2023/12/24

ススキの葉裏に作られたヒメクモバチの泥巣

2022年7月下旬・午後16:00 

里山で幅が狭く人通りの少ない山道を下っていると、ススキの葉の裏に付着した小さな泥玉を見つけました。 
これはおそらくヒメクモバチ♀(旧名ヒメベッコウ;Auplopus carbonarius)の作った泥巣と思われます。 

完成後に閉じられた育房が2つ並んでいました。 
白っぽく乾いた育房の方が先に作られ、やや黒っぽく湿った育房はその後に作られたと推理できます。
葉裏の主脈に沿って巣材の泥玉を付着させようと試みた跡が残っていました。 
作りかけの泥玉が剥落してしまったのかもしれません。
地上から泥巣までの高さは約80cm。 
近くに母蜂の姿はありませんでした。

私が通りすがりに営巣基のススキの葉身をうっかり折ってしまったので、ヒメクモバチ♀が造巣を続けるかどうか疑問です。 
次回に来たときは泥巣を採集して育房の中身を発掘調査してみようと計画していたら、山道の整備に伴って草刈りされてしまいました…。

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