カラムシの群落で採集してきたアカタテハ(Vanessa indica)の垂蛹4個のうち、垂蛹cに変化が現れました。
翅芽の赤色が透けて見えるようになったので、羽化が近いようです。
羽化の一部始終を動画で記録したので、10倍速の早回し映像をご覧ください。
蛹の胸背が割れて羽化が開始。
中脚を突っ張って開口部を広げていました。
退化した前脚はこのとき使っていません。
触角の次は左右1対の口吻が蛹から抜け出ました。
突っ張っていた中脚が抜け出ると、前屈して垂蛹の後端や食草にしがみつきながら、腹部を引き抜きました。
次に翅芽が抜け出たものの、未だシワクチャです。
抜け殻にしがみついたまま体をときどき左右に揺すり、翅を伸展させていきます。
今回はカメラに対して背側を向けているので、翅表の伸びる様子を観察できるのは貴重です。
左右1対の口吻を何度もくるくると伸縮させると、ゼンマイ状の1本の管に融合します。
今回は腹端が見えないアングルになってしまい、赤い蛹便(羽化液)の排泄まで見届けられませんでした。
最後の垂蛹dは体内寄生されていました
つづく→#14: 寄主アカタテハの蛹から羽化した寄生蜂の群れ【名前を教えて】
↑【おまけの映像】
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