2022年11月下旬
オニグルミの給餌は5回目になります。
今回は果皮なしの堅果40個を左に、クリ堅果11個を右に分けて、カラマツの根元に置いてみました。
野ネズミ(ノネズミ)はクルミとクリのどちらが好みなのでしょう?
翌日の晩遅くになってようやく野ネズミが給餌場に通い始めました。
シーン1:11/29・午後20:22・雨・気温12℃
山林に冷たい雨が降っています。
トレイルカメラの起動が遅れ、野ネズミが右斜面を斜めに駆け上がる後ろ姿が写っているだけでした。
ときどき休むので、おそらく重いクルミを運んでるようです。
シーン2:11/29・午後20:25・雨・(@0:15〜)
(これ以降の気温データは異常値で信用できません。)
左の餌場に来て、オニグルミ堅果を物色していました。
口元でクルミをクルクルと回しながら表面にこびり付いた果皮の残りを歯で剥がしています。
選んだクルミを持ってカラマツ右の斜面を元気に駆け上がりました。
シーン3:11/29・午後20:31・雨・(@0:41〜)
前回と同じく左の給餌場からクルミを持ち去り、右斜面を上に。
シーン4:11/29・午後20:36・雨・(@1:07〜)
監視カメラの起動が遅れ、野ネズミが休み休み右斜面を駆け上がる後ろ姿しか撮れていません。
シーン5:11/29・午後20:41・雨・(@1:18〜)
またもや、カメラの起動が間に合いませんでした。
野ネズミが右斜面を同じルートで走って登ります。
低温のために乾電池の電圧が低下しているのでしょうか?
冷たい雨に打たれた野ネズミの体が冷え切ってしまい、トレイルカメラのセンサーが感知しにくくなった可能性もありそうです。 ※
もしかすると野ネズミが、トレイルカメラの癖(録画時間2分間、5秒間の休止後に監視再開)を完全に学習したのかもしれません。
つまり、天才ネズミの「アルジャーノン」が盗みの証拠映像がカメラに写らないように完璧な間隔を見計らって給餌場に通っているのではないか?と邪推したくなります。
※ 設置直後に動作を確認するために私もトレイルカメラの前を横切るのですが、断熱性の高い冬用防寒着を着込んでいると素肌の露出が減り、起動しにくくなります。
シーン6:11/29・午後20:44・雨・(@1:25〜)
前回と同じ。
シーン7:11/29・午後20:50・雨・(@1:34〜)
前回と同じ。
シーン8:11/29・午後20:52・雨・(@1:43〜)
前回と同じ。
シーン9:11/29・午後20:55・雨・(@1:51〜)
前回と同じ。
赤外線LEDが点灯する暗視モードで連続して動画撮影をすると、トレイルカメラ自体が発熱します。
それにしても、今回の温度上昇は異常です。
まさか寒い冬季はトレイルカメラに内蔵されたヒーターが作動する仕様になっているなんて、聞いてません。
なぜか今回は放熱の仕組みが上手く行ってないのかもしれません。
カメラの内部に少し浸水して、ショートしているのではないかと心配になります。
シーン10:11/29・午後21:00・雨・(@1:58〜)
前回と同じ。
シーン11:11/29・午後21:07・雨・(@2:07〜)
前回と同じ。
シーン12:11/29・午後21:10・雨・(@2:15〜)
前回と同じ。
シーン13:11/29・午後21:13・雨・(@2:23〜)
前回と同じ。
と思いきや、今回は貯食を手短に済ませたようです。
野ネズミが右上から斜面を駆け下りるシーンが続けて撮れていました。
左の給餌場に戻ると次のクルミを咥えて、今度は左下に運び去りました。
クルミを隠す場所を変更するようです。
シーン14:11/29・午後21:20・雨・(@2:54〜)
せっかく野ネズミが餌場に通うタイミングがずれたのに、またもやカメラの起動が遅れました。
右斜面を同じルートで駆け上がります。
シーン15:11/29・午後21:25・雨・(@3:02〜)
前回と同じかと思いきや、右斜面の途中で立ち止まりました。
穴を掘って貯食しているのか、ただの休息なのか、やや遠くて見分けられません。
うっかり落としたクルミを暗闇で探しているのかもしれません。
しばらくすると、カラマツの背後を通って左へ。
野ネズミの白く光る眼が左斜面に移動してから1箇所に留まり、激しく点滅するようになりました。(赤丸内@3:36〜)
隠れ家でオニグルミ堅果を食べているのかな?
シーン16:11/29・午後21:28・雨・(@4:33〜)
またもやカメラの起動が遅れ、野ネズミが右下に走り去りました。
一瞬なので、ここだけ1/3倍速のスローモーションに加工しました。
シーン17:11/29・午後21:31・雨・(@4:40〜)
野ネズミが珍しく右の給餌場に来ていました。
クリを物色中というよりも、クルミを運ぶ途中でたまたま立ち止まっただけのようです。
左の餌場にクルミは未だ残っています。
クルミを運んで右斜面を駆け上がりました。
シーン18:11/29・午後21:50・雨・(@4:49〜)
ようやく野ネズミが左の餌場でクルミを物色するシーンが撮れていました。
右斜面を駆け上がる途中でうっかり胡桃を落としてしまったようです。
立ち止まって毛繕いしてからクルミを拾い上げ、右上に運び去りました。
シーン19:11/29・午後21:58・雨・(@5:31〜)
左の餌場でクルミを選んでいました。
今度はクルミを持って左下へ。
シーン20:11/29・午後22:30・雨・(@5:51〜)
カメラの起動が遅れ、野ネズミが右斜面を駆け上がる後ろ姿しか写っていません。
シーン21:11/29・午後22:36・雨・(@6:00〜)
前回と同じ。
シーン22:11/29・午後22:42・雨・(@6:07〜)
雨がやや激しくなっています。
前回と同じかと思いきや、しばらくすると左下から左の餌場に戻って来ました。
同一個体がぐるっと大回りして戻ってきたのか、ひょっとすると別個体なのかもしれません。
今度はクルミを右下に持ち去りました。
これで左の給餌場からオニグルミ堅果を全て持ち去ったようです。
40個のクルミを給餌したはずなのに、トレイルカメラが起動して野ネズミが写っていたのは40回ではなくほぼ半分の22回だけでした。
野ネズミはオニグルミ堅果を2個同時には運べません(1個ずつしか運べない)から、撮り漏らしがかなり多いことになります。
トレイルカメラが対応できないほど高頻度に素早く持ち去ったのでしょうか?(複数個体による飽和攻撃?)
この後、同一個体と思われる野ネズミが今度は右の給餌場からクリ堅果を持ち去るようになります。(映像公開予定)
どうやらこの野ネズミ個体はクリよりもクルミの方が好きなようで、オニグルミを優先して貯食していました。
クルミ運搬経路の途中にクリの給餌場があったので、 野ネズミはクリの存在には気づいていたはずです。
私の予想ではおそらくクルミの方が冬に長期間の貯蔵ができるので、野ネズミにとって価値が高いのでしょう。
それとも過去に味見して栄養価を比べた結果、クリよりもクルミの方が高評価なのかもしれません。
野ネズミの堅果選好性を厳密に調べるのなら、クルミとクリをごちゃ混ぜにして同じ餌場に山盛りに置くという追試が必要ですね。
野ネズミが選んだ堅果を映像で見分けられるのか?という技術的な問題がありそうです。
※ 動画編集時に自動色調補正を施して明るく加工しています。
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