2018/05/16

ユリズイセンの花で盗蜜するクロヤマアリ♀の群れ



2017年8月中旬

家庭菜園の片隅の花壇に咲いたユリズイセン(アルストロメリア)クロヤマアリFormica japonica)のワーカー♀が訪花していました。
花弁がオーソドックスなピンク色の品種です。



クロヤマアリ♀は花筒の根元付近に群がっていました。
ユリズイセンの隣り合う花弁と花弁の間に隙間があるため、体の小さなアリは自由に出入りして、結果的に盗蜜になっています。
植物側にとってみれば、アリは花蜜をただで盗むだけで受粉に関与していません。
アリの体はとても小さいので、たとえラッパ状に開いた花の入り口から侵入(正当訪花)したとしても、雄しべの葯や雌しべに触れることなく奥の蜜腺に到達できます。
しかもアリは地面から茎を登って来るので、正当訪花するためにはわざわざ花弁上をかなり遠回りする必要があります。
私は昆虫の盗蜜行動に興味があるので、今回も注目して撮ってみました。
しかし、細長い口吻を持つチョウによる盗蜜行動が珍しくないように、アリによる盗蜜行動も、仕組みこそ違えど実は特に珍しいことではありません。
やはり一番面白いのはハチ類による穿孔盗蜜ですね。


田中肇『花と昆虫、不思議なだましあい発見記』によると、

普通の花の場合、羽をもたない働きアリたちは草や木をよじ登って花にいき、蜜を腹一杯吸うと、もときた道をおりていく、そして地におりると、まっしぐらに巣に帰ってしまう。
アリは体が小さいので雄しべや雌しべの先に触れないし、たとえ花粉がついても真っすぐ巣に帰ってしまっては、ほかの株にまでは運ばれない。そのため、植物の立場からは、蜜の吸われ損になり、多くの花にとってアリはきてほしくない昆虫となっている。 (p95より引用)

クロヤマアリ♀群れ@ユリズイセン訪花+盗蜜
クロヤマアリ♀群れ@ユリズイセン訪花+盗蜜

2018/05/15

ヒヨドリ2羽の空中戦(野鳥)



2017年11月上旬・午後16:32(日の入り時刻は午後16:31)

某大型店の駐車場に植栽された見慣れない街路樹(樹種不明)で2羽のヒヨドリHypsipetes amaurotis)が大声で鳴き交わしていました。
一体何事か?と思ってカメラを向けると、急に樹冠から飛び上がり空中戦が勃発しました。
映像の冒頭から空中戦を1/4倍速のスローモーションでご覧下さい。

夕焼け空がきれいでした。
ヒヨドリの塒入りは未だ観察したことがないのですが、ちょうど日没したばかりなので、それに関連する小競り合いなのでしょうか?
こんな季節(初冬)にも縄張り争いがあるのかな?

ところで、常緑樹と思われるこの木なんの木気になる木?
名前も知らない木ですから…。



ヤツデの雄花を舐めるオオハナアブ♂



2017年11月上旬

民家の玄関脇に植栽されたヤツデで様々なハナアブ類に混じってオオハナアブ♂(Phytomia zonata)も訪花していました。
雄しべがある雄性期の花で花蜜や花粉を舐めていました。
オオハナアブは私にも唯一、見分けられるハナアブです。
この個体は複眼が接しているので♂です。
なぜか腹部の橙色の縞模様が色褪せていました。

四季折々の訪花昆虫を観察してきましたが、シーズン最後の初冬を代表する花はヤツデです。
ずっと撮りたいテーマだったので、夏の頃から出歩く度にヤツデが植えられた庭を地図に記して花が咲くのを待っていました。



オオハナアブ♂@ヤツデ訪花(雄性期)吸蜜
オオハナアブ♂@ヤツデ訪花(雄性期)吸蜜
ヤツデ花・全景

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