2020年2月中旬・午後15:15頃・くもり
平地の雑木林で啄木鳥の鳴く声が聞こえます。
落葉したハンノキの幹を登りながらアカゲラ♂(Dendrocopos major)がキョッキョッ♪と断続的に鳴いていました。
逆光で分かりにくいのですが、後頭部が赤いので♂ですね。(@1:12)
ハンノキ高木に巻き付いた蔓植物の果実を食べに来たようです。
蔓のあちこちにかたまってついた小さな丸い実(核果)を啄んでいます。
被写体の前後に茂みがあるため、カメラのオートフォーカスAFがなかなか合わず撮影に苦労しました。
※ 鳴き声が聞き取りにくかったので、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。
さて、この蔓植物の名前は何でしょう?
完全に落葉していて特徴が乏しいです。
てっきりイワガラミやツルアジサイかと思ったものの、枯れた装飾花が1枚も蔓に残っていないのは変です。
ちなみに常緑の蔓植物ツルマサキもハンノキの幹に巻き付いていたのですが、ツルマサキの赤い実とは明らかに違います。
6月中旬に現場の雑木林を再訪しました。
ハンノキの枝には鬱蒼と葉が茂っていました。
予想していたイワガラミの花は咲いていませんでした。
残念ながら謎の蔓植物の花は既に散り終わった後で、未熟な実がついていました。
蔓から枝葉をナイフで切って採集し、持ち帰って図鑑と見比べるとようやくツタウルシと判明しました。
無知ゆえに私は無謀にも素手で枝葉を採集したり、(つぼみかと思って)未熟果を爪で割って調べたりしてしまいました。
ところが、なぜかその日は全くかぶれませんでした。
ツタウルシでもなかったのでしょうか?
私の皮膚はツタウルシの毒性分ラッコールに対して耐性がある特異体質なのか?と安心していたら、2日後から急激に痒みを伴う多数の発疹、ミミズ腫れ、水疱が両腕に出て、酷い目に遭いました。
これでもうツタウルシの名前は絶対に忘れません。
過去にも山野を歩いた後に似たような激しいかぶれ症状が出たことが何度かあり、それも知らず知らずのうちにツタウルシに触れたせいだろうと今になって分かりました。
それでも懲りずに、来春は改めてツタウルシの花と送粉者を観察しに行くつもりです。
ツタウルシ:3出複葉 |
ツタウルシ@ハンノキ幹 |
ツタウルシ:未熟果+前年の核果 |
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