2022年11月下旬〜12月上旬
ホンドタヌキ(Nyctereutes viverrinus)が通ってくるスギ林道の溜め糞場sを自動センサーカメラで見張っています。
単独で現れたシーンをまとめてみました。
シーン0:11/22・午後14:49・気温12℃・(@0:00〜)
明るい昼間に撮った現場の様子です。
画面の中央に白いケカビの生えた溜め糞sが写っています。
シーン1:11/22・午後21:57・気温5℃・(@0:04〜)
タヌキが溜め糞場sに跨がり、カメラの方を向いて(頭は西向き)排便していました。
用を足しながら、目の前の落ち葉に鼻面を突っ込んで餌を探しています。
暗視映像を撮るための赤外線の光量が強過ぎて、画面が白飛び気味ですね。
その後タヌキは手前の法面を登る獣道を辿って行ったようです。
シーン2:11/23・午前4:40・気温2℃(最低気温を更新)・(@0:32〜)
翌日の未明に林道を左から来たタヌキが溜め糞場sを素通りして右へ。
シーン3:11/24・午前5:25・小雨・気温6℃・(@0:42〜)
翌日の未明、小雨が降る溜め糞場で西向きで排便しました。
毛皮が冷たい雨に濡れています。
その後は左に立ち去りました。
シーン4:11/24・午前5:43・小雨・気温6℃・(@1:10〜)
17分後に同一個体?が左から戻って来たようです。
林道の落ち葉に鼻面を突っ込んで匂いを嗅いでいます。
溜め糞場sを素通りして右に立ち去りました。
シーン5:11/24・午後21:27・気温5℃・(@1:23〜)
同じ日の晩に(15時間45分後)、タヌキが右から左へ通過したものの、溜め糞場sを素通りしました。
シーン6:11/25・午前1:58・気温5℃・(@1:31〜)
日付が変わった未明に(4.5時間後)タヌキがまたやって来ました。
同一個体が戻ってきたのか別個体なのか、不明です。
左から右へ溜め糞場sを素通り。
シーン7:11/25・午前11:06・気温12℃・(@1:40〜)
久しぶりに明るい昼間に撮れた現場の様子です。
林道上に落葉(ホオノキなど)が増えました。
シーン8:11/27・午前1:27・小雨・気温7℃・(@1:44〜)
深夜にタヌキがカメラ目線で(西向き)脱糞していました。
雨で毛皮が濡れています。
その後は珍しく対面に見えるスギ大木に向かったものの、斜面は下らず、林道を右へ立ち去りました。
トレイルカメラの存在を警戒しているようです。
シーン9:11/27・午前10:51・気温7℃・(@2:17〜)
明るい昼間に撮れた映像です。
溜め糞場sに新鮮な糞が追加されたばかりのはずですが、木漏れ日が眩し過ぎますね。
シーン10:11/27・午後18:41・気温2℃(最低気温のタイ記録)・(@2:20〜)
日が暮れた晩に、溜め糞sを素通りしてタヌキが林道を右から左へ。
手前に来たということは、どうやら林道脇の法面の獣道を登って行ったようです。
シーン11:11/27・午後21:23・気温2℃・(@2:27〜)
2.5時間後に同一個体?が戻ってきたようです。
左から右へ溜め糞場sを素通り。
シーン12:11/27・午後21:51・気温2℃・(@2:36〜)
カメラの起動が遅れ、足早に右へ立ち去るタヌキの後ろ姿がチラッと写っただけでした。
シーン13:11/28・午前7:39・気温3℃・(@2:43〜)
明るい朝に撮れた映像です。
シーン14:11/28・午後12:02・気温13℃・(@2:47〜)
晴れた正午には気温がだいぶ上がります。
カメラの設置アングルを少しずらしたので、溜め糞の位置を赤丸で示しました。
シーン15:11/30・午前4:06・気温11℃・(@2:51〜)
カメラの起動が遅れ、タヌキが溜め糞場sを左から右に通り過ぎた後ろ姿しか写っていません。
シーン16:11/30・午後16:32・気温6℃・(@2:51〜)
日の入り時刻は午後16:24ですが、山の東斜面はもっと早くから暗くなります。
またもやカメラの起動が間に合わず、タヌキが溜め糞場を左から右にトコトコ通り過ぎた後でした。
シーン17:12/1・午後16:55・気温0℃(最低気温を更新)・(@3:07〜)
翌日も日が暮れた晩にタヌキが左から現れました。
画面中央で立ち止まり、カメラ目線で少し警戒しています。
そのまま右にトコトコ歩き去りました。
シーン18:12/2・午後21:27・気温-2℃(最低気温を更新)・(@3:20〜)
この日は午前中から初雪が少し降ったのですが、鬱蒼としたスギ林の林床には積雪がありません。
気温が氷点下に下がった晩にもタヌキは元気にやって来ました。
珍しく右から来たタヌキが溜め糞場sの匂いを嗅いだものの、排便しないで迂回。
そのまま左へ立ち去りました。
シーン19:12/2・午後21:46・気温-2℃・(@3:20〜)
ペアの後続個体と思われるタヌキが19分後に登場。
林道を右から来たタヌキが対面のスギの根本を左へ通り過ぎました。
アナグマはもうとっくに冬ごもりに入ったので最近は溜め糞場sに全く現れません。
したがって、アナグマによるスクワットマーキングの残り香は無いはずです。
この時期にタヌキの出没頻度が高くなったのは、溜め糞場sを共有していたニホンアナグマの活動が無くなって気兼ねなく溜め糞場に来れるようになったのかもしれません。
2種間で糞便臭による(目に見えない熾烈な)縄張り争いがあったのでしょう。
※ 暗視映像が暗い場合は、動画編集時に自動色調補正を施して明るく加工しています。
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