2023年5月中旬・午後15:00頃・晴れ
川沿いの土手に咲いたハルジオンの群落で見慣れないカミキリムシが訪花していました。
花粉や花蜜を食べているようです。(後食行動)
後半は細い舌状花の花弁に付着した花粉を舐め取りました。
風揺れが酷いため、ハルジオン頭花の茎を左手で押さえながら動画に撮りました。
太陽を背にして撮影を始めてしまったので、カメラの影が被写体にかぶらないように苦労しました。
私が手を離したら、飛び去って見失いました。
飛翔シーンを撮り損ねたのが残念です。
家に帰ってから図鑑で調べてみると、おそらくアカムネハナカミキリ(Macropidonia ruficollis)だろうと判明。
他に候補となったホタルカミキリは触角がもっと短いですし、外来種で近年問題になっているクビアカツヤカミキリは鞘翅がもっと黒光りしているはずです。
ところが、アカムネハナカミキリはかなり珍しい種類なのだそうです。
山地に生息するが、生息地は極限られ、確実に見られるのは長野県の1ヶ所のみという珍しいカミキリムシ。(「とある虫屋のむし写し」サイトより引用)撮影現場は平地の川沿いですし、食樹のクロツバラという植物を私は全く知りませんでした。
近くの河畔林で最近になってニセアカシアを大量に伐採したので、それに誘引されたのかな?と想像してみたのですが、見当違いだったようです。
他にはノイバラの藪が生えていますが、そもそもクロツバラはバラ科ではなくクロウメモドキ科に属するらしい。
山形県にアカムネハナカミキリは生息しないのかと心配になってネット検索してみると、山形県立博物館に標本が収蔵されていることが分かりました。
胸部のきれいな赤色が死後は退色してしまうようです。
県のレッドデータブックには絶滅危惧種として登録されていません。
今思うと、採集すればよかったですね。
鈴木知之『新カミキリムシハンドブック』でアカムネハナカミキリについて調べると、
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