を鼻で掻き分けながら食べています。 
ヌタ場で泥浴び(ヌタ打ち)してくれるのではないかという私の予想に反して、今回も水たまりを避けるように迂回して通り過ぎました。 
採食中に振り返ってカメラ目線になると、イノシシの左目だけが光って見えました。(@0:27〜) 
そのまま林道を向かって右に立ち去りました。 
イノシシが向かった方角には水場があり、別のトレイルカメラを池畔に設置しています。 

約1分後、数十m離れた水場にイノシシが登場しました。 
2箇所に設置したトレイルカメラで同一個体のイノシシが続けて撮れたことになります。 
監視カメラを並べることで、野生動物の行動がより立体的に見えてきます。

イノシシは対岸の林道で立ち止まり、頭を下げています。 
湧水が溜まった泉から流れ出た水は林道を横切り、斜面を下って沢の源流となるのですが、イノシシは池の対岸で狭くなっている出水口で水を飲んだように見えます。 
私としてはトレイルカメラにもっと近づいて池の水を飲んで欲しいのですが、どうもイノシシはカメラの存在に気づいて警戒しているような気がします。 

顔を上げると、イノシシの右目が潰れていました。 
隻眼の同一個体で間違いありません。 
その後は文字通り道草を食いながら、林道を右へ立ち去りました。 

※ 動画編集時に自動色調補正を施して明るく加工しました。 


右目を失明した隻眼の個体は以前も同じ水場のトレイルカメラで記録されています。
関連記事(1.5か月前の撮影)▶ 右目を失明したニホンイノシシが夜霧の水場に登場【トレイルカメラ:暗視映像】

片目が潰れて見えない野生動物は大きなハンディキャップを背負っていると思うのですが、無事に生き延びています。 
イノシシにとって視覚よりも嗅覚の方が重要なのかもしれません。 

当地では隻眼と正常個体の少なくとも2頭のイノシシが活動していることが分かりました。 
生息密度が低いようで、トレイルカメラにイノシシは滅多に写りません。 



ランダムに記事を読む