2014年9月下旬
稲刈りが進行中の田んぼで、尾繋がりのトンボが飛びながら産卵していました。
黄金色の稲穂のすぐ上から連結打空産卵しています。
ハイスピード動画や同定用の写真を撮る前に♀♂ペアは飛び去り、見失ってしまいました。
映像を見る限り、おそらくノシメトンボ(Sympetrum infuscatum)だと思います。
『ヤマケイポケットガイド18:水辺の昆虫』p152でノシメトンボの項目を参照すると、
♀♂が連結。挺水植物の生えているところで打空産卵
とあります。
水抜きされた田んぼに卵を産みつけても孵化できるのか、という疑問が湧きます。
調べてみると、本種は卵で越冬するらしい。
【参考サイト】:保存版 ノシメトンボの見分けと産卵によると、
春まで卵のままで越冬し、春先に水が田んぼに張られると孵化して幼虫になります。
2014年9月中旬
▼前回の記事
モンスズメバチ♀門衛2匹が直列で扇風行動
モンスズメバチの巣の定点観察10
23日ぶりの定点観察です。
クヌギ樹洞を覆う被膜の範囲が変わっており、前回よりも巣口が広がっていました。
秋になり外気温が高くないのに(12:40pm頃、気温19℃)、巣口でモンスズメバチ(Vespa crabro flavofasciata)の門衛♀がほぼ常に扇風行動をしています。
この点がいつも不思議でなりません。
樹洞内は熱気が篭っているのでしょうか?(コロニーの呼吸熱や発酵熱など)
モンスズメバチはヨーロッパにも分布する種類ですが、北方系は高温に弱いのでしょうか?(蜂の子が高温では育たないなど暑がりなのかな?)
温度調節のためというよりも、酸素を取り入れ二酸化炭素を排出するために換気が必要なのかな?
そんなに樹洞内が暑かったり酸欠になったりするのであれば巣口を被膜で塞がずに広げれば良さそうなものですが、巣の防衛との兼ね合いもあるのでしょう。
なんとかして樹洞内に温度計などを突っ込んで測定してみないことには、いくら考えても結論は出ませんね。※
映像では巣口の下で門衛が身を乗り出しながら激しく羽ばたいています。
帰巣するワーカーに押し込まれると翅を休めますが、しばらくすると扇風行動を再開。
つづく→シリーズ#11:夜間飛行【暗視映像】
※【追記】
まず高価な防護服を買わないと、スズメバチの巣に温度計を差し込む危険な作業は無理だろうと諦めていました。
しかし翌年になって、「非接触式 赤外線放射温度計 レーザーポインタ付」なる夢のような商品を通販サイトで見つけました。
値段も手頃ですし、これならモンスズメバチを怒らせずに樹洞内の温度測定ができるかもしれません。
2014年8月下旬
農業用水路にナガコガネグモ(Argiope bruennichi)が網を張っていたので、赤外線の暗視ビデオカメラのテストで夜中に(23:00頃)撮ってみました。
クモは正常円網に占座して獲物がかかるまで動きがありませんが、網の糸や隠れ帯(白帯)もしっかり撮れています。
前回の昼間に見た時とは網を張る角度が変わっていました。
いつか造網行動を観察してみたいものです。
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後日の昼間に撮影@9月中旬 |
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全景@9月中旬 |