2020/11/23

堤防路を次々に横切るキジ幼鳥の群れ(野鳥)

 

2020年8月中旬・午後12:50頃・晴れ 

川沿いの細い堤防路を私が忍び足で歩いていると、キジPhasianus versicolor)が道端の草むらから飛び出してきたものの、私に気づくと驚いて元の草むらに走って逃げ込みました。 
(映像はここから。) 
しばらくすると、同一個体?が道を逆に横断して戻って行きました。 
私が少し離れたところで見張っていると、キジ幼鳥の群れが警戒しながらも次々に草むらから現れ、堤防路を小走りで横断しました。 
どうもキジの♀成鳥ではなく、今年巣立った幼鳥の群れが草むらに潜んでいたようです。 
周囲に親鳥♂の姿は見かけませんでした。 
私が知る限り、この時期にキジの♀成鳥が群れて♂の縄張り内でハーレムを形成することはないはずです。 

少なくとも計4羽のキジ幼鳥が登場しました。 
いずれも未だ♂の特徴が出ていません。 
キジ幼鳥はハトのように首を前後に振りながら歩いていました。  

堤防の横は雑草が旺盛に生い茂っているため、幼鳥の群れの行く先を見失ってしまいました。 
画面右の河畔林から土手を登ってから道を渡り、反対側(画面左)のトウモロコシ畑を目指してキジの家族群が遊動中だったのかもしれません。 

  カラー自然シリーズ45の遠藤公男『キジ』を紐解いて、キジの幼鳥について調べてみました。
若い♂キジは、生後40日ごろから、顔にくまどりができてきます。からだも大きくなって、♀と区別できます。60日ごろから、顔がうす赤くなり、ピィヨ、ピィヨの鳴き声が、かすれかかった、ツェー、ツェーという声にかわってきます。やがて、肩や胸に、おとなの羽がはえてきます。胸が黒くなってくると、尾にも、おとなの長い羽がはえてきます。 (p22より引用) 
秋の風がふくころ、子どもたちのかざりばねがはえそろってきました。そろそろわかれのきせつです。 (p25より) 
最初、10羽も生まれたひなが、半分になっています。あんなに気をつけていたのに、外敵にやられてしまったのです。しかし、5羽育つのはいいほうです。わたしが調査した48家族は、1ヶ月以内に、ほとんど5羽以下になってしまいました。平均2.9羽。ひなが全滅することも、めずらしくありません。 (p20より) 
キジの子育ては、梅雨の時期になります。 (p18より)

2020/11/22

オオイタドリの花で食事するセマダラコガネ♂

 

2020年8月中旬・午後13:30頃・晴れ 

川沿いの堤防路に咲いたオオイタドリの群落でセマダラコガネ♂(Anomala orientalis)が訪花していました。 
花粉や花蜜を食べているようですが、とても警戒心が強くて、私が通常マクロモードのカメラを近づけると擬死落下したり飛び去ったりとすぐに逃げてしまいます。 
飛んでも少し離れた花穂に着陸し、食事を再開します。 
風揺れ対策としてオオイタドリの茎を手で押さえながら接写しようとしただけで、セマダラコガネに警戒されてしまうので、お手上げです。 
「お手上げ」と言えば、セマダラコガネも警戒すると、後脚だけを後方にピンと伸ばしました。 

複数個体を撮影。
触角の先端部の形状から、いずれも♂と分かりました。

樹洞の巣に獲物や巣材をせっせと運び込むモンスズメバチ♀【HD動画&ハイスピード動画】

 

八重桜の樹洞に営巣するモンスズメバチ:#5

▼前回の記事 
モンスズメバチの非夜行性コロニーの謎【巣内の暗視映像】

2020年8月中旬・午後15:40頃・晴れ 

2日後の昼間に定点観察に来ました。 
ヤエザクラ(八重桜)の樹洞の入り口を上から塞ぐ外皮が更に下へ伸びていました。 
残念ながら実際に巣門の外皮を増築する作業は未見です。 
外皮は薄いパルプなので、よく見ると破損した穴やひび割れがありました。 
この破損部をモンスズメバチVespa crabro)のワーカー♀は今後、修復するでしょうか? 

樹洞を見ていると、ワーカーが外役から続々と帰巣しました。 
大顎に小さな塊を咥えて帰る個体がいます。 
巣に搬入するペレット(団子)は、白っぽい物と黒っぽい物の2種類ありました。 
搬入シーンを1/5倍速のスローモーションでリプレイ。 
 狩った獲物を肉団子にしたものか、それとも巣材のパルプなのか、私には見分けられませんでした。 
空荷で帰巣する個体もいます。 
どの個体も幹のほぼ同じ場所に着地してから歩いて樹洞内に入ります。 
2匹が連続して帰巣すると、巣門で渋滞している間にホバリング(停空飛翔)で待機していました。 

 一方、樹洞の中から歩いて外に出てきた個体が、羽ばたいて外役に飛び去りました。 
出巣の際も入巣と同じ場所から現れます。 
離陸直後に蜂が扇状に飛んで巣の位置を記憶するための定位飛行をしたようですが、カメラが樹洞に寄り過ぎていて動画にはしっかり写っていません。  
帰巣および出巣のシーンを240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@1:32〜) 

私は対スズメバチ専用の防護服を持ってないので、蜂が活動的な日中は当然ながら巣に近づき過ぎないように注意してますし、樹洞の中を覗いてみるような無茶はしません。 
逆に、防護服を着なくてもスズメバチに対するエチケットを守りさえすれば、これぐらいの映像は落ち着いて安全に撮ることが可能です。 



 

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