2024/09/10

電柱の天辺で熱烈なキスを交わすドバト♀♂(野鳥)

 

2023年9月下旬・午前11:05頃・くもり 

田園地帯の端に立つ電信柱の天辺に並んで止まった2羽のカワラバト(=ドバト;Columba livia)が、何度もキスを交わしていました。(billing) 
擬人化して愛情表現のキスと解釈したくなりますが、ピジョンミルク(素嚢乳)を吐き戻して与える求愛給餌なのでしょうか?

この2羽は♀♂ペアだと思うのですが、やや体格差があります(左L<右R)。 
やや小柄なRの方が積極的にLへキスしています。 
このR個体が♂なのかな? 
調べてみると一般にドバトの体長に性差は無いとされているので、今回の体格差はたまたまだったようです。 

キスの合間に♂Rが儀式的な羽繕いをして、首元の羽毛の構造色を相手に見せつけているようです。 
やがて♀Lも羽繕いして、自分の胸元の羽毛を整えました。 
 遠いせいか、この間にドバトが鳴き交わす声は聞き取れませんでした。 

このまま求愛行動が盛り上がって交尾が始まるかと期待して見守ったのですが、♂Rは飛び去ってしまいました。 
素人目には♀Lが交尾拒否をしたようには見えなかったのですが、♂Rは「脈なし」だとあっさり諦めたようです。 

巣立った幼鳥に親鳥がピジョンミルクを巣外給餌したという別の解釈もあり得ますかね?(※ 追記参照)
ドバトは外見で性別を見分けられず、交尾が成立したときしか性別を確定できないのが問題です。


電柱の天辺に独り残された個体♀Lは、羽繕いを続けています。 
首をひねって背中の羽毛も嘴で整えています。 
落ち着き払って飛び立つ気配がなく、私がすぐ下を通り過ぎても逃げませんでした。 

※ 逆光なので、動画編集時にコントラストではなく彩度を少し上げました。


※【追記】
親鳥が雛にピジョンミルクを口移しで与えるのは、雛が巣内にいるときだけで、巣立ち後の幼鳥は固形物の餌を自分で食べるようになるのだそうです。



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