2020/07/26

ドウダンツツジの花で採餌するヤマトツヤハナバチ♀



2020年5月中旬・午後14:00頃・くもり

道端の生垣として植栽されたドウダンツツジにとても小さなハナバチが訪花していました。

マクロレンズを装着して接写すると顔の斑紋からヤマトツヤハナバチ♀(Ceratina japonica)と判明。
『狩蜂生態図鑑』や『日本産ハナバチ図鑑』p350によると本種は山地性で、平地性の近縁種キオビツヤハナバチと棲み分けているような書き方でした。
しかし今回の撮影地は標高約260mの平地で、郊外の住宅地(昔は農村部)でした。

逆に私は未だキオビツヤハナバチを見つけたことがありません。
こういうことはよくあるので、図鑑の記述を必ずしも鵜呑みにせずに自分のフィールドのことは自分で調べるしかありません。

ここは北の雪国なので、気温による補正が入って虫の垂直分布が変わるのではないかと個人的に予想しています。

小さな釣り鐘型のドウダンツツジの花に正当訪花を繰り返して吸蜜する蜂をよく見ると、後脚の 花粉籠 スコパ(花粉採集毛)にごく少量の黄色い花粉団子を付けていました。
こんな小さなハチが正当訪花しても口吻が蜜腺まで届くとは思えないのですけど、伸ばせば長いのでしょうか?
(吸蜜せずに集粉だけ行っている可能性は?)
花筒から顔を抜くと軽く身繕いしてから次の花へ飛んで移動します。

最後の飛翔シーンを1/5倍速のスローモーションでリプレイ。
ホバリング(停空飛行)しながら茂みの奥の花に行ってしまいました。





田中肇『昆虫の集まる花ハンドブック』でドウダンツツジを調べると、ハナバチとの共進化の結果として驚くべき内部構造の仕組みを知りました。

10本の雄しべの先には白い角状の突起が2本ずつ生え、花の中に放射状に伸びている。そのため、ハチが花の奥にある蜜を吸おうとすると、口が必ず突起に触れる。そのとき、雄しべが揺すられて白い花粉がこぼれ落ち、ハチの口の周囲につく。(p51より引用)

今回自分でもドウダンツツジの花を接写してみました。(花の分解まではしていません。)
花筒の入り口から内部が少し写っている写真を見ると、確かに雄しべから細長い突起が伸びていました。






2020/07/25

ハルジオンの花蜜を吸うコミスジ



2020年5月中旬・午後16:05

川岸に咲いたハルジオンの群落でコミスジ(Neptis sappho)が訪花していました。
翅を全開のまま吸蜜していました。
隣に咲いたヒメオドリコソウの群落には見向きもしないのが興味深く思いました。

コミスジと出会ったのは今季初です。
私は未だコミスジの性別を見分けられません。




ヤマボウシ樹上に見つけたモズ?の古巣(野鳥)

2019年12月中旬

田んぼの裏の新興住宅地で野鳥の巣を見つけました。
民家の庭に植栽された落葉樹が葉を落とすと、それまで茂みに隠されていた鳥の巣が目立つようになったのです。
庭木の中程の高さに細い小枝や枯れ草を組み合わせて巣が作られており、白いビニールテープも巣材として混じっていました。




半年前の夏にモズの家族を見かけた場所の近所なので、これはモズ(Lanius bucephalus)の古巣ではないかと期待してしまいます。(希望的観測)
【参考】:大阪市立自然史博物館「日本鳥の巣図鑑」サイト

少なくとも、この庭木はモズの縄張り内にあったと言えそうです。
夏にモズ幼鳥を見かけた柳の樹上に巣があるのかと予想していたのですが、冬になって落葉した柳の枝を隅々までよく探しても、そちらに鳥の巣はありませんでした。


▼関連記事
・縄張り内の電柱支線で警戒声♪を発するモズのつがい♂♀(野鳥)
・夕方に再会したモズ♀が柳の灌木で警戒声♪を発し脱糞(野鳥)
・柳の灌木に潜むモズ♂幼鳥(野鳥)

営巣木の樹種を調べるため翌春(2020年5月中旬)に現場を再訪し、ヤマボウシの白い花が咲いているのを確認しました
春になったら鳥の巣は庭主が撤去してしまったようです。
冬の間に許可をもらって古巣を採寸したり内部を覗かせてもらえばよかったですね。
葉が生い茂った状態で鳥の巣を見つけるのは至難の業だろうと改めて痛感しました。






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