2017/08/23

屋根裏の巣で待つ雛に虫を給餌するムクドリ♀♂つがい【野鳥:HD動画&ハイスピード動画】



2017年5月下旬・午前10:29~10:43

また新たにムクドリSturnus cineraceus)の巣を見つけました。
郊外(農村部)の納屋の軒下に破れたような穴が空いていて、その奥でお腹を空かせた雛が鳴いています。
すぐ横の道を走る車の音がうるさいのですが、耳を澄ませば雛の鳴き声が聞こえます。
巣口直下の壁面は鳥の糞で汚れています。

しばらく待つと案の定、2羽の親鳥が相次いで採餌から戻って来ました。
雛鳥のため嘴に虫を何匹も咥えて運んできた親鳥は、私のことを初めはかなり警戒し、帰巣するのを躊躇しています。
いくら人家近くに営巣しているとは言え、やはり見知らぬヒトに巣の位置をなるべく知られたくないのでしょう。
営巣地の近くの電線に止まり、横歩きで少しずつ営巣地に近づいたり、電線から電線へ飛んで右往左往したりしています。
しかし私が少し離れてから静かに(なるべく動かず)撮影を続けると、結局は巣口に飛び込んで雛へ給餌するようになりました。
番(つがい)の♀♂が共働きでせっせと給餌していますね。
顔の斑紋で親鳥の個体識別ができるかもしれません。
踏切が鳴り♪列車が近くを通過しても、親鳥はもう騒音に慣れてしまっていて全く動じません。

巣口に出入りする親鳥を240-fpsのハイスピード動画で撮ってみました。(@3:12~4:14、5:23~5:50)
親鳥の警戒を少しでも和らげるため、私は車道を挟んで少し離れた位置からカメラで狙うことにしました。
ムクドリは入巣の際に、壁の手前で見事なホバリング(停空飛翔)を披露してくれました。

飛来したスズメが壁際でホバリングした後、なぜか納屋の壁の水平なでっぱりに止まりました。
スズメ自身の営巣地を物色しているのかもしれません。
慌てて飛んで来たムクドリの親鳥はスズメを追い払ってから巣に入りました。(このとき虫は運んでいなかったようです。)
親鳥が2羽同時に巣に入ることは出来ない(巣が狭い)ようで、巣口の手前で鉢合わせになると渋滞することがありました。

通常のHD動画と交互に撮影しました。
親鳥が巣口に飛び込むと、雛鳥たちが一斉に餌乞いの鳴き声を発して賑やかになります。
ハイスピード動画では鳴き声を録音できない仕様なので、一長一短です。
親鳥は出巣した後も近くの電線に一旦止まってから次の採餌に出かけることが多いです。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。

実はこの屋根裏の穴に毎年ムクドリが営巣していて目をつけていたのですが、動画をじっくり撮影できたのは今回が初めてです。


つづく→排糞行動(ハイスピード動画)



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