2022年12月上旬・午後15:00頃・晴れ
山麓の農村部で民家の庭に植栽されたカキノキが完全に落葉し、枝に残った熟柿が夕日に照らされていました。
細い枝に吊り下げられたコガタスズメバチ(Vespa analis insularis)の丸い巣が風に揺れています。
巣口が外皮側面のどこにあるのか、このアングルでは見えませんが、もはや蜂の出入りは全くありませんでした。
最低気温が氷点下に下がる初冬ですから、コロニーが解散した後の古巣なのでしょう。
ワーカー♀と雄蜂♂は寒さで死滅し、交尾を済ませた新女王だけが巣を離れて安全な場所で来春まで越冬します。
隣の民家のちょうど2階ぐらいの高さに営巣していました。
夏の間に何度も横を通りかかったはずなのに、落葉するまでコガタスズメバチのコロニーの存在に全く気づかなかったのは迂闊でした。
巣の外皮の上部にはカキノキの枯れ葉が何枚か付着したまま一体化しています。
真下から古巣を見上げて底部にズームインすると、外皮が少し壊れた隙間から巣盤がちらっと見えました。
成長し切った巣のはずですが、当地のコガタスズメバチの巣はあまり大きく育たないようです。
その理由として考えられるのは、
(1)獲物となる昆虫の数が最近かなり減っている。(農薬・殺虫剤の乱用と急激な温暖化の進行)
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