2018/11/26

チゴハヤブサ同士の空中戦と止まり木を巡る争い(野鳥)



2018年8月中旬


▼前回の記事
チゴハヤブサ幼鳥が止まり木で羽ばたき練習、羽繕い、餌乞い♪(野鳥)

翌日も例の止まり木を見に行くと、チゴハヤブサFalco subbuteo)は不在でした。
諦めて帰りかけたら、数羽が飛来してくれました。
交差点で信号待ちをしながら撮影したので、手前の建物や電柱、電線が邪魔になり、飛んでいる個体数もよく分かりませんでした。

モミの巨木の天辺に止まっている個体を見つけました。
そこへ別個体が飛来し、止まり木を乗っ取りました。
襲われた個体は驚いて止まり木から飛び立ちました。
しかし止まり木を乗っ取った個体もすぐにモミ樹冠から飛び去りました。
チゴハヤブサの高速飛翔を1/5倍速のスローモーションでまずご覧ください。
幼鳥同士が遊びの空中戦を繰り広げているのでしょうか?
子別れにしては時期が早い気がします。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。

視界が開けた場所まで急行し、撮影を続けます。


つづく→止まり木で獲物を食べ飛び去るチゴハヤブサ幼鳥(野鳥)




【追記】
与名正三『森のハヤブサ―ナニワの空に舞う』という素晴らしい写真集を見ていたら、
幼鳥同士空中で足を掛け合い、天敵に対する攻撃の練習を行なう(巣立ち後8日目)。(p57より引用)
と題した見事な生態写真が目に留まりました。
チゴハヤブサとハヤブサは別種で習性が異なるのかもしれませんが、参考になりました。
巣立ち後は幼鳥の飛翔力を高めるために親鳥が幼鳥になかなか獲物を渡さなくなり、幼鳥が追いかけたりすることもあるそうです。

2018/11/25

ツバメシジミ♀の日光浴



2018年9月上旬

農道脇の斜面を覆うカナムグラの群落でツバメシジミ♀(Everes argiades hellotia)が葉に乗って休んでいました。
半開きの翅を緩やかに開閉しながら日光浴しています。

てっきり見慣れた(見飽きた)ヒメシジミ♀かと思い、素通りしかけたのですが、後翅に尾状突起があることに気づきました。
ツバメシジミを見つけたのはこれが初めてで、嬉しい出会いでした。
本種の幼虫の食草はマメ科植物らしい。
現場のすぐ横にクズの群落が繁茂していたので、この♀は産卵を終えて休んでいたのかもしれません。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


ツバメシジミ♀@カナムグラ葉+日光浴

川の護岸で枯草をむしり餌を探す雪国のハシボソガラス(冬の野鳥)



2018年1月上旬

街中を流れる川で3羽のハシボソガラスCorvus corone)が冷たい川に入っていました。
コンクリート護岸の所々に雪が積もっています。
除雪で川に捨てられた雪塊です。
1羽のカラスがその雪塊に飛び乗り、嘴で雪を掻き分けて壁際を探っています。
残る2羽は、護岸の隙間に生えて枯れた草の辺りを必死で調べたり嘴でグイグイと枯れ草をむしったりして餌を探しています。
護岸に生えた苔(地衣類?)を嘴で毟り取ったり、コンクリートブロックの護岸の継ぎ目の土をほじくったりする個体もいます。
枯れ草やコケそのものを食べているのではなく、おそらくその奥に潜んで越冬中の虫やカエルなどを必死で探しているのでしょう。

雪国の野鳥は厳冬期に日々の餌を探すのは大変そうです。
いっそのこと暖かい地方へ渡って冬を越せば良いのにと思うのですが、ハシボソガラスは留鳥として冬も居残り逞しく生きています。

厳冬期に同じ川でカワガラスが水中に潜って貝などの小動物を捕食していたのですけど、陸のカラスにはそんな芸当はできません。
▼関連記事
潜水漁で川虫を捕食するカワガラス(冬の野鳥)
真冬の川に潜って小魚を捕食するカワガラス(冬の野鳥)
カワガラス:厳冬期の潜水漁(冬の野鳥)

最後に1羽がフワリと飛んで対岸へ渡りました。
実は堤防の上の道にもう1羽が居ました。
おそらく、この4羽が家族群なのでしょう。


ハシボソガラス3(冬の野鳥)@川:護岸草むしり+探餌
ハシボソガラス2(冬の野鳥)@川:護岸草むしり+探餌
ハシボソガラス(冬の野鳥)@川:護岸草むしり+探餌


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