2022年9月下旬・午後13:50頃・晴れ
里山の急斜面を直登する細い山道が廃れて、藪に覆われた獣道になっています。
その廃道に新旧の下痢便が点々と2箇所にまとめて残されていました。(溜め糞場w)
今回はホンドタヌキ(Nyctereutes viverrinus)が残した溜め糞と思われる、もう一つの糞塊に注目します。
やや古い(乾いた)糞塊上で2匹のサビハネカクシ(Ontholestes gracilis)が尻尾をくねらせながら、互いに追いかけあっていました。
大小の体格差があるのは、幼虫期の栄養状態を反映した個体差なのか、それとも性差なのか、どちらでしょう?
出会い頭につっかかるように突進(攻撃・牽制?)しています。
最後は体格の大きな個体が小さな個体を追い払いました。
同種ですら獲物と認識しているというよりも、どうやら狩場を巡る占有行動のようです。
以前の観察では、小さい個体が大きい個体を追い払ったので、単純に体長で勝敗が決まるとは言えません。
その間、おそらくキバネクロバエ(Mesembrina resplendens)と思われる1匹のハエが溜め糞で吸汁していました。
関連記事(1年前の撮影)▶ タヌキの溜め糞上でハエを襲うサビハネカクシ同士が出会うと…?
サビハネカクシが襲いかかっても、敏捷性に優れるキバネクロバエ?は易々と攻撃を交わし、素早く飛んで逃げました。
獣糞に来るハエをすべて追い払ってしまうと産卵してくれませんから、獲物として捕食しやすいウジ虫が増えるように、ある程度は見逃してやる必要がありそうです。
肉食性のサビハネカクシが狩りに成功するシーンを私は未だ観察できていません。
関連記事(1月前の撮影)▶ タヌキの溜め糞で獲物を待ち伏せるサビハネカクシ
ところで、撮影中に周囲で聞き慣れないカエルの鳴き声♪がするのですが、何ガエルですかね?
虫が逃げてしまった後のタヌキ?溜め糞場w |
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