2011/01/11
ジョロウグモの卵嚢作り
2009年10月中旬
産卵を終えるとジョロウグモ♀(Nephila clavata)は再び卵嚢を紡ぎ始めました。
左右の第4脚で交互に糸疣から糸を引き出し、卵塊の上に貼り付けていきます。
糸は縮れているので、ふわふわのクッションで覆われていきます。
冬越しに備え、いかにも断熱効果がありそうです。
ときどきコンクリート天井に糸疣を擦り付けて糸を固定します。
網を作るときに使う糸とは別な糸を卵嚢専用の糸腺(葡萄状腺、管状腺)から吐くのだそうです。
(つづく)
ジョロウグモ♀(蜘蛛)の産卵
2009年10月中旬
ジョロウグモ(Nephila clavata)の卵嚢は夜に作られるそうです※。
晩飯を食べ防寒具や照明などの準備をしてから様子を見に行ったら、もう既に産卵が始まっていました(時刻は22:00頃)。
私のカメラには暗視機能が無いので、白色LEDのライトで照らしながら接写。
クモが照明を嫌がったのは初めだけでした。
コンクリートの天井隅にはフワフワの糸が敷き詰められています(産座)。
そこに♀クモは逆さまにぶら下がり、ときどき腹部を卵塊にゆっくり押し付けながら産卵していました。
卵塊は白っぽいピンク。
粒々がまるで苺ジャムのようです。
重力で卵が下に零れ落ちない工夫は卵塊の粘性のみに頼っているようでした。
卵塊が母クモの体の下面にベトベト付着しないのは何か秘密があるのだろう。
生の卵に触れてみたい衝動に駆られたのですけど、下手に手を出すと母クモに噛まれそうな気がしたので止めました。
気温10℃、産卵地点は地上140cm。
(つづく)
※ 偕成社 『カラー自然シリーズ60:ジョロウグモ』 p26 によると
「産卵は暖かい日の夜の8時頃から始まります。(中略)卵の塊が白い布(絹膜)で包まれたのは朝の4時」
ジョロウグモ♀(蜘蛛)の産卵準備
2009年10月中旬
午後3時過ぎ、ジョロウグモ♀(Nephila clavata)がコンクリートの天井から糸で懸垂下降と上昇を繰り返していました。
ときどき糸疣をコンクリート天井に擦り付けます。
天井に逆さまでぶら下がっていますが、足元が滑りやすいようです。
どうやらこれから卵嚢を作るようです。
(つづく)
登録:
投稿 (Atom)