2017年7月下旬・午前7:45〜8:00
某施設の駐車場の隅に生垣として植栽されたアベリア(別名ハナツクバネウツギ、ハナゾノツクバネウツギ)でクズハキリバチ♂(Megachile pseudomonticola)が訪花していました。
腹部第2背板後縁に顕著な明色の毛帯があります。
頭楯が白いのは雄蜂の特徴です。
雄蜂は花粉を採餌しませんから、当然ながら腹面にスコパ(集粉毛、花粉刷毛)はありません。
長時間観察していても同種の♀を見かけなかったのは、♂が先に羽化する雄性先熟だからですかね?
訪花シーンをよく観察すると、鐘形の花筒に潜り込んで正当訪花するのではなく、常に花筒の根本に外側から穿坑して盗蜜していました。
撮影アングルが良ければ、短い舌の出し入れが見えました。
雄しべに全く触れませんから、体が花粉で汚れることはありません。
ただし、もしかすると一番初めに穿孔した一次盗蜜者は別の種類の蜂で、クズハキリバチは二次盗蜜者なのかもしれません。
多くの花筒に盗蜜痕が残っています。
実は様々な種類の蜂がこのアベリアの花で同様に盗蜜していました。(映像公開予定)
※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
ハキリバチの盗蜜行動は以前に一度だけ観察したことがあります。
▼関連記事今回は雄蜂も器用に盗蜜することが意外でした。
タニウツギの花で盗蜜するハキリバチの一種
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