2016年6月上旬・午後19:41
7日ぶりの定点観察で夜に様子を見に行きました。
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夕暮れにタケニグサ葉裏の初期巣を守るキボシアシナガバチ創設女王【暗視映像】
山麓の道端に生えたタケニグサの葉裏に作られたキボシアシナガバチ(Polistes nipponensis)の初期巣は意外にもほとんど育っていませんでした。
赤外線の暗視動画を撮ると、創設女王は頭部を巣柄に付けて(巣柄を噛んでる?)巣盤に乗った状態でガードしながら寝ていました。
私の気配に気づいて目覚めても巣上で少し身動きしただけで、あまり警戒を示しませんでした。
7室の育房内に白い卵が1個ずつ産み付けられています。
気温の下る夜間は女王蜂が抱卵して自分の体温で少しでも温めようとしているのでしょうか?
しかしアシナガバチの巣はスズメバチの巣とは異なり断熱効果の高い外被構造が無いので、風が少し吹くだけですぐに外気温まで下がってしまいそうです。
サーモグラフィーのカメラを手に入れたらぜひ撮ってみたいテーマの一つです。
蜂の自然な行動をなるべく撹乱しないように、今回は暗視動画のみで、ストロボ写真も撮りませんでした。
夜空には月齢5.0の三日月と一番星が出ていました。
残念ながらこのコロニーを観察できたのは、この日が最後になりました。
私の予想通り、道端の一斉除草作業によりタケニグサはなぎ倒され、この巣も失われてしまいました。(シリーズ完)
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