2017年5月下旬
川沿いで満開に咲いたニセアカシア(=ハリエンジュ)の花にセイヨウミツバチ(Apis mellifera)のワーカー♀が来ていました。
後脚の花粉籠は空荷でした。
ミツバチに限らず今季はとにかく訪花する虫の数が少ないのが不思議、というか不気味ですらあります。(沈黙の春?)
自然界でハナバチが激減すると植物(虫媒花)の受粉ができなくなり、悪影響の連鎖が拡大して生態系に壊滅的な打撃を与えるでしょう。
【追記】
坂上昭一『ハチの家族と社会』(中公新書)によると、
ミツバチでは蜜集めと花粉集めは、大半の植物で専業個体が分業するのに対して、(中略)他のハナバチでは、同じ個体が訪れた花で両方を集める。(中略)そのため、蜜は多く出すが花粉はあまり出さない花には、ミツバチは来ても他のハナバチは来ない。初夏の札幌を彩り、また養蜂家にとって重要なニセアカシアの花はその好例である。 (p23より引用)確かにそう言われてみると、私もミツバチの他にはクマバチぐらいしかニセアカシアに訪花するハナバチを見たことがありません。
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