2023年10月上旬・午後16:05頃・くもり
農村部の田園地帯で2羽のノスリ(Buteo japonicus)が電柱のてっぺんに仲良く並んで止まっていました。
眼下に広がる田んぼを眼光鋭く見渡して、獲物となる小動物を探しているようです。
実はこのとき近くの田んぼでは稲刈り作業が進行中で、コンバインで刈った稲穂をまとめて並べていました。
ノスリは体格に性差があるため、左の小柄な個体が♂で右のやや大型な個体が♀と分かります。
左の♂はコンクリート製電柱の天辺に止まり、右の♀は碍子を跨ぐように電線に止まっています。
ノスリの番 を同時に撮れたのは珍しいです。
関連記事(1ヶ月前の撮影)▶ 携帯電話の基地局鉄塔の天辺にノスリの♀♂ペアが並んで止まり頭を掻く(野鳥)
右の♀がおもむろに尾羽を持ち上げ、白い液状便を勢い良く後方に放出しました。(@0:32〜)
脱糞して体重を軽くすると、直後に右へ飛び去りました。
このとき左の♂は、隣の♀が脱糞した勢いにびっくりしたようですが、♀につられて飛び立つことはありませんでした。
逃げたノスリ♀は、カメラを向ける怪しい私から距離を取りたかったようで、道端に並ぶ隣の電柱(私から離れた奥の電柱)に止まり直していました。
電柱の天辺に居残った♂は、ピーエ、ピーエ♪と甲高い声で繰り返し鳴き始めました。
ノスリの鳴き方はバリエーションが乏しいのですが、今回は私に対する警戒声なのでしょう。
嘴を開閉する動きと鳴き声が同期しているため(リップシンクロ)、この個体の鳴き声で間違いありません。
(鳴く♂に注目し続けたので、遠く離れた♀が鳴き返したかどうか不明です。)
しばらくすると、♂は身震いしました。
次に♂は電柱の天辺で細かく足踏みしながら方向転換し、♀が見える方向に向き直りました。
♀と同様に脱糞してから(@2:33〜)♂も電柱から右に飛び立ちました。
羽ばたきと滑空を交互に繰り返し、♀からも離れてどこかへ飛び去りました。
パートナーの♂が居なくなっても、♀は遠くの電柱に止まったままでした。
撮影後に私が道を歩いて近づくと、カメラを起動した途端に♀は逃げてしまいました。(映像なし)
ノスリ♀♂が1羽ずつ脱糞してから飛び立つ瞬間を1/5倍速のスローモーションでリプレイしてみましょう。(@3:34〜)
♀が飛び去る直前に♂と鳴き交わしていました。
(♂が一瞬先に鳴き、♀が応えてから離陸。)
※ 鳴き声が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。
日の入り時刻は午後17:16。
夕方に塒入りする時刻にはまだ早いのかもしれませんが、塒 の位置を突き止められませんでした。
おそらく近くのスギ防風林ではないかと予想しています。
それとも山林に帰るのでしょうか?
【アフィリエイト】
0 件のコメント:
コメントを投稿