前回の記事:▶ 春の雪山でニホンカモシカの溜め糞を見つけた!
2025年5月中旬・午前10:30頃・晴れ
前回から糞粒は増えておらず、どうやらカモシカは最近来ていないようです。
本当は現場にトレイルカメラを設置してカモシカが排便に通ってくるか確かめたかったのですが、複数のプロジェクトをあちこちで同時進行しているため、撮影機材が足りませんでした。
カモシカの焦げ茶色で古い糞粒にオオセンチコガネ(Phelotrupes (Chromogeotrupes) auratus auratus)が1匹だけ来ていました。
オオセンチコガネは主に成虫で冬越しするらしく、この個体は無事に越冬できたようです。
ニホンカモシカの古い糞粒の隙間に頭を突っ込んで静止しています。
近づいた私を警戒しているのかな?(頭隠して尻隠さず)
肝心の口元が見えず、獣糞を食べているのか不明です。
数匹のクロヤマアリ♀?も辺りをうろついています。
春になって山腹の残雪が溶けると、露出した地面から下草が青々と生え始めました。
拾った小枝で下草やカモシカの糞粒をかきわけても、他に糞虫は見つかりませんでした。
このときうっかり触れてしまったオオセンチコガネは、落ち葉の下に潜り込んで隠れました。
【考察】
この糞粒はかなり古くて乾燥が進み、私の嗅覚では糞便臭も完全に失われていました。
それでもオオセンチコガネはしっかり嗅ぎつけて誘引されたことになります。
当地ではカモシカの溜め糞場に糞虫が全く集まらないことが以前から不思議だったのですが、ようやく発見できて興奮しました。
関連記事(1年前の撮影)▶ ニホンカモシカの溜め糞で糞虫が見つからず分解も遅いのはなぜか?【フィールドサイン】
この問題について以前からブレインストーミングしていたPerplexity AIに今回の新情報を教えてみて、見解を訊いてみました。
Q1: 2025年5月中旬には、同じ里山の別の地点(カラマツ大木の下)に残されたカモシカの古い溜め糞場にて、オオセンチコガネを1匹見つけました。どうやら、これまで私の探し方が不十分だったのかもしれません。それでも、タヌキの溜め糞に比べてカモシカの溜め糞に来る虫が圧倒的に少ないという事実は変わりません。
A1:カモシカの糞と糞虫の関係:オオセンチコガネ発見の意義
1. 観察の進展
- これまで「カモシカの溜め糞には糞虫が全く来ない」と感じていた中で、2025年5月中旬、カラマツ大木下のカモシカの古い溜め糞場でオオセンチコガネを1匹発見したことは、重要な新事実です。
- この発見は、「カモシカの糞にも糞虫が全く来ない」という仮説を修正し、「非常に少ないが、訪れる個体がいる」ことを示しています。
2. オオセンチコガネの生態的背景
- オオセンチコガネ(Phelotrupes auratus)は、広範な哺乳類糞を利用することが知られていますが、特にシカやイノシシなどの糞に多く集まる傾向があります。
- カモシカの糞も利用可能な資源ではあるものの、「選好度」は高くないと考えられます。
3. カモシカ糞とタヌキ糞の比較
- タヌキの溜め糞にはセンチコガネなどが多数集まり、分解が速やかに進むのに対し、カモシカの糞には糞虫が「非常に少ない」ことは、餌資源としての魅力や誘引力の違いを如実に示しています。
- カモシカの糞は乾燥しやすく、臭気や水分が少ないため、糞虫にとって「魅力的な餌」ではない可能性が高いです。
4. 観察方法と発見率
- 今回の発見から、「これまでの観察方法やタイミングによって、糞虫の存在を見逃していた可能性」も示唆されます。
- 糞虫の活動は季節や天候、糞の鮮度などに大きく左右されるため、多様な条件下での継続的な観察が重要です。
5. 今後の展望
- 今回の発見を踏まえ、**「カモシカの糞にも少数ながら糞虫が利用している」**という新たな視点で調査を続けることが有意義です。
- 糞虫の種構成や利用頻度、季節変動などを定量的に記録することで、より正確な生態像が明らかになるでしょう。
まとめ
- カモシカの糞にも糞虫が全く来ないわけではなく、ごく少数ながら利用する個体が存在することが確認できました。
- それでも、タヌキや他の哺乳類糞に比べて「圧倒的に少ない」ことは変わらず、餌資源としての魅力や分解サイクルの違いが浮き彫りになっています。
- 今後も観察を重ねることで、糞虫とカモシカ糞の関係性についてさらに深い理解が得られるはずです。
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