2023/02/12

巣穴から土塊の搬出に失敗したモンスズメバチ♀【NGシーン】

 



2022年6月中旬・午前11:05頃・晴れ 

河川敷の地中に掘った巣穴から土塊を咥えて出てくるモンスズメバチVespa crabro)のワーカー♀を動画に撮っていると、ちょっとしたハプニングが起こりました。

巣口の横から蜂が飛び立とうとしたものの、近くに生えたイネ科の草に衝突し、落下してしまいました。 
土塊を咥え直して再び地面から離陸を試みても、再び草の葉にぶつかりました。 
そそっかしいワーカー♀の搬出シーンを1/5倍速のスローモーションでリプレイしてみると(@0:23〜)、2度目に衝突した拍子に咥えていた土塊を落としていました。 
モンスズメバチ♀はそのまま飛び去り、すぐに空荷で巣穴に戻ってきました。 
(個体識別していないので、別個体が帰巣した可能性もあります。) 

スズメバチやアシナガバチの仲間では、営巣地の周辺に生えた邪魔な草を刈り取ることが知られていますが、私は未だ実際に観察したことはありません。 
巣口の周辺で離着陸の障害となる草をきれいに刈ってしまうと今度は、最大の天敵であるヒトに巣が見つかりやすくなり、駆除されてしまうリスクが高まりそうです。
初期巣の段階では敵から見つかりにくいように雑草をそのままにしておき、ワーカーの個体数が増えてコロニーの防衛力が上がれば 草刈りをするようになるのでしょうか?


2023/02/11

右目を失明したニホンイノシシが夜の林道で下草を食べ池畔の水を飲む【トレイルカメラ×2:暗視映像】

 

2022年9月上旬・午後19:35頃 



里山の林道で水溜りのある区間を監視カメラで見張っていると、ある晩にニホンイノシシSus scrofa leucomystax)が通りかかりました。 
林道上に生えたミゾソバなどの下草を鼻で掻き分けながら食べています。 
ヌタ場で泥浴び(ヌタ打ち)してくれるのではないかという私の予想に反して、今回も水たまりを避けるように迂回して通り過ぎました。 
採食中に振り返ってカメラ目線になると、イノシシの左目だけが光って見えました。(@0:27〜) 
そのまま林道を向かって右に立ち去りました。 
イノシシが向かった方角には水場があり、別のトレイルカメラを池畔に設置しています。 

約1分後、数十m離れた水場にイノシシが登場しました。 
2箇所に設置したトレイルカメラで同一個体のイノシシが続けて撮れたことになります。 
監視カメラを並べることで、野生動物の行動がより立体的に見えてきます。

イノシシは対岸の林道で立ち止まり、頭を下げています。 
湧水が溜まった泉から流れ出た水は林道を横切り、斜面を下って沢の源流となるのですが、イノシシは池の対岸で狭くなっている出水口で水を飲んだように見えます。 
私としてはトレイルカメラにもっと近づいて池の水を飲んで欲しいのですが、どうもイノシシはカメラの存在に気づいて警戒しているような気がします。 

顔を上げると、イノシシの右目が潰れていました。 
隻眼の同一個体で間違いありません。 
その後は文字通り道草を食いながら、林道を右へ立ち去りました。 

※ 動画編集時に自動色調補正を施して明るく加工しました。 


右目を失明した隻眼の個体は以前も同じ水場のトレイルカメラで記録されています。
関連記事(1.5か月前の撮影)▶ 右目を失明したニホンイノシシが夜霧の水場に登場【トレイルカメラ:暗視映像】

片目が潰れて見えない野生動物は大きなハンディキャップを背負っていると思うのですが、無事に生き延びています。 
イノシシにとって視覚よりも嗅覚の方が重要なのかもしれません。 

当地では隻眼と正常個体の少なくとも2頭のイノシシが活動していることが分かりました。 
生息密度が低いようで、トレイルカメラにイノシシは滅多に写りません。 



ちろちろと舌を出し入れしながら蛇行するアオダイショウ【FHD動画&ハイスピード動画】

 

2022年9月上旬・午後16:30頃・くもり 

郊外の舗装路でアオダイショウElaphe climacophora)が横たわっていました。 
ひび割れたアスファルトに対して、アオダイショウの体色は保護色にはなっていません。 
動画を撮りながら私がゆっくり近づいても、蛇はすぐには逃げませんでした。 
車に轢かれた死骸(ロードキル)なのかと思いきや、口から赤い舌をチロチロと出し入れし始めました。 
この日は曇り空で、路面に触っても熱くなかったので、日光浴していた訳でもなさそうです。 
カメラをパンして全身像を写すと、なぜか滑らかな曲線を描いておらず、カクカクとした折れ線状になっていました。 
尾端に付着しているのは、脱皮殻(抜け殻)の欠片なのかな? 

しばらくすると警戒を解いたアオダイショウが、ようやく蛇行で逃げ始めました。 
赤い舌をちろちろと素早く出し入れして周囲の匂いを嗅ぎ取りながら進みます。 
車道を横断すると、路肩の草むらへするすると逃げ込んで隠れました。 
コオロギ♂やハヤシノウマオイ♂など秋の虫がかすかに鳴く声が聞こえます。 

アオダイショウの素早い舌の動きを240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@2:40〜)
二股に別れた舌の先端部は、赤黒くなっています。 
ちろちろと舌を出し入れすると、柔らかい先端部は上下にもしなやかに動きます。 


道を横断しているアオダイショウにちょっとした事件が起こりました。
路面スレスレに低空で飛来した黒く小さな蜂?が、アオダイショウの横顔に激突したのです。(@3:19〜) 
蜂に特攻されてもアオダイショウは瞬きひとつせず、全く動じませんでした。 
(蛇には解剖学的にまぶたが無いので、瞬きすることができません。) 
虫が蛇に狙いを定めて攻撃したというよりも、ただのうっかり衝突事故のようです。 
寄生蜂♀や寄生バエ♀が出会い頭に蛇の体内に素早く皮下注射のように産卵したのだとしたら非常に面白いのですが、そのような事例は聞いたことがありません。 
その後、進行方向の目の前を小さな虫(黒い蜂?)が歩いても、アオダイショウは舌を使って捕食することはありませんでした。 (@4:00〜) 
捕食よりも逃避行動を優先していたのでしょう。

ヘビを手で捕獲できるようになりたいと私は常々思っているのですが、この日は疲労困憊していたので自重しました。 
アオダイショウは毒蛇ではありませんが、下手に手を出して万一噛まれ傷が腫れたりしても、コロナ禍が続く状況では気軽に病院にも行けませんから。
 

 ↑【おまけの映像】 
"Slow motion tongues offer a snapshot of evolution" by Science Magazine 


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