2021/10/08

ゴミ集積所の軒下で休むセグロアシナガバチ♀の謎

 

2021年7月上旬・午後15:50頃・くもり 

街なかで飛来したセグロアシナガバチ♀(Polistes jokahamae)が道端のゴミ集積所の小屋の軒下に止まりました。 
白いスチール板壁の錆びた角の部分で長時間休んでいるのですが、近くに巣はありません。
やがて身繕いを始めました。 
化粧が済んでもじっとしています。 
ここに巣があったのに駆除されたのでしょうか? 
急に巣が無くなって呆然としているのかな? 
駆除の際に殺虫剤が使われたとしたら、その影響(神経症状)で方向音痴になってしまったのかもしれません。 
撮影中の私は、てっきり創設女王がここで季節外れに造巣を始めるのか?と期待したりしました。 (巣作りするには時期が遅いので巣の再建?)

しかし落ち着いて映像をよく見ると、複眼が真っ黒なので羽化直後のワーカー♀と分かりました。 
羽化後の日齢が進むと複眼が焦げ茶色になります。 

気になったので辛抱強く長撮りすると、セグロアシナガバチ♀はようやくゴミ集積小屋の軒下から飛び下りました。
車道の上を低く飛び回るものの、やや風が強く吹いているせいか飛びにくそうです。 
ゴミ集積所の小屋の横の路面に着陸しました。 
どうも羽化直後のワーカー♀は飛ぶのも下手糞のようです。 
舗装路上で少し休み、身繕いしてから再び飛び上がりました。 
今度は元気にどこかへ飛び去りました。 

羽化直後で外役経験の浅いワーカー♀が巣から初飛行したものの、途中で迷子になったか、あるいは狩りに行かずに出先でサボっていたのではないか?という気がしてきました。 
巣の位置を突き止められなかったのが心残りです。

ちなみに、この地域ではカラスによる生ゴミの食害を防ぐために、住民は檻のような鍵付きの小屋に決まった時間にゴミを捨てる決まりになっています。 
毎週決められた日時にゴミ回収車が街中のゴミ集積所を巡回するのです。 

草刈り後の河川敷で落ち穂拾いするカワラヒワ♀♂の群れ(野鳥)

 

2021年7月中旬・午後18:00頃・晴れ

草刈り機できれいにした直後の河川敷でカワラヒワ♀♂(Carduelis sinica)の群れが夕方に落ち穂拾いしていました。 
初めは計6羽(♂5♀1)の群れでした。 
警戒心が強く、私がカメラを向けた途端に続々と飛び立ってしまいました。 
♀が真っ先に逃げました。 


少し離れた所に残った2羽の♂が採食を続けています。 
刈った草の種子を次々に啄んでいることが分かります。 
急に勃発した小競り合いを1/5倍速のスローモーションでまずはご覧ください。(@0:23) 
直後に等倍速でリプレイ。 
遊んでいるのかと思ったのですが、どうやら餌場で近づき過ぎた相手を追い払う占有行動のようです。 
嘴でつつかれそうになった個体は、慌てて離れました。 
野鳥の群れでも適切なパーソナルスペースやソーシャル・ディスタンスを守らないといけません。

2021/10/07

アベリアの花で穿孔盗蜜するハキリバチ♂【名前を教えて】

 

2021年7月中旬・午後16:25頃・晴れ 

民家の生垣に咲いたアベリア(別名ハナツクバネウツギ、ハナゾノツクバネウツギ)でハキリバチ科の一種の雄蜂♂が訪花していました。 
花筒に正当訪花せずに、盗蜜しています。
関連記事(4年前の撮影)▶ アベリアの花で盗蜜するクズハキリバチ♂
さて、このハナバチの名前は何でしょう? 
見るからにハキリバチ科の仲間です。 
腹部下面にスコパが無いので雄蜂♂だろうと判断しました。 
顔色を正面から見せてくれなかったのですが、横から見ると頭楯に白っぽい毛が密生しているようです。 
この蜂で一番興味深く、驚いたのは、前脚が異常に毛深いことです。(白い毛が密生) 
例えばミツバチ科の♀は後脚に花粉籠があります。 
一方、ハキリバチ科の♀は腹部下面に密生するスコパ(刷毛)に花粉を集めます。
前脚に花粉籠があるハナバチという存在を私は聞いたことがありません。 
実際にこの蜂が集めた花粉を前脚の毛束にまとめて運んでいたら大発見だったかもしれませんが、雄しべに体が触れない盗蜜行動を繰り返していますから、謎の花粉籠?は空荷です。
雄蜂♂なのだとしたら、花粉を採餌(集粉)しませんから、そもそも花粉籠は必要ありません。 
前脚の毛束から♀を誘引する性フェロモンを分泌するのかな? (※追記参照)
一部の蛾の♂は腹端に「ヘアペンシル」というフェロモン放出器官を持ちますが、それを連想しました。 
私はハキリバチの仲間を見分けるのが苦手です。
重い腰を上げて『日本産ハナバチ図鑑』を紐解いてみると、ヤマトハキリバチやムナカタハキリバチなどの雄蜂♂にそれらしき特徴があることを初めて知りました。
(ヤマトハキリバチの)♂の前脚は変形していて腿節外面は薄くヒレ状に張り出し下面は白色、脛節の先端から淡色で、第1〜3跗節は扁平で外面に跗節の幅と同じくらいの長さの毛の列がある。(p321より引用)
この奇妙な構造の解剖学的な正式名称(英語名)や機能については何も書いてありませんでした。 
残念ながら今回の個体はすぐに生垣の奥に飛び去ってしまい、採集のチャンスを逃しました。 
この蜂の名前を映像から見分けられる達人がいらっしゃいましたら教えて下さい。
そもそもハキリバチ科の仲間という私の予想が間違っているかもしれません。

ちなみに今回観察したアベリアの群落で正当訪花する送粉者はトラマルハナバチ♀だけで(映像公開予定?)、残りは盗蜜者ばかりでした。(セイヨウミツバチ♀、クロマルハナバチ♀、ハキリバチsp.♂)
関連記事(4年前の撮影:正当訪花)▶ アベリアの花で採餌するトラマルハナバチ♀


※【追記】

ハキリバチ科とは違いますが、北米産トモンハナバチの仲間による配偶行動を捉えた見事なスーパースロー映像がPBS Natureチャンネルで公開されました。

その雄蜂♂は♀にマウントして交尾を挑む前に前脚の毛束で♀の触角を交互に叩いていました。

おそらくそれが求愛行動になるのでしょう。

雄蜂♂だけが前脚に持つ毛束(性的二型)の役割についてヒントが得られました。

 


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