2020/12/27

河原でさえずり♪ながら朝食を摂るセグロセキレイ♂(野鳥)

 

2020年8月下旬・午前7:00頃・晴れ 

岩だらけの河原でセグロセキレイ♂(Motacilla grandis)が水際を歩きながらひっきりなしに鳴いていました。 
鳴きながら水際の浅瀬に何度も嘴をつっこんで、水生昆虫などを次々に捕食しているようです。 

かなり複雑な節回しで長々と鳴いています。 
朝からさえずって縄張り宣言しているのでしょう。 
セグロセキレイ♂の囀りさえずりを聞いたのは初めてかもしれません。 
実は、この美声の主がまさかセグロセキレイ♂だとは思いませんでした。  

せっかくなのでセグロセキレイ♂の囀りを声紋解析してみたいのですが、周囲の河畔林からやかましく聞こえる蝉しぐれ(ミンミンゼミ♂など)のピンクノイズに残念ながらかき消されてしまっています。 
こういう場合は、指向性の高い集音マイクを使えば改善するのですかね?  

※ 対岸の鳴き声が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 

 高木清和『フィールドのための野鳥図鑑:水辺の鳥』を紐解いて調べると、セグロセキレイのさえずりは以下のように聞きなしされていました。
ヂインチュイチュイ、ヂュヂュ、ヂュクヂュクピピ、ヂィヂィッ、チッヂピチュイ、ヂヂヂ(濁った声や澄んだ声で複雑に) (p156より引用)
朝日を順光で浴びて、なかなかフォトジェニックな映像になりました。 
私は対岸に張った迷彩ブラインド内の狭い空間で胡座をかいて座ったまま、手持ちカメラで隠し撮りしています。(三脚を不使用) 
セグロセキレイ♂が右にどんどん移動するにつれて、私はカメラを構えたまま上半身をどんどん右にねじり、ヨガのような窮屈な体勢になりました。 
そのため、映像後半は画面の水平が取れず、不自然なほど斜めになってしまいました。 

最後、セグロセキレイ♂は聞き馴染みのある警戒声♪を発しながら飛び去りました。 
飛び立つ瞬間を1/5倍速のスローモーションでリプレイすると、カメラの目の前を再び横切っていました。 

朝露を飲むメスグロヒョウモン♂

 

2020年9月上旬・午前9:00頃・くもり
▼前回の記事 
路上の苔を舐めるメスグロヒョウモン♂
峠道沿いに生えたアカソの群落に移動したメスグロヒョウモン♂(Damora sagana)が葉に溜まった朝露(雨水?)を飲んでいました。 
翅をしっかり閉じたまま吸水しています。 

この個体は少なくとも10分以上も路上の湿った苔を舐めたり葉上に溜まった朝露を飲んだりと、大量の水分を摂取していました。 
よほど喉が渇いていたようです。
昼間の猛暑に備えて、予め朝のうちに体に水分を蓄えておくのかな? 

最後に、私が歩み寄ったらメスグロヒョウモン♂は飛んで逃げました。 
飛び立つ瞬間を1/5倍速のスローモーションでリプレイ。

2020/12/26

モンスズメバチの巣内で羽化した雄蜂♂、居候ゴキブリ・ゲジの跳梁跋扈【暗視映像】

 

八重桜の樹洞に営巣するモンスズメバチ:#11

▼前回の記事 
モンスズメバチの巣の定点観察と温度測定【暗視映像】
2020年9月上旬・午前1:30頃・晴れ 

定点観察の間隔が開いて10日ぶりになってしまいました。 
深夜でも半月で明るかったです(月齢19.0)。 
いつものように赤外線の暗視カメラで樹洞内をそっと撮影していみると、モンスズメバチVespa crabro)の巣盤を上からすっぽり覆う外皮の底部が大きく開口していました(巣口の拡大)。 

嬉しいことに、雄蜂♂が既に数匹羽化していて(少なくとも3匹?)、巣盤上を徘徊していました。 
雄蜂♂の触角は長くて先端が緩くカールしてるのですぐ判ります。 
生殖カーストが羽化し始めたということは、コロニーの営巣段階が無事に後半を迎えたことになります。 
新女王よりも雄蜂♂が早く羽化する雄性先熟なのでしょう。 
ただし気がかりなのは、私はこの巣でこれまで創設女王の存在を確認できていません。 
もし今後、新女王が羽化してこなかったら、雄蜂♂はワーカー♀が未受精卵を産卵した結果かもしれません。  

巣盤の育房内では幼虫が蠢いていました。 
おそらくこの蜂の子が新女王に育つのでしょう。 
繭キャップは見当たりませんでした。 

在巣のモンスズメバチ成虫の中には、空いた育房に頭を深く突っ込んでいる個体が数匹いました。 
寝ているのか、それとも育房内の幼虫が吐き戻す栄養液を摂取している(栄養交換)のでしょう。 
頭を育房から引き抜いたら触角の長い♂でした。 

もう一つの特筆すべき変化として、モンスズメバチの巣に居候する虫たちの数が増え、以前より大胆に活動するようになっていました。 
ヤマトゴキブリPeriplaneta japonica)と思われるゴキブリが多数と、1匹のゲジが巣に出入りしていました。 
肉食性のゲジは獲物として何を狩るのでしょうか? 
樹洞内にワラジムシの姿が見えなくなったのは、ゲジが捕食した結果なのかな? 
ゲジが蜂の子を襲って捕食する可能性があるのか、興味深いところです。 

 ヤマトゴキブリは無翅の幼虫または短翅の♀成虫ばかりで、長翅の♂成虫を見かけませんでした。 
ゴキブリが傍若無人に巣に出入りしたり外皮を齧ったり(?)しても、在巣のモンスズメバチ♀は追い払うどころか全く気づいていない(気にしない?)様子でした。 
モンスズメバチは夜行性(昼も夜も外役が可能)のはずなのに、暗闇で目が良く見えるという訳ではないようです。 
居候を決め込んだゴキブリは、体表成分をモンスズメバチに化学擬態して気づかれないようにしているのだとしたら面白いですね。 
モンスズメバチは雄蜂♂の羽化と引き換えに在巣のワーカー♀個体数が減っていたので、コロニー全体の防衛力が低下しているのかもしれません。 

木屑(外皮の破片?)を糸で綴ったようなゴミが樹洞内にぶら下がっていました。 
何者か(居候昆虫:蛾類?)の巣かもしれません。 
後日、この位置にマイマイガの垂蛹が見つかりました。 
他には微小なアリ(種名不詳)も何匹か樹洞内を徘徊していました。 

動画撮影の合間に赤外線のデジタル温度計で測定してみると、巣盤の表面温度は24.6℃。 
樹洞の底に溜まった木屑は24.3℃。 
 樹洞内部(開口部の奥)は24.4℃。 
営巣木の周囲の外気温は24.3℃、湿度76%。 
ちなみに、点灯した赤外線投光器の表面温度は32.3℃まで発熱していました。


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