2019年10月上旬・午後12:10頃・快晴
この日は朝から秋晴れで、フタモンアシナガバチ(Polistes chinensis antennalis)雄蜂♂の群飛をあちこちの日向で見かけました。
道端に設置された日当たりの良い石碑(庚申塔)の周囲で繰り広げられていた激しい群飛に注目しました。
日光に熱せられて温かい石碑の上で数匹のフタモンアシナガバチ♂が並んで日光浴しています。
顔色が白く、触角の先端がカールしているのがアシナガバチの雄蜂♂の特徴です。
その周囲でも多数の♂が忙しなく飛び回り、石碑に離着陸を繰り返していました。
石碑上で頻繁に♂同士が飛びついて、一見すると激しく喧嘩しているように見えます。
240-fpsのハイスピード動画に切り替えて撮ってみると、何が行われているのか明らかになります。(@0:13〜)
石碑に乗って休んでいる♂の背中に次々に飛びつくものの、飛びつかれた個体は無反応です。
噛み付いたりしていませんし、石碑から追い払おうと縄張り争いの喧嘩をしている訳でもありません。
探雌飛翔中の♂が焦って互いに誤認求愛・マウントしているようです。
間違いに気づくと何事もなかったように再び飛び去ります。
本番の交尾に備えて、新女王に真っ先に飛びかかる練習をしているのかもしれません。
石碑上で身繕いする♂個体もいました。
私は未だアシナガバチの群飛からの交尾行動を野外で観察したことがありません。
毎年探し歩いているのですが、なかなか幸運に恵まれません。
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