2022年10月上旬・午後19:00頃
里山の林道で常に水溜りができている区間があり、イノシシが泥浴び(ヌタ打ち)するヌタ場ではないかと予想した私はトレイルカメラで見張っています。
シーン1:9/26
明るい日中に撮れた現場の様子です。
画面の右端に水溜りの泥濘が黒々と写っています。
ミゾソバなど湿地帯を好む下草が林道全面を覆い尽くしています。
シーン2:10/4 (@0:04〜)
待ちわびたニホンイノシシ♀(Sus scrofa leucomystax)が遂に夜の林道を歩いて左から登場しました。
水たまりの手前で立ち止まったのに、なぜか泥浴びをしてくれませんでした。
ヌタ打ちするには水深が浅過ぎるのでしょうか?
左に曲がると、林道横の法面を登って行きました。
斜面の途中のシナノキに固定した別のトレイルカメラに同一個体の動向が引き続き記録されていました。
獣道の途中でカラマツの幹でイノシシが体を擦り付けたり牙を研いだりするのではないかと予想して監視していたのです。
(泥汚れの付いた樹種をアカマツと長らく思い込んでいたのですが、最近カラマツだと分かったので訂正します。)
関連記事 ▶ ニホンイノシシによる泥汚れ?(1)カラマツの幹
口元に牙が見えない(短い)ので、おそらく♀と思われます。
斜め上から見下ろすアングルでは、乳首の有無が確認できませんでした。
成獣♀なら、なぜ幼獣を連れていないのでしょうか?
もう子別れした後なのかな?
残念ながらカメラを設置した画角に失敗していて、立ち止まったイノシシ♀がカラマツの木の下で何をしたのかどうか写っていませんでした。(痛恨のミス…)
現場でカメラの液晶モニターを見ながら画角を決めても、最後にワイヤーロックで固定する際に向きがズレがちなのです。
音量を上げてもイノシシの鼻息♪が聞こえるだけで、カラマツに体をゴシゴシと擦り付けているような物音は録音されていませんでした。
おそらく素通りしたのではないか、と考えています。
シーン3:9/26
明るい昼間に撮れた泥カラマツ下の現場の様子です。
画面の右上隅がカラマツの根元です。
当地では幸か不幸かイノシシの生息数がまだ少ないようで、トレイルカメラを設置してもなかなか写りません。
撮影効率があまりにも悪くて、調査が遅々として捗りません。
イノシシのヌタ場だと思った水溜りは、どうやら私の見当違いだったかもしれません。
(絶対にヌタ場だと思ったのはヌカ喜びで、本命のヌタ場は別にある?)
秋になって気温が下がると、泥浴びする頻度が下がるのかな?
豚熱というウイルス性疾患の全国的な流行で野生イノシシの生息数が激減しているらしい、と報じたニュースを最近知りました。
ジビエとしてイノシシを狩る猟師は困っているのだそうです。
山形県内の野生イノシシにも影響が出ているのかどうかは知りません。
隣の福島県までは豚熱で死んだイノシシが報告されていました。
私は山中でイノシシの病死体を見つけたこともありません。
【参考記事@東海テレビ】 “豚熱”で数が激減し仕留められず…イノシシの日本三大産地・岐阜県郡上市 伝統のジビエ料理が迎えた危機
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