2021/06/02

ヤブガラシの花で吸蜜するオオハヤバチ

 

2020年7月中旬・午後16:00頃・くもり 

河原の堤防に繁茂するヤブガラシの群落で大型の見慣れないハチが訪花していました。 
忙しなく飛び回り、花蜜を舐めて回っています。 
胸背に茶色の毛が密生し、腹部は真っ黒なので、ハチというよりもムシヒキアブ科の仲間(例えばオオイシアブ)に見えました。 
翅が4枚なので、双翅目(ハエの仲間)ではなく、膜翅目(ハチの仲間)です。 
キンモウアナバチと迷ったのですが、オオハヤバチ(別名トガリアナバチ;Tchytes sinensis sinensis)と分かりました。
▼関連記事(17日後の撮影) 
ヤブガラシの花蜜を吸うオオハヤバチ

2021/06/01

電線に長居、脱糞する早春のノスリ(野鳥)

 

2021年3月中旬・午後14:45頃・くもり 

山麓の農村部でカラスにモビング(擬攻撃)されていたノスリ(Buteo japonicus)が逃げてきて、道端の電線に止まりました。 
(モビングシーンを撮り損ねたのは残念無念。) 
ノスリは電線から周囲を油断なく見回しています。 

春の強風に煽られるせいで、立ったままカメラを構えて撮影している私も体幹が安定せず、映像がグラグラと揺れてしまいます。 
一方、ノスリは細い電線でも両足でしっかりと掴んでいて、ほとんどバランスを崩したりしないのは流石です。 
弛んだ電線に止まるのではなく、電柱のすぐ横の足場が安定した電線を選んで止まっているのもノスリの知恵なのでしょう。 

強い風が吹いてノスリの羽毛が逆立っています。 
頭部など褐色(焦げ茶色)に見える部分の羽毛も、生え際は白いことが分かりました。 

やがてノスリは前傾姿勢になり、尾羽を持ち上げながら少量の白っぽい液状便を排泄しました。(@1:04) 
脱糞シーンをまずは1/5倍速のスローモーションでご覧ください。 
直後に等倍速でリプレイ。 

私が結構近くからしつこく長撮りしてもこの個体は警戒して逃げないのが不思議でした。 
排便で体重を軽量化したら直後に飛び立つのが普通なのに、珍しく飛ぼうとしないのです。 
下手に飛び立つとまたモビングされそうだとノスリは近所のカラスを恐れているのかもしれません。 
このノスリは私と顔馴染みの個体です。
近くにノスリの営巣木がありそうだと私は予想しているのですけど、未だ突き止められていません。 

いつの間にか、少し左に離れた電線に恐れ知らずのスズメ(Passer montanus)が1羽止まっていました。(@2:23) 
しかしノスリは横のスズメを狩るどころか、全く無関心でした。 
ノスリの懐近くに来た方が逆に襲われる心配がないとスズメは知っているようです。 
スズメの方がノスリよりも先に電線から飛び去り、無事でした。(@3:10) 

ノスリが飛び立つまで記録しようと意地になって長撮りしたのですけど、 カメラのバッテリーが切れてしまいました。 
私が急いでバッテリーを交換している隙を逃さず、ノスリは電線から飛び去って遠くの民家の庭木(落葉したクリの大木)に止まり直しました。(映像なし)

 

雪深い早春の池で背泳する越冬明けのマツモムシ

 

2021年3月中旬・午後13:20頃・くもり(薄曇り) 

アカガエルの繁殖行動を観察するために、里山で沢の水が溜まる池にやって来ました。 
ここは日当たりの良い山腹ですが、池の周囲も未だ深い雪で一面覆われています。 
お目当てだったアカガエルの姿は見当たらなかったものの、水中で活動する水生昆虫が目に止まりました。 
生きた昆虫をフィールドで見つけたのは今季初で、嬉しい出会いです。 

2匹のマツモムシ(Notonecta triguttata)が雪解け水の水面下で背泳ぎしていました。 
長い後脚をオールのように使って水を掻いて進みます。 
2匹が水面下でニアミスしても、互いに没交渉でした。 

マツモムシが成虫で越冬することも、こんな早春に活動を再開することも、私は知りませんでした。 
実は同じ日の午前中(約2時間前)にこの池を見に来たときは、何も居ませんでした。 
念の為に午後にも再訪した甲斐がありました。 
午後になって水温が上がると、マツモムシが活動し始めたようです。 
てっきりマツモムシは越冬場所の山中から池に飛来したのかと思ったのですが、ネット検索してみると、DAYLIGHT RAMBLERさんのブログ記事「越冬明けのマツモムシ」で以下の記述を見つけました。
いつも背泳ぎしているマツモムシは、成虫越冬です。冬の間は水底の落葉の層なんかにひそんでおり、そういうところを掘り返すと出てくることがあります。
いつか私も確かめないといけません。
この池の底には落ち葉や緑の藻が堆積しています。 
潜水したマツモムシは、水底の泥の中や石の陰に隠れてしまいました。 

こんな雪深い早春から活動を再開しても、肉食性のマツモムシは一体何を捕食して生きていくつもりなのでしょう? 
そろそろ繁殖期に入るアカガエルの卵や幼生が目当てなのかな? 


池に溜まった雪解け水の水温を測るのを忘れてしまいました。 
太陽が水面に反射するので、次回はカメラのレンズに偏光フィルターを装着してからマツモムシを撮影してみるつもりです。 

『カメムシ博士入門』という本を紐解いて、マツモムシについて調べてみました。
・捕獲用の前・中脚と漕ぐ後脚、まさに舟を漕ぐ漁師だ。(p25より引用) 
・プラストン呼吸=アクアラング方式 (マツモムシは)毛を密生してアクアラングのように空気をためる呼吸法(p31より) 
・マツモムシ:腹面を見せた仰向けの姿で水面下を泳ぐ。空気の貯まった腹面は銀色に輝いて見える(p83より)

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