2026/10/30

斜めの倒木に興味を示し後足で立ち上がって調べるホンドタヌキ:両目失明個体【トレイルカメラ:暗視映像】

 


2025年5月下旬 

シーン0:5/21・午後15:11・晴れ(@0:00〜) 
スギ防風林で近所のホンドタヌキ(Nyctereutes viverrinus)が通って来る溜め糞場WBCを自動撮影カメラで見張っています。 
スギの枯れた落ち葉の上にタヌキの糞塊があります。 


シーン1:5/27・午後22:52(@0:03〜) 
晩遅くに両目の輝板(タペータム)を失明したヘルパー♀個体が溜め糞場WBCからゆっくり西へ立ち去ろうとしています。 
林内で斜めに倒れかけた細い倒木から蔓植物(種名不詳)の蔓が垂れ下がっています。 
それに気づいたタヌキが後足で立ち上がりながら中腰になり、匂いを嗅ぎました。 
倒木に前足を掛けたら不安定で、ぐらぐらと動きました。 
朽ちた倒木が完全に倒伏しないように、蔓植物が辛うじて支えている(吊り下げている)ようです。
結局、両目失明タヌキは何も餌を見つけられなかったものの、体を掻いて身震いしてから、南東へ走り去りました。 


シーン2:5/30・午後13:56・くもり・気温17℃(@0:39〜) 
3日後の昼過ぎに、単独で来たタヌキが林床の斜めに倒伏した倒木に興味を示しました。 
前回と同じく、後足で軽く立ち上がりながら、匂いを嗅いで調べました。 
獣道を辿って南へ立ち去りました。 

昼間に見ると、この個体は毛並みの茶色が薄く、左の脇腹に黒い斑点があるようです。


【考察】 
両目の輝板を失明したホンドタヌキは、たとえ夜目が効かなくても、気になる物があったら興味を持って積極的に探索行動することが分かりました。 

倒伏しかけた朽木の中で、例えばアリのコロニーが潜んでいるとか、キノコが生えているとかで、その匂いにタヌキが興味を示したのかもしれません。

タヌキは溜め糞場WBCの近くであちこち調べることがあります。



明るい昼間に両目失明のヘルパー個体を識別できるようになることが喫緊の課題です。 
同じ地点で昼と夜の2回に同じ探索行動をしたということは、同一個体なのでしょうか? 
尻尾の黒斑でタヌキを個体識別できるかどうか、検討中です。 

もしも別個体なら、同じ対象物に複数個体が興味を示したことになります。

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