2019/06/14

背中が痒い?ヒグラシ♂



2018年7月中旬

里山の林道を登っていると、道端の木の葉を巻いた揺籃(蛾の幼虫の巣?)にヒグラシ♂(Tanna japonensis)がしがみついていました。
回り込んで腹面を撮ると腹弁が見えたので♂です。

左前脚で頻りに胸背を掻いています。

後脚で腹部下面も掻きました。
背中が痒いのかな?
白い綿埃のような付着物は、もしかしてセミヤドリガEpipomponia nawai)という寄生蛾の若齢幼虫ですかね?
セミヤドリガは分布の北限が福島県のはずですが、温暖化で山形県まで北上してきたのでしょうか?

鳥の糞の白い飛沫が付着しただけのようにも見えます。
今思えば、ヒグラシ♂ごと採集してきちんと調べるべきでした。



夕方(日暮れ)なので、別個体のヒグラシ♂がカナカナカナ…♪と鳴く声が周囲の山林に響き渡ります。

最後は枝を引き寄せて、ヒグラシ♂が飛び立つ瞬間を動画に記録しました。
飛ぶ際におしっこは排泄しませんでした。

ところで、この木の葉の樹種を調べるのを忘れました。
映像で見分けられる方はぜひ教えて下さい。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。



【追記】
YouTubeのコメント欄にて、tead deatさんより以下のような貴重なコメントを頂きました。
背中、というか複眼掃除ですね。終齢幼虫羽化前も似たような仕草します(その時はどちらかというと触覚やってるような?) (原文ママ)
セミヤドリガの幼虫はあのサイズだとそれほど蝋状物質出してないのでまだ赤茶色だと思います。先端で掃除してると思われたのですね、前脚の細い部分と太い部分の間で擦って掃除するので自分にはいつもの複眼掃除に見えるかなあと。 
複眼掃除という発想は私には無かったです。
しかしこの撮影アングルでは、前脚が複眼に触れてる(擦っている)ようにはあまり見えませんね…。
それに、主に左側ばかり掻いています。


昔に読んだきり忘れていた本、大串 龍一『日本の昆虫7:セミヤドリガ』を読み返して、セミヤドリガの幼虫の特徴を復習してみました。
1令:体は細長い円筒型で、体長0.8〜1.0mm、幅は0.2mm前後のごく小さい虫である。(中略)体色は薄い黒灰色だが、前胸背に目立った黒褐色の部分があり、また各節側面の毛の生えているあたりには褐色の点が並ぶ。2〜4令:この間は体が少しずつ大きくなっていくだけで、基本的には同じ形をしている。体は前後が狭まり、その端が尖った太短いウジ虫型で、頭部はごく小さく腹部が目立って大きくなる。(中略)体色は初め淡黄色で後に赤みが増し、白っぽい表皮をすかして紅色の内部が見える。5令:体長5mmくらいから成長して9〜10mm、体幅4〜5mmになる。(中略)体形は4令とよく似るが、体表面に白い粉をふいたように蠟物質が分泌されはじめる。この蠟物質は次第に厚くなり、体をほとんど覆い、腹面の内側を除いて全体が真っ白になる。蠟物質の分泌はいっそう盛んになり、粉状から綿毛状になる。(p35〜38より引用)



ヒグラシ♂:側面@?葉
ヒグラシ♂:腹面@?葉

春の水路で遊泳・採食するコガモ♂♀の群れ(野鳥)



2019年4月下旬

水路が川に合流する地点の手前で見慣れない鴨の群れが居ました。
調べてみると、冬鳥のコガモ♀♂(Anas crecca)でした。
冬鳥なのに、春になって桜が咲き終わっても北に渡去しないのが不思議でした。
コガモは「中部地方以北の高原や北海道の湿原では、ごく少数が繁殖している。カモ類の中では冬の渡りが早く、また春の渡りが遅めである(wikipediaより引用)」とのことでした。
夏も当地に残って繁殖するのか、注目です。

初めは私を警戒して水面をさり気なく遠ざかって行きました。
私がじっとしていると、コガモの群れがゆっくり戻ってきてくれました。

♂の頭部には緑の帽子を被っているような模様があり、可愛らしい鴨ですね。
♀の羽根は地味な褐色(迷彩色)ですが、風切羽の緑色がオシャレなワンポイントのアクセントになっています。

コガモは水面に浮かんでいる餌を嘴ですくって食べています。
水中に頭部を突っ込むこともありました。
高木清和『フィールドのための野鳥図鑑:水辺の鳥』でコガモの餌について調べると、

行動: 数羽、時に数百羽の群れで生活する。(中略)岩についた水草や藻類を食べる。
食性: 落穂、草の種子、水草類、藻類。(p33より引用)


ところで、いつ来てもこの水路は水面が泡立っていて、水質がいまいち汚い印象です。
洗剤のような匂いが辺りに薄っすらと漂っているので心配になります。
生活排水や工場排水が垂れ流しにされている疑いがあります。
当局に通報するべきでしょうか。
コガモの群れが川の本流ではなく、汚染された水路にわざわざ集まって採食するのは一体なぜでしょう?
富栄養化した水路の方が逆に藻や水草がよく生育するのかな?


コガモ♀♂(野鳥)群れ@水路+遊泳
コガモ♀♂(野鳥)群れ@水路+遊泳
コガモ♀♂(野鳥)群れ@水路+遊泳
コガモ♀♂(野鳥)群れ@水路+遊泳
コガモ♂(野鳥)群れ@水路+遊泳
コガモ♂(野鳥)群れ@水路+遊泳
コガモ♂(野鳥)群れ@水路+遊泳
コガモ♂(野鳥)群れ@水路+遊泳+採食

2019/06/13

池の止まり木から一斉に飛んで逃げるゴイサギ幼鳥とササゴイ成鳥(野鳥)



2019年4月下旬

桜の枝が折れて池に突き刺さったままの落枝に2種の水鳥が止まっていました。
左の個体がゴイサギNycticorax nycticorax)の幼鳥で、右の個体がササゴイButorides striatus amurensis)の成鳥です。
昨年この落枝でよく見かけたように、ゴイサギの親子なのかと一瞬思ったら、今回は別種の2羽でした。
ササゴイに出会えたのは実に7年ぶりです。

▼関連記事
ササゴイにモビングするハシボソガラス【野鳥:烏鷺の争い】

ササゴイは夏鳥で、桜前線とともに日本に渡って来るのだそうです。

見た目の体格はゴイサギ幼鳥>ササゴイ成鳥ですけど、単に遠近法による違いなのかな?
のんびり羽繕いをしていたゴイサギ幼鳥が対岸の私に気づいたのか、急に飛び立ちました。
続いてササゴイ成鳥も飛び立ちました。
連鎖反応で、鳥の急な動きに驚いた鯉が池の中で跳ねました。

2羽の鳥は別々の方向に飛んで逃げて行きます。
池の畔は桜の花が満開です。
ササゴイ成鳥を咄嗟に流し撮りすると、左に少し飛んでから、岸辺の石垣に着陸しました。
飛び立つ瞬間を1/5倍速のスローモーションでリプレイ。

つづく→ササゴイの漁


ゴイサギ幼鳥+ササゴイ成鳥(野鳥)@池:落枝

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